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現役精神科医の牧師が語る「うつからの脱出」 断食祈祷聖会(2)

2020年1月23日07時00分
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関連タグ:断食祈祷聖会うつ病山中正雄
現役精神科医の牧師が語る「うつからの脱出」 断食祈祷聖会(2)+
第22回断食祈祷聖会の講演3で「うつからの脱出」と題して講演する精神科医で牧師の山中正雄氏=13日、東京中央教会(東京都新宿区)で

第22回断食祈祷聖会が13~15日、東京・大久保の東京中央教会で開催され、初日に行われた講演3では、現役の精神科医で牧師の山中正雄氏が、「うつからの脱出」と題して講演した。山中氏は、マザーズ・カウンセリング・センター(MCC)運営委員長を務め、精神科医として働きながら日本アライアンス教団千葉キリスト教会で牧会している。『こころの診療室』『うつ病とそのケア』などの著書があり、講演ではうつ病に関する基本的な知識を伝えながら、自身が精神科医と牧師の両職を兼ねるようになった経緯や、うつ病の予防・対応方法について語った。

クリスチャン人口よりも多いうつ病患者

山中氏によると、日本のうつ病患者は推計で約600万人。男性は4パーセント、女性は8パーセントがうつ病で苦しんでおり、女性の方が2倍ほど多いという。「日本ではクリスチャンよりも多いのがうつ病患者」と山中氏。うつの漢字「鬱」は、「草木がうっそうと茂って光りが差し込まない」状態を意味することから来ており、英語の「depression」は、落ち込むという意味合いがあり、「不景気」を意味する経済用語でもある。

また一言に「うつ病」といっても、軽いものから深刻なものまでさまざまだという。うつ病になると、記憶力が落ちたり、自信がなくなったり、愚痴が多くなったり、妄想が出てくる場合もある。妄想については主に、体は健康なのに病気だと思い込む「心気妄想」、お金があるのにないと思い込む「貧困妄想」、強い罪悪感にさいなまれる「罪業妄想」の3種があり、これらはいずれも日頃の価値観が反映されるという。さらに、意思の低下も見られ、最悪の場合、自殺につながる。

自殺さえしなければ治る病気

「うつ病の患者が来たら、いつも『どうか自殺はしないように』とお祈りします」。山中氏はその臨床経験から、「一生うつ病の人は見たことがない。自殺しなければ、うつ病は良くなる」と話す。また自殺率が高くなるのは、うつ病になり始めか、うつ病から回復に向かっているときだという。自殺をするには大きなエネルギーが必要であり、深刻なうつ状態では自殺自体できないのだという。

この他、うつ病の症状は体にも表れ、うつ病だと気付かずに内科を訪れてしまうケースもある(仮面うつ病)。うつ病の身体症状としては、体の不調を訴えたり、寝付きが悪くなったり、疲労感が出たり、食欲、性欲の低下などがある。食欲の低下により体重が落ち、ガリガリに痩せてしまうケースもある。また頭痛が出てくることもあり、うつ病の場合は通常とは異なり、頭の芯が重く感じるもの(頭重感)だという。

さらに、うつ状態だけが出る単極性のものもあれば、気分が異常に高揚する躁(そう)状態と交互に出る両極性のものもある。山中氏は、うつ状態の人を「お金を出し渋る人」、そう状態の人を「お金を湯水のように使う人」に例え、病気としては、そう状態の方が深刻だと説明した。また、震災支援に駆け付けた自衛隊が精神的ショックを受け、そう状態になる例もあるという。

うつ病はストレスによって起こる場合もあるが、ストレスが少ない状態でも起こり得る(内因性、遺伝性)。しかし原因はまだはっきりと分かっておらず、最近は原因の特定よりも、症状を抑える治療が主流になっているという。

現役精神科医の牧師が語る「うつからの脱出」 断食祈祷聖会(2)
山中氏の講演を聞く参加者

うつ病になりやすい人

一方、うつ病にはまじめな人がなりやすいという。山中氏は、南米ペルーを訪問した際、講演会に講師が30分遅れても全然問題にならない大らかな社会を目の当たりにした経験を紹介し、「こうした文化ではうつになりにくい」と語った。

うつ病にならないように予防するポイントは、物事に「しがみつかず、こだわりを捨てる」こと。「白か黒かという考え方、マルバツの考え方がうつを作る」と山中氏。また、小さなミスなのに、それが人生に関わる重大なミスのように考える過度の一般化をする人や、否定的な側面ばかりを見る人、飛躍した理論思考の人、また自分の感情のみで物事を決めてしまう人も、うつ病になりやすいという。

うつ病対応はNTT、「予防が一番、治療は二番」

山中氏は、うつ病への対応はNTTが必要だと語った。これは、忍耐(N)・知識(T)・チームワーク(T)の頭文字を取ったもの。特にチームワークの大切さを語り、山中氏が牧会する教会は、山中氏が精神科医であることから精神疾患を持つ人も多く訪れるが、今では教会全体で受け入れる雰囲気があり、それが伝道と牧会の助けになっていると紹介した。

精神科医、牧師として長らく活動してきたことから、今では患者の約半数がクリスチャンだという。クリスチャンのうつ病患者には、毎朝鏡に向かって「神様は私を愛してくださっている」と言うように勧めていることも紹介した。

「うつ病は、最後はこだわりの問題。『こうすべきだ』『ああすべきだ』という人は、うつ病になりやすい。大切なのは価値観。ないものに目を向けるのではなく、あるものを感謝する。完全であろうとすること、強くあろうとすることは良いことですが、『そうでなければ』と条件が付くと良くない」

最後に山中氏は「予防が一番、治療は二番」「塵(ちり)も除けば、山は減る」と言い、普段からうつ病になりやすい悪い習慣を避け、良い習慣を身に付けることの大切さを語った。

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