Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 音楽

日本二十六聖人を音楽でつづる 天田繋作曲「長崎殉教オラトリオ」

2018年2月5日16時19分
  • ツイート
印刷
関連タグ:日本二十六聖人
日本二十六聖人を音楽でつづる 天田繁作曲「長崎殉教オラトリオ」+
長崎市の日本二十六聖人殉教地(西坂公園)にある記念碑「昇天のいのり」(写真:Alex Tora)

1597年2月5日、豊臣秀吉の命令によって京都や大阪から連行された日本人20人と外国人宣教師6人が、長崎・西坂の丘で処刑された。イエス・キリストのために命をささげた26人は、後にカトリック教会から聖人と認められ、「日本二十六聖人」と呼ばれている。この殉教の出来事を、今から50年以上前に、ある日本の作曲家が音楽として残している。教会音楽の第一人者として知られる天田繋(てんだ・つなぐ)氏(1937~2012)による「長崎殉教オラトリオ」がその曲だ。

滋賀県大津市で生まれた天田氏は、東京芸術大学作曲科を卒業した後、国立音楽大学大学院で修士号を取得。東京基督教大学(TCU)特任教授、東京基督神学校(後にTCUに統合)音楽科主任などとして教鞭を執り、作曲はもとより指揮者としても活躍し、聖歌隊の指導にも熱心に取り組んだ。また、ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」の日本語版編さんにも携わり、日本でメサイアが広く愛され、歌われるようになった背景には天田氏の存在がある。「キリストの愛 我に迫れり」(山口昇作詞、新聖歌227番)や、「クリスマス・カンタータ『その名はインマヌエル』」(佐藤一枝作詞)などは天田氏の代表作だ。

「長崎殉教オラトリオ」は、天田氏が東京芸術大学の卒業作品として手掛けた作品だ。大学3年の時に、当時治療に通っていた耳鼻科の主治医が、長崎出身の詩人・長崎透氏であったことをきっかけに、この長大なオラトリオを作詞してもらうことになった。送られてきた作品を一つずつ受け取って読んでいくうちに、徐々に気持ちが高まり、第7章の「トマス少年の別れのことば」を読んだときに心が震え、生まれて初めて「この感動を作曲しよう」と心に決めたという。

初演は卒業後の1966年で、殉教400年記念の97年に再演。さらに2002年には沖縄で3度目の公演を行っている。10章から成り、所要時間は45分と短い曲だが、そこには26人が捕らえられるところから、厳冬期に約1カ月かけ長崎までの200里を歩かされる死の行列、そして西坂の丘での処刑まで、壮絶なドラマが描かれている。26人の中には、12歳のルドビコ茨木、13歳の長崎のアントニオ、14歳のトマス小崎といった少年たちもいた。最年少であったルドビコ茨木は、役人が持つ名簿には名前がなかったが、自ら捕らえられるよう申し出て、刑場で「自分の十字架はどこ」と尋ねた話は今も語り継がれている。

天田氏に作曲を決意させた第7章は、3人の少年の1人で、司祭になる夢を持っていたトマス小崎が、最愛の母へ宛てた手紙だ。「激しく心揺さぶられて泣いた」と言う天田氏は、このオラトリオを1人の音楽家として、また信仰者として、そして日本人として作曲したと話している。

処刑の場となった長崎港を臨む小高い丘は、今は公園として整備され、この3人の少年を含む26人を描いた記念碑「昇天のいのり」が建てられている。列聖100年を記念してカトリック信徒の彫刻家、船越保武氏(1912~2002)が1962年に制作したものだ。高さ5・6メートル、幅17メートルにも及ぶ記念碑に彫られた等身大の殉教者たちの姿は見る者を圧倒する。

26人の殉教からちょうど421年がたった今日、「死に至るまで忠実」(黙示録2:10)であったキリストの証人たちの姿に、同じ日本のキリスト者として思いをはせたい。

関連タグ:日本二十六聖人
  • ツイート

関連記事

  • 長崎県美術館「舟越保武 長崎26殉教者記念像のためのドローイング」展 代表作「原の城」なども

  • 日本二十六聖人記念館に日韓殉教者の顕彰碑が建立

  • きょう、日本二十六聖人殉教の日 いのちより大切なものとは?

  • 教皇フランシスコ、マーティン・スコセッシ監督と会談 映画「沈黙」の特別上映後

  • 2つのルーテル教会が合同で宗教改革500年記念コンサート メンデルスゾーンの交響曲「宗教改革」を教会堂で演奏

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.