信仰による「一事が万事」 万代栄嗣

2020年2月11日08時13分 コラムニスト : 万代栄嗣 印刷
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ヤコブが煮物を煮ているとき、エサウが飢え疲れて野から帰って来た。エサウはヤコブに言った。「どうか、その赤いのを、そこの赤い物を私に食べさせてくれ。私は飢え疲れているのだから。」・・・ヤコブは、「今すぐ、あなたの長子の権利を私に売りなさい」と言った。エサウは、「見てくれ。死にそうなのだ。長子の権利など、今の私に何になろう」・・・こうして彼の長子の権利をヤコブに売った。ヤコブはエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えたので、エサウは食べたり、飲んだりして、立ち去った。こうしてエサウは長子の権利を軽蔑したのである。(創世記25:29~34)

今も生きて働いておられるイエス様の素晴らしい恵みの御業と救いを体験するために、私たちの信仰を働かせてまいりましょう。深刻な病気が見つかったり、何か困難な問題が起こったりしてから、慌てて神様にお願いする「泥縄式」ではいけません。今日、私たちの信仰のエンジンをきちんと動かしてまいりましょう。2月の歩みの中では、恵みと救いを体験するために、信仰の7原則 ①礼拝の姿勢 ②聖書を読む習慣 ③祈りの信仰 ④献金の習慣 ⑤奉仕のわざ ⑥伝道・証し ⑦互いに愛し合う交わりを確認しましょう。

今日の聖書の箇所は、イサクの双子の息子ヤコブとエサウの物語です。エサウは長男で、狩猟をする野の人でした。イサクは穏やかな人で、天幕に住んでいました。この対照的な双子に、重大かつ決定的な出来事が起こります。この時から、エサウの長男としてのすべての恵みが弟ヤコブへと流れていくことになるのでした。このエピソードから、私たちが気を付けなければならないことを学びましょう。

1. 生き方を表す「小さな出来事」

兄のエサウは、お腹がすいて飢え死にしそうだからと、簡単にヤコブに長子の権利を豆の煮物と引き換えてしまいました。たかが一言ですが、エサウの人生を狂わせる一言になります。ことわざにもあるように、「一事が万事」です。単に一杯の豆の煮物の話ではなく、エサウは、神様から与えられた長子の特別な恵みを軽んじたのでした。

たった一言の言葉や小さな行動が、私たちの生きざまを示すものになります。気を付けましょう。愚痴や文句を言うのではなく、小さなことでも神様に感謝し、喜ぶ者になりましょう。

2. 「今だけ」では済まされない

32節でエサウは「今の私に何になろう」と言いました。しかし、今だけでは済まされないのです。エサウはこの後、長子の恵みを失い続けることになり、マラキ書、ローマ書、ヘブル書では、エサウは長子の権利を豆の煮物の代わりに売ったと、不名誉な記事が残っています。今だけのことだからといい加減なことをしていると、あなたの全部をダメにしかねません。

私たちはこの一年、主イエス・キリストによって恵まれ、救いを体験する歩みをしたいならば、小さな毎日の出来事の中に信仰を具体化してまいりましょう。今できることをしましょう。献金しない今で終わるのではなく、今持っているものをささげましょう。周りの人に温かい言葉で接し、愛し励まし合いましょう。私たちの信仰生活も「一事が万事」です。教会に来ているときだけでなく、プライベートな生活の中でも、イエス様に感謝し、聖書のお言葉に触れて祈り、愛し、真心込めてささげ、神様に祝福される「一事が万事」でありたいと思います。

ヤコブはずる賢く、エサウは、あっさりとした性格で付き合いやすかったかもしれません。しかし不思議ですが、神様はヤコブを愛されたと聖書にあります。なぜでしょう。神様を熱心に求め、愛することにおいては、ヤコブは常に「一事が万事」で、その姿勢は変わりませんでした。私たちも、人生のどんな小さな部分を切り取ったときでも、そこに生き生きとした信仰が働いていますように。

万代栄嗣

万代栄嗣(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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