Skip to main content
2025年8月18日12時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
月桃通信沖縄

月桃通信(3)闇は光に勝たない 石原艶子

2018年8月29日11時11分 コラムニスト : 石原艶子
  • ツイート
印刷
関連タグ:石原艶子沖縄米軍基地韓国韓国客船沈没事故
月桃通信(3)闇は光に勝たない 石原艶子+
辺野古の米軍キャンプ・シュワブに隣接する松田ヌ浜で行われた土砂搬入反対集会。約450人が参加し、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表(左手前)が、土砂搬入を許さず、知事選にも必ず勝とうと呼び掛けた=8月17日(写真:山本英夫撮影、ブログ「ヤマヒデの沖縄便りⅢ」より許可を得て転載)

「光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった」(ヨハネ1:5)

8月17日の埋め立て土砂搬入が発表されてから、8月6~10日、8月16~18日と辺野古新基地阻止連続集中行動が計画され、全国各地から多くの仲間たちが結集しました。

翁長知事さんが命を懸けて死の直前に撤回を表明され、力尽きて、副知事さんに託されて逝ってしまわれました。最後まで県民との約束を守り、真実を貫かれました(言いたくはありませんが、県民を裏切った前知事と180度違いました)。腹6分、8分で一致団結して国と対峙すること、「イデオロギーよりアイデンティティー」と繰り返し訴え、沖縄の民が誇りを持って基地のない平和な沖縄をつくるために声を上げ続けるよう、私たち県民と共に戦ってくださいました。真っ直ぐ前を向き、人の意見を聴く人格者でした。

私は名護の市長選の支援で各集落を回ったときに翁長さんとご一緒しました。その時は1月、本土では厳しい寒波のため、特に高齢者の生活が困難な状況が報じられていました。私は翁長さんに「夢があります。この基地を失くしてここに避寒村をつくって、冬の間、暖かい沖縄で暮せる村をつくりたいですね」とお話しすると、ニッコリうなずいてくださり、「いいですね」と言って私と握手してくださいました。とっても力強い握手で病魔が巣食っているとは想像もしませんでしたが、その時翁長さんの人格が真っ直ぐに私に伝わってきて、100パーセントの信頼の思いがあふれてきたことが忘れられません。

私は人と人とは信頼によって結ばれていること、人を信頼することの大切さを身に染みて実感しました。リーダーなる政治家と民衆とが信頼の関係に堅く立って共に助け支え合ってこそ、良き政治も平和も生れるのだと確信します。しばしば反対運動が過激となり、相手を攻撃することになったら、そこからは一人一人の市民運動としての力と命が失われ、セクト化された一部の人の闘争と化してしまうことでしょう。そして私たちのような市民は排除されていくでしょう。

さて、状況は一変して、予定されていた17日の埋め立て土砂搬入は延期となりました。知事選が終るまで工事中止のようです。政府は知事選での敗北を恐れ、いろいろな策略をめぐらし水面下で着々と力を蓄えているようです。何としても玉城デニーさんで知事選、勝利を勝ち取らなくてはもうおしまいです。

座り込みがしばらくお休みとなったので、全国から結集した私たちは集会を開いて、スピーチ、歌、踊り、もりだくさんの学びと出会いに恵まれて、豊かな時間を過しました。その中で歌手の川口真由美さんが韓国語と日本語で歌ってくださいました。

「闇は光に勝たない 嘘(うそ)は真に勝たない 真実は沈まない 私たち諦めない」

心の底からしぼり出すような力強い歌声に、私の体は芯から震え涙がこみ上げてきました。この歌は韓国でセウォル号沈没事故の後に生れ、歌われていた歌です。そして朴政権退陣を求める大集会で20万人もの民衆がローソクを持ってソウルの町を埋め尽くし、この歌を歌ったのです。ローソク革命ともいわれるこの情景を私は映像で見ました。まったくの非暴力で警察は一切手を出しませんでした。この力強く大地を揺り動かすような歌は、韓国民族の真実な叫びであり祈りでした。こうして文政権が生れました。

なぜ韓国民はこのような行動ができたのでしょうか。日本人とのあまりの落差に失望、落胆してばかりはおれません。沖縄で闘う私たちは、韓国の人々と直接に出会いその歴史を学び、どうしてこのようなことが可能となったのか、韓国の人々の心と直接向き合って、具体的に一つ一つを謙虚に学ぶ他はありません。そしてそれをどうしたら私たちの行動にさせていけるのか、長い宿題ですが、一歩一歩と実践を積み重ねていってほしいと願います。

日本人とは何者なのでしょう。アジアの国々に謝罪し、悔い改めてアジアに平和を創るべき日本はどこに行ったのでしょう。国家の理想はないのですか。韓国は真の謝罪すらできない不真実な日本に対して、文大統領は責めもせず、親善外交をしようとして手を伸ばしてくれています。まさに赦(ゆる)しの外交です。米国の植民地と化した日本は主体性を失って追従するだけ。弱い者を切り捨て、ウソ・偽りがいつの間にか真に変ってしまう日本、沖縄は米国と日本によってつぶされようとしています。翁長さんが叫ばれた沖縄のアイデンティティーは戦争体験者が消え去ろうとするこの戦後73年の現在、一つの危機を迎え、時代の分岐点に差し掛かっています。沖縄は拝金主義と天皇制の偶像崇拝の国に飲み込まれてしまうのでしょうか。恐ろしい悪魔の力が沖縄に黒い手を伸ばしています。この今だからこそ、私たちは韓国の民衆と共にこの歌を歌いたいと私は思います。

「闇は光に勝たない 嘘は真に勝たない 真実は沈まない 私たち諦めない」

どうか皆様、私と一緒に、沖縄の人々と一緒にこの歌を歌ってください。

「神は言われた。『光あれ。』 こうして、光があった」(創世記1:3)

<<前回へ     次回へ>>

◇

石原艶子(いしはら・つやこ)

1942年生まれ。16歳で無教会の先生との出会いによりキリスト者となる。全寮制のキリスト信仰を土台とした愛農学園農業高校に奉職する夫を助けて24年間共に励む。1990年沖縄西表島に移住して、人間再生の場、コミュニティー西表友和村をつくり、山村留学生、心の疲れた人たちと共に暮らす。2010年後継の長男夫妻に委ね、夫の故郷、沖縄本島に移住して平和の活動に励む。無教会那覇聖書研究会に所属。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:石原艶子沖縄米軍基地韓国韓国客船沈没事故
  • ツイート

関連記事

  • 月桃通信(2)平和は人間の顔から 石原艶子

  • 月桃通信(1)弱さで闘う 石原艶子

  • 「沖縄の問題に目を向けて」 バプ連北関東地方連合社会委が「信教の自由を守る日」で集会

  • 聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その1 宮村武夫

  • 【寄稿】命どぅ宝、沖縄の祈り、沖縄のたたかい 平良修

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.