Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

7回連続不合格 佐々木満男

2018年11月9日15時41分 コラムニスト : 佐々木満男
  • ツイート
印刷
関連タグ:佐々木満男

あなたは試験に7回連続して落ちたことがあるだろうか。もしそんな体験をしたら、あなたはどうしたであろうか。

クリスチャンのA君は、日本の司法試験に3回落ち、アメリカの bar exam(弁護士試験)にも連続して4回落ちてしまった。神を信じ祈って挑戦してきたにもかかわらず、不運が続いた。

私はA君を幼い頃からよく知っている。小学校までは普通の生徒だったが、中高生の頃から生きる意味を失ったのか、悪い友達のグループに入り、遊びほうけてまったく勉強しなかった。親に注意されると、「オレ、早く死にたいんだよ!」と言って反抗した。

当然、高校では成績最低で落第するはずだった。しかし、学校としては留年されても困るので、無理やり卒業させてしまったようだ。すでに大学入試は終わっており、やむなく、ある大学法学部の通信教育課程に入った。

その時、「ボク、将来は弁護士になります!」とA君に唐突に言われた私は、「何を言っているんだ。中高で全然勉強せず、基礎がまったくないのに、弁護士なんかとても無理じゃないか」と答えた。でも彼は、そこから猛勉強を始め、通信で大学を卒業した。その間、自分から教会に行き始め、キリストを信じて洗礼を受けた。

その後、法律事務所や派遣会社でアルバイトをしながら、司法試験を受験したが、3回続けて落ちてしまった。一時は弁護士を諦め、医師の道を目指し、幾つかの大学医学部の入試を受験したが、これまた2年連続で、すべて落ちてしまった。

そこでA君は、医師ではなく弁護士になることが神の御心だと確信して、今度は米国の弁護士資格を取ることに方針を変えた。米国法科大学院の日本校に入り、英語と米国法を学んだ。大学院卒業後、働きながら、米国の bar exam(弁護士試験)に4回挑戦したが、いずれも不合格であった。弁護士試験7回連続不合格、医学部入試を含めたら、連続不合格は10回を優に超えている。

真剣に祈って挑戦したにもかかわらず不合格が続き、7回目の不合格後は、さすがに痩せ細ってしまい、落ち込んで、暗い雰囲気のA君の姿を見ると、痛々しさを感じた。

これ以上、時間と費用をかけて受験を継続することは無駄ではないか。このままいけば、仲間たちにどんどん遅れをとっていく。定職、定収もなく、結婚もできない。将来に対する不安はつのるばかりだろう。この際に転身して、会社の法務部に入り、生活を安定させた方が良いのではないか。

毎回、不合格の結果を聞くたびに、「諦めないで、もう一回挑戦したらどうか」とA君を励ましてきた私も、この時は何も言えなかった。でも、「ここで諦めたら、『あれほど神を信じ、全力を尽くして挑戦してきたのに、ついに壁を乗り越えることができなかった』という挫折感を、一生引きずっていくのではないか」と非常に心配だった。

だが、「これも神が許された人生だ。きっと彼のために新しい道が備えられているのだろう。クリスチャンには、死んでも復活する希望がある!」と思い直し、A君の今後を静かに見守ることにした。

しばらくして、A君から、「ようやく合格しました!」というメールが届いた。もう諦めてしまったのかと思っていたら、なんと、8回目も受験したのだった。事実、彼は復活したのだ。

早速、合格のお祝いに食事会に招いたが、その席でA君は、「とても疲れました。でも、試験に何度も落ちて試練が続いたおかげで、強くなれて良かったです」と言っていた。試練の連続の中でも神を信じ続ける信仰がA君の内に成長していたことが、試験に合格したことよりもうれしかった。

正しい者は七たび倒れても、また起きあがる。(箴言24:16)

主は愛する者を訓練し、受け入れるすべての子を、むち打たれるのである。(へブル12:6)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:佐々木満男
  • ツイート

関連記事

  • 一生感謝 佐々木満男

  • 心に太陽を持て 佐々木満男

  • 障害を乗り越えて 佐々木満男

  • 闇の中に光を見る 佐々木満男

  • 生きる力、赦す力 佐々木満男

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.