悲嘆に暮れる人々のために 北米の教会で「ブルー・クリスマス」礼拝

2017年12月20日15時12分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
+悲嘆に暮れる人々のために 北米の教会で「ブルー・クリスマス」礼拝
「共に信仰に生きよう」(LIFT)が今年行ったブルー・クリスマス礼拝では、亡くなった人々を覚えつつ、ろうそくに火をともした=10日、オハイオ州フレモントで

大切な人と死別するなどし、悲嘆(グリーフ)に暮れる人々のために、米国やカナダの教会では、「ブルー・クリスマス」の礼拝を行うところがある。礼拝が行われる日はさまざまだが、一部の教会では冬至(今年は12月22日)に向けて企画している。

「大切な人を失った方々に、孤独ではないことを知ってもらうこと」。オハイオ州フレモントにある複数の教会が運営する団体「共に信仰に生きよう」(LIFT)で、弟子訓練と伝道部門の責任者を務めるパム・ケンスラーさんは、ブルー・クリスマス礼拝の目的をそう話す。

「ブルー・クリスマス礼拝を通して、愛する人を失った人や仕事を失った人、人間関係を失った人など、さまざまな形の喪失があることに気付きました。この礼拝は、内省や祈りができる機会であるとともに、休日が続くこの時期に、人々を霊的に強めるためのものでもあります」

ケンスラーさんは、心の中にある悲しみを表に出しても大丈夫だということを、出席者に感じ取ってもらいたいと話す。

「礼拝後、多くの出席者が、礼拝の中で心に平安が与えられたと話してくれました。また、このクリスマス・シーズンに会うことのできない愛する人を覚えて、ろうそくに火をともしたことで、強い一体感を感じたと話してくれました」

LIFTは、今年初めてブルー・クリスマス礼拝を日曜日の10日午後に開催した。今後は毎年恒例の礼拝にしたいと考えている。

これとは対照的に、ミシガン州サギノーの信仰ルーテル教会は、2004年以来、毎年ブルー・クリスマス礼拝を行っており、今年で13回目となる。

同教会のクリスティーナ・M・トゥルハン牧師によると、今年は地域社会や国家のための任務中に命を失った人々にスポットを当てたという。

「参加された方々が、礼拝を通してつらさや悲しみを拭い去れたと言っていただけることを、私たちは期待しています。嘆き悲しむ方々は独りではないのです」

「回想と嘆きのひと時は、特にこの時期に役立ちます。なぜならこの時期は、愛する人が生前に座っていた食卓の席が空いていたり、休日の買い物をするときに贈り物を1人分減らしたりするからです」

バージニア州スプリングフィールドの聖クリストファー監督教会(聖公会)は土曜日の16日、初めてのブルー・クリスマス礼拝を行った。

同教会のピーター・K・アッカーマン牧師によると、長年にわたり活発に活動してきた会員2人が最近亡くなったことで、開催を決めたという。これまでも「光のアドベント礼拝」と呼ばれる類似した礼拝があったが、アッカーマン牧師は次のように言う。

「その礼拝はブルー・クリスマス礼拝とよく似ていましたが、私が重視する要素が欠けていました。そこで私が新しい礼拝を催すことにしたのです。昔からあった礼拝を復活させたわけではありません」

「1年のこの時期によくあることは、お祝いをする気分になれないにもかかわらず、季節柄、楽しそうに振る舞うことを求められてしまうことです。ブルー・クリスマス礼拝のポイントは、人々の気持ちを思いやることで、この時期を現実に即したものにすることなのです」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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