Skip to main content
2026年6月22日23時24分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍
聖書をメガネに

聖書をメガネに 大澤真幸、稲垣久和著『キリスト教と近代の迷宮』への応答・その4 宮村武夫

2018年10月6日21時48分 執筆者 : 宮村武夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫稲垣久和大澤真幸
聖書をメガネに 大澤真幸、稲垣久和著『キリスト教と近代の迷宮』への応答 宮村武夫+
大澤真幸、稲垣久和著『キリスト教と近代の迷宮』(春秋社、2018年4月)

今回最後に第3章「近代の呪縛と現代日本の責任」を取り上げます。第1章「キリスト教と近代の迷宮」、第2章「近代科学の魔力と哲学の逆襲」において、2人の特徴ある論者が近代の課題を歴史的に取り上げた後で、3章では直接現代、しかも現代日本の責任に焦点を絞ってやはり多様な課題を取り上げ、対話が展開されています。28項目に展開されている内容の多彩さは、「イチローはいかに野球を変えたか」から「北朝鮮を民主化する方法」に至るまで、実に印象的です。

その多様な28の項目の最初の2つ「日本のナショナリズムと靖国神社」「天皇イデオロギーとありえた日本」が明示しているように、現代日本の根本的な課題に視点を定めつつ、現代日本のさまざまな課題に広く視野が開かれた対話は、読む者に新鮮な情報と思索の深まりへの示唆を与えてくれます。

その中で、個人的に最も関心のある課題1つ「沖縄問題の解決に向けて」だけを取り上げて応答致します。わずか5ページと限られた中で繰り広げられている対話は、沖縄で25年間生活し、沖縄で聖書を読み、聖書で沖縄を読む営みを目指してきた私にとって、深く共鳴するものがあります。

何よりも、「つまり沖縄を一枚岩と思ってはいけないのです」(231ページ)との大澤氏の明快な指摘に、心から同意します。その洞察に立って提唱されている、制約を越えての提唱は、大きな励ましです。

「沖縄自体がまわりの島々と十分連帯しきれないところがある。でも逆にいうと、沖縄や南方の島々が、そういう歴史的な遺恨を乗りこえて連帯できたら凄い力になる・・・南方諸島が自らの連帯を実現したとき、彼らの本土批判もよりいっそう説得力のあるものになる」(231ページ)

上記の提唱に共鳴する私なりの基盤は、以下の通りです。

本土に対して異を唱える沖縄自体に、沖縄本島と先島(離島)の二重構造がある。さらに、離島の1つ石垣についていえば、その周囲の島々によって構成される竹富町の町役場が石垣市にある。こうした連鎖の根本には、極東の島国と位置付けられ、そこからの脱出を目指す脱亜入欧の旗印の下で進められた富国強兵の営みとその結果を見ます。

上記の連鎖からの脱出は、第1章「キリスト教と近代の迷宮」に見る「キリスト教」から、さらに源泉である「聖書」そのものに直接焦点を当てる道にあると私は理解しています。それは、例えば内村鑑三に見るように、日本の地理的位置を摂理的に受け止めて歴史的使命を自覚し、実践する道です。その営みにより、中央と地方とのメンタリティーから解き放たれ、各地域がその特徴にかたく立ち、世界に対する使命を果たす。そのような個と全体の本来の関係が、生き生きと成り立っていくのではないか。

最後に、2章の終わりから3番目の項目「人間の信頼は神の像を描く?」に戻ります。その項目に見る、人間への信頼の強調に心引かれます。「この他者への信頼をもうちょっと抽象的な人格とか、特別なものに投影できれば、神さま的な説明になるのではないでしょうか」(183ページ)と大澤氏は述べておられます。

インターネット世界で、いかにして真の対話が成り立つか、日々考えさせられています。そうした中で、リチャード・ボウカム著『イエスとその目撃者たち―目撃者証言としての福音』を読み、「信頼」の重要性についてあらためて教えられています。

「重要な点は、証言には信頼が欠かせない・・・『他者の言葉に対するわたしたちの信頼こそが、重大な思考活動の根幹にあるのである』」(リチャード・ボウカム著『イエスとその目撃者たち―目撃者証言としての福音』471ページ)

本書自体、まさに「信頼」の重要性を実証していると考えます。私は先に、以下のように記しました。今あらためて同じことを取り上げ、感謝します。

「まえがきにおける大澤氏、またあとがきにおける稲垣先生の記述の双方ににじみ出ている相手に対する敬意の思いは、読む者の心によく伝わってきます。この敬意の裏付けがあって初めて、このような対談が展開し得ている事実を覚えます」

■ 大澤真幸、稲垣久和著『キリスト教と近代の迷宮』(春秋社、2018年4月)

<<前回へ     次回へ>>

◇

宮村武夫

宮村武夫

(みやむら・たけお)

1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)

関連タグ:宮村武夫稲垣久和大澤真幸
  • ツイート

関連記事

  • 聖書をメガネに 大澤真幸、稲垣久和著『キリスト教と近代の迷宮』への応答・その1 宮村武夫

  • 聖書をメガネに 『ファクトチェックとは何か』への応答―ファクトチェック記事とクリスチャントゥデイ

  • 聖書をメガネに 『東大教授が挑む AIに「善悪の判断」を教える方法』への応答・その1 宮村武夫

  • 聖書をメガネに 編集会議を中心に、さらに底に徹した歩みを求めて(1)

  • 聖書をメガネに 4月4日この日、この説教者を覚え、この1冊に新しく聞く備え

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 安息から始めよう 菅野直基

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 主にあって信仰の種をまき続けよう 万代栄嗣

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 同志社国際高校と同志社「責任痛感」 辺野古転覆事故巡る文科省の調査結果・見解受け

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • 日本福音同盟、新理事長に北野献慈氏

  • ワールドミッションレポート(6月21日):東アフリカ 迫害国家への「逆流」─帰国者とアフリカ人宣教師②

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 安息から始めよう 菅野直基

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 同志社国際高校と同志社「責任痛感」 辺野古転覆事故巡る文科省の調査結果・見解受け

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.