Skip to main content
2025年11月4日18時05分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
なにゆえキリストの道なのか

なにゆえキリストの道なのか(222)聖書はどんな聖書でもいい? 正木弥

2019年11月23日20時25分 コラムニスト : 正木弥
  • ツイート
印刷
関連タグ:正木弥

聖書はどんな聖書でもいいのか。

聖書ならどんな聖書でも結構です。新約聖書だけの聖書でも、新約聖書と旧約聖書の両方がついているものでも、分冊聖書といって、例えば、ヨハネ福音書だけの聖書でも構いません。ただし、次の幾つかの点には注意してください。

新世界訳聖書・・・これは“ものみの塔聖書冊子協会”が発行しているもので、いわゆる“エホバの証人”が行く先々で勧めているものです。この聖書は、“ものみの塔”の教理に合うように幾つかの改ざんをしていますから、警戒しなければなりません。

例えば、ヨハネ福音書14:9後段「わたしを見た者は、父を見たのです」とあるところを、その新世界訳聖書では「わたしを見た者は、父を〔も〕見たのです」と修正しています。こう直すと、わたしと父とが別者であるかのように思わせるわけです。

つまり、三位一体の神を否定する彼らの教理に巧妙に合わせてあるのです。教理は聖書から導かれねばならないのに、教理に合わせて聖書を直したのですから、狡猾かつ悪質なやり方です。このような聖書を用いると、彼らの言い分が正しいように思えるのですから、間違いの道に連れ込まれます。ですから、新世界訳聖書は改ざん聖書として、厳しく排除されねばなりません。

モルモン経(けい)とか、アブラハム書とかモーセ書などは聖書ではありません。これらは、モルモン教の聖典といわれるもので、彼らが勝手に作り上げたものです。読まないにこしたことがありません。

聖書といっても、旧約聖書と新約聖書の間にはさみ込まれている《外典》というものもあります。この《外典》はギリシャ語で書かれており、アポクリュファ(“隠されたもの”とか“秘密の”の意味)と呼ばれ、“奥義の書”とも言われていますが、しかし、聖書の正典ではありません。外典にはヘブル語の写本がなく、聖書の民ユダヤ人も聖書の正典ではないものとして取り扱っています。内容的にも、お伽ぎ話し的、奇想天外で、歴史的にも不整合です。これには、エスドラス書、トビト書、ユデト書、エステル書残篇、ソロモンの知恵、ベンシラの知恵、バルク書、スザンナ、ベルと竜、三童子の歌、マカベア書などがあります。

キリスト教も、これらを正典目録に載せず、宗教改革以後、プロテスタントは聖書から除き、「そこから教理や信仰基準をとるべきでない」としています。ただし、教派によっては、信仰者の德を養うに有益な点もあるとしています。また、その中、マカベア書は中間時代の歴史資料としては有益だとされています。

旧約・偽典という一群の書があります。アリステアスの手紙、エノク書、ヨベル書、十二族長の遺言、シビュラの託宣など。これらの多くは黙示文学的で、しかも著しく突飛で、空想的であり、聖書ではありません。

新約聖書・外典という一群の書もあります。その数は旧約の外典よりも多いし、その写本は多様な言語で書かれています。これには、アグラファ、ペテロ福音書、ニコデモ福音書、ヤコブ原福音書、トマス福音書、ペテロ行伝、ヨハネ行伝、セネカとパウロの往復書簡などがあり、全体はまだこれに倍するほど巻数があります。その作成年代はAD2、3世紀、遅くも4世紀で、当時の大衆が好んで読んだようで、西欧の芸術作品のモチーフにも採用されています。しかし、思想性は乏しく、聖書とは言えないものです。

以上、聖書にまがうものに惑わされず、聖書を深く、深く読みましょう。

<<前回へ     次回へ>>

◇

正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:正木弥
  • ツイート

関連記事

  • なにゆえキリストの道なのか(221)聖書は読みづらい? 正木弥

  • なにゆえキリストの道なのか(220)聖書はどう読んだらいいか? 正木弥

  • なにゆえキリストの道なのか(219)聖書の預言は当たるのか? 正木弥

  • なにゆえキリストの道なのか(218)聖書に書いてあることが事実であるという証拠は? 正木弥

  • なにゆえキリストの道なのか(217)ノアの洪水記事はギルガメシュ叙事詩の焼き直し? 正木弥

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • 主につながり主に求めよう 万代栄嗣

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • ワールドミッションレポート(11月3日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(3)

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.