米合同メソジスト教会、「神は男でも女でもない」とする教憲修正案を否決

2018年5月11日20時19分 印刷
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2016年に開催された合同メソジスト教会(UMC)の総会の様子(写真:総会の特設フェイスブックより)
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米国の合同メソジスト教会(UMC)は7日、各教区の年会で行われた5つの教憲修正案の投票結果(英語)を発表した。5つの修正案は2016年の総会で提出されたもので、2案が否決された。このうち1つは、神は男性でも女性でもないとする内容を含むもので、僅差で退けられた。

教憲修正案第1号(英語)は男女の平等に関する内容で、以下の文言を含む新しい段落の追加を求めていた。

「男らしさや女らしさの問題は、人体や文化の特性であって神の特性ではなく、神を男性または女性であると述べることは、聖書および論理に反する」

第1号案の得票率は66・5パーセントで、最低必要得票率の66・7パーセント(全体の3分の2)にわずかに届かなかった。0・2パーセントの違いは、投票数にすると約100票。この他、「ジェンダー(性別)」という文言を加え、UMCが性差別を行わない旨を言明していた第2号案は、61・3パーセントで否決された。

この結果を受け、UMCの監督会は同日、声明(英語)を発表。2つの修正案が否決されたことに対する失望を表明した。

「僅差で3分の2の票を得られなかった理由についてははっきりしませんが、われわれの教会においては、女性の対等性と、女性の教会への完全参加については明確であることをはっきり述べておきたいと思います」

「監督会を構成する個々の監督としては、キリストから与えられた目標に向かって教会を導くことに再献身する所存です。教会生活と奉仕において、男女双方が完全に参加できるよう努めてまいります」

第1号案の本来の目的は、男女の平等をうたう段落を新たに盛り込むことだった。追加が予定されていた段落は次のような内容だった。

男女の両方が神のかたちに造られていることは、聖書が明らかにしている通りである。それ故、男性と女性には神の前で同等の価値がある。合同メソジスト教会は、男らしさや女らしさの問題は、人体や文化の特性であって神の特性ではなく、神を男性または女性であると述べることは、聖書および論理に反すると認める。合同メソジスト教会は、女性に対する長い差別の歴史を認めている。合同メソジスト教会は組織や個人、生活のあらゆる面において、また社会全体に至るまで、女性に対する差別の撤廃を求めて闘う。合同メソジスト教会は、女性の平等や幸せのための働きに脅威を与える懸念に対して、他の人々と協力して取り組む。

しかしこの中の「神を男性または女性であると述べることは、聖書および論理に反する」という箇所に、懸念の声が上がった。

UMCの内のグループ「合同メソジスト再生改革連合」は、系列メディア「グッドニュース」(英語)で昨年、否定的な意見として次のような声を紹介している。

「これは、イエス・キリストが男性でないことを意味するのでしょうか。あるいは、男性であることが明らかであるイエス・キリストは、神ではないとでも言うのでしょうか。どちらの立場も私たちの教理に反するものです」

その上で第1号案について、「この文章は善意によるもので、女性の平等を強調することをわれわれは支持するが、神学的曖昧性が教憲に記載されることについては懸念がある。女性の平等に関する教会の主張は、『教憲教規書』の他の箇所にも明記されている」と評している。

UMCは、米国内に約700万人、海外に400万人の会員を有する、プロテスタント主流派(メインライン)の教派。米国のプロテスタントとしては、南部バプテスト連盟(SBC)に次ぐ規模。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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