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クリスマス

【クリスマスメッセージ】終わりを約束するために 藤藪庸一

2017年12月24日08時05分 執筆者 : 藤藪庸一
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関連タグ:クリスマス自殺・自死

多くの人が自ら自分の人生を終わらせたいと願い、年間2万人以上が自殺しているわが国日本で、私はいつも、この人生に終わりが来ることを楽しみにしている。「早く人生を終わらせたい」とか、「この世に存在していたくない」とか考えているのではなく、「この世における責任を果たし終えて、この世の人生を終える時はいつなのか」と期待しながら待ち焦がれているのだ。なぜなら、この地上の生涯を終えるとき、私は必ず天の御国に行き、今までのすべての悩みや苦しみから解放されて、永遠の感謝と喜びの中に入れられ、この世で受けた批判や辱め、いら立ちや怒り、恨みにならないように赦(ゆる)してきたすべてが報われると信じているからだ。

もしも、今味わっている悩みや苦しみが、いつ終わるか分からないとしたら、きっと私の忍耐にも限界が来てしまうだろう。救い主の訪れを預言したイザヤでさえ、神様から召命を受けたとき、それが過酷なものだと知って「主よ、いつまででしょうか」と尋ねたほどだ。終わりが分かっていることがどれほど力になるか、私は日々の生活の中で身をもって味わっているのだ。聖書に「その日の苦労は、その日だけで十分である」(マタイ6:34)とある通り、終わりが分かっているからこそ、信じてその日その日を精いっぱい生きられるのだ。

しかし、まだ世の中の多くの人は、この終わりの祝福を知らない。先日、神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が発見され、20代の男性が逮捕された。死にたいと悩む9人の男女が、一緒に死んでくれる人を求めて、声を掛けてくれた男性にだまされ殺害された。私は殺された9人が、SNSで知り合った見知らぬ人に自分の最期を委ねたことに衝撃を受けた。身近な人には言えないけど、見知らぬ人には言える。身近な人には迷惑をかけたくないけど、見知らぬ人とならその人の心配までしなくてもいい。もう死ぬことでしか救われないと苦しんだ9人の被害者は、終わりが見えないことで絶望へと追い詰められ、本当につらいところを通らされたのだろう。

今、自殺は「自死」と言われるようになり、「死にたい人なんていない」「追い詰められた末に死以外に見えなくなって死に至るのだ」という理解が広がっている。つまり、誰かがそばにいれば、助けてくれる人がいれば、死ななくてすんだ可能性のある死だということだ。ご遺族や関わりのあった人々を責めているわけではない。一番悔しくつらい思いをしているのは近しい人たちなのだから。それに、身近な人には言えない心理が働くものだから。

しかし、私はまったく違う祝福された終わりを知っている。ここに救いがある、ここに休み場がある。ここに憩いがある。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」(マタイ11:28)と語られたイエス様を知っている。そんな私たちクリスチャンこそ、もっと声を上げなければならないのではないか。絶望してしまう人たちの隣人にならなければならないのではないだろうか。

聖書によれば、イエス様がこの世に来てくださる700年も前から、預言者イザヤを通して神様は救い主の誕生を伝えている。生まれる場所、処女が身ごもって男の子を生むこと、どの血筋として生まれるかも事細かに教えられている。特にイザヤ書53章には、イエス様が私たちの身代わりに神様の裁きを受け、十字架にかかって死んでくださることが記されており、その描写は非常に具体的である。

わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように、この人は主の前に育った。見るべき面影はなく、輝かしい風格も、好ましい容姿もない。彼は軽蔑され、人々に見捨てられ、多くの痛みを負い、病を知っている。彼はわたしたちに顔を隠し、わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。

彼が担ったのはわたしたちの病、彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに、わたしたちは思っていた。神の手にかかり、打たれたから、彼は苦しんでいるのだ、と。彼が刺し貫かれたのは、わたしたちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのは、わたしたちの咎(とが)のためであった。彼の受けた懲らしめによって、わたしたちに平和が与えられ、彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。

わたしたちは羊の群れ。道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて、主は彼に負わせられた。苦役を課せられて、かがみ込み、彼は口を開かなかった。屠(ほふ)り場に引かれる小羊のように、毛を刈る者の前に物を言わない羊のように、彼は口を開かなかった。捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか。わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり、命ある者の地から断たれたことを。

彼は不法を働かず、その口に偽りもなかったのに、その墓は神に逆らう者と共にされ、富める者と共に葬られた。病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ、彼は自らを償いの献(ささ)げ物とした。彼は、子孫が末永く続くのを見る。主の望まれることは、彼の手によって成し遂げられる。

彼は自らの苦しみの実りを見、それを知って満足する。わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために、彼らの罪を自ら負った。それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし、彼は戦利品としておびただしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死んで、罪人のひとりに数えられたからだ。多くの人の過ちを担い、背いた者のために執り成しをしたのは、この人であった。

私たちの犯した罪を、救い主イエス様が身代わりに背負う。自らを償いの献げ物とされ、神様の裁きを受ける。それ故、私たちは癒やされ、赦され、平和が与えられる。このような約束が、イエス様がこの世にお生まれになる700年も前から神様によって決められていた。そして、その約束の通り、今から2千年前にイエス様はこの世に来てくださったのだ。イエス様は自ら望んですべての人の救い主となるために、馬小屋でお生まれになり、飼い葉桶の中に寝かされ、一人では生きていけない赤ちゃんとして人の手によって育てられた。さらに生涯をかけて、悩み、苦しみ、悲しみ、罪への誘惑などすべてを経験され、そして自らを償いの献げ物として十字架で死んでくださった。

ぜひ信じてもらいたい。このイエス様の犠牲によって私たちは罪赦され救われるのだと。そして、救われた者は、この地上の生涯を終えるとき、イエス様の御許(みもと)に行き、すべて報われることが約束されているのだと。今、暗闇の中を歩んでいると感じる人がいるならば、このイエス様の救いの約束を受け取ってほしい。この約束を信じている私たちクリスチャンは、イエス様に倣う者として隣人のために犠牲を払うことを考えてほしい。罪の赦しという約束された終わりを実現するため、祝福された終わりを約束するため、イエス様はこの世に来てくださったのだから。

◇

藤藪庸一

藤藪庸一

(ふじやぶ・よういち)

1972年和歌山県生まれ。東京基督教大学神学部卒業。白浜バプテスト基督教会牧師、NPO白浜レスキューネットワーク理事長、白浜町教育委員会委員。死にたいと悩む人たちと共同生活をし社会復帰を目指す活動をする中、幼少期から義務教育期間の間の取り組みが自殺を減らす根本的な活動になると気付き、子どもたちの教育に力を注ぐ。里親、フードバンクにも取り組む。

関連タグ:クリスマス自殺・自死
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