Skip to main content
2025年10月15日17時51分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 映画

60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト 映画「フジコ・ヘミングの時間」を観て

2018年8月13日13時27分 執筆者 : 坂本道子
  • ツイート
印刷
60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト 映画「フジコ・ヘミングの時間」を観て+
映画「フジコ・ヘミングの時間」より ©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ

先日、世界中で演奏活動をしているピアニスト、フジコ・ヘミングさんのドキュメンタリー映画「フジコ・ヘミングの時間」を観ました。私は心動かされるフジコさんの演奏に魅了され、何度かコンサートに伺ったことがあります。またコンサート後に楽屋などでお会いしたこともあったため、映画が上映されるのを楽しみに待っていました。そのような中、友人が支配人をしている地元の映画館でも上映されるという連絡があり、同じくフジコさんと何度か会ったことのある兄夫婦や友人など数人を誘って観に行きました。

映画が始まると間もなく、フジコさんのパリでの生活の場面になり、「今日はパリの友人が来ます」と、ご自宅でお茶の用意などをしているフジコさん。そこに「こんにちは」と入ってきたのが、私の姉トモコ(偕子)でした。私も姉を知る友人たちもびっくり。兄夫婦も驚いて「あれっ!?」と、小さな映画館がザワザワと波打ちました。姉から出演の話は聞いていなかったからです。

フジコさん(スウェーデン国籍)はパリに在住されていますが、画家である私の姉トモコ・カザマ・オベール(フランス国籍)も、フランス人の夫と一人息子のミシェル(天使ミカエルから名付ける)と共に40年以上パリに在住しながら、さまざまな国で作品を発表しています。2人には、日本で育ちながら外国籍であることや、パリ在住のアーティストであることなど幾つかの共通点があり、姉はフジコさんをとても敬愛しており、親しい友人としてお付き合いいただいています。

60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト 映画「フジコ・ヘミングの時間」を観て
パリ日本文化会館で開かれた姉トモコ(左)の作品展示会に訪れたフジコさんと

そして、何よりもクリスチャンとしての自覚が2人の根底にある共通点でもあると思います。フジコさんの映画を観ますと、演奏前に必ず十字をきって祈りつつステージに向かい、ここまで来られたのは「信仰ゆえ」と。そして映画の中でも天国に関して触れていますが、私が姉とパリのフジコさんのご自宅にお伺いしたときには、「私のピアノは天国で完成する。私の居場所が天にある」というようなお話をなさっていました。その時、丸テーブルの上に置いてあった聖書がとても印象に残っています。ちなみに、姉の「偕子」の名前は牧師であった父(故人)が「インマヌエル(神、われらと偕(とも)に在す)」から名付けたこともフジコさんはご存じです。

フジコさんのプロフィールから伺えますように、2つの祖国を併せ持つフジコさんですが、映画では戦争を挟んで生きた少女時代の美しい絵日記をたどりながら、当時の「夢見る少女フジコ」の日常も想像することができます。そして何よりも、パリをはじめとするコンサートの開催国の街並みや会場の様子を背景に奏でられる、フジコさんの繊細で迫力ある素晴らしい演奏は圧巻です。「命懸けで弾きますから、私の生き方すべてが出ます」と・・・。まさに魂に響く感動的な映像でした。

60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト 映画「フジコ・ヘミングの時間」を観て
映画「フジコ・ヘミングの時間」より ©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ

<フジコ・ヘミングさんのプロフィール>

本名は、ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ(Georgii-Hemming Ingrid Fuzjko)。ピアニストの大月投網子(とあこ)とロシア系スェーデン人画家・建築家のジョスタ・ゲオルギー・ヘミングを両親としてベルリンに生まれる。5歳の時に帰国し、以来東京に育ち、母の手ほどきでピアノを始める。青山学院高等部在学中、17歳でデビュー。東京芸術大学在学中には、NHK毎日コンクール入賞、文化放送音楽賞など多数受賞。

その後、28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業後、欧州に在住し演奏家としてのキャリアを積む。その間、ウィーンでの後見人パウル・バドゥーラ=スコダに師事。ブルーノ・マデルナにウィーンで才能を認められ、ソリストとして契約。レナード・バーンスタイン、ニキタ・マガロフ、シューラ・チェルカスキーからの支持と援助があった。しかし、リサイタル直前にかぜをこじらせ、聴力を失うというアクシデントに見舞われ、失意の中、ストックホルムに移住。耳の治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を得、ピアノ教師をしながら欧州各地でコンサート活動を続ける。

1999年、フジコのピアニストとしての軌跡を描いたNHKのドキュメンタリー番組「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」が放送され大反響を巻き起こす。同年に発売されたファーストCD「奇蹟のカンパネラ」は200万枚を超える大ヒットを記録。日本ゴールドディスク大賞、4度にわたる各賞のクラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。2000年以来、各国の著名な室内管弦楽団他と共演。01年、ニューヨーク・カーネギーホールでのリサイタルに3千人の聴衆が会場を埋め尽くし、感動の渦を巻き起こした。公演活動で多忙を極める中、動物愛護への関心も深く、長年援助も続けている。

18年、ドキュメンタリー映画「フジコ・ヘミングの時間」が全国にて上映。同年、『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』(暮らしの手帳社)出版。(フジコ・ヘミング公式サイトの「プロフィール」より抜粋・編集)

■ 映画「フジコ・ヘミングの時間」予告編

■ 映画「フジコ・ヘミングの時間」公式サイト

(文・坂本道子=宇都宮キリスト集会所属)

  • ツイート

関連記事

  • 全盲のクリスチャン歌手 北田康広さんが新アルバム「アメイジング・グレイス」

  • 日本二十六聖人を音楽でつづる 天田繋作曲「長崎殉教オラトリオ」

  • エミー賞プロデューサーが語る「日本人はなぜゴスペルに引かれるのか」

  • ゴスペル界の第一人者、亀渕友香さん「お別れの会」に500人 遺作「ハレルヤ」も披露

  • たとえ全世界を手に入れても・・・ 映画「ダリダ 甘い囁き」に見え隠れする「本当の幸せ」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(248)聖書と考える「終末ツーリング」

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • 聖霊の働きを妨げるもの 万代栄嗣

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • マルコの証言を通してイエスと出会う90分 「マルコドラマ」日本で初上演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 『奇跡の人生』 20世紀の英国を代表する新約聖書学者が遺した「信仰の置き土産」

編集部のおすすめ

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.