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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(1月16日):ブルガリア かたくなな心を溶かす愛の記念碑

2026年1月16日11時28分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:ブルガリア

ブルガリアのある村に住むボジダールと妻のヨアナの物語は、まさに「助けが最も必要なとき」に神の愛がどのように現れるかを証ししている。

事の発端は、妻のヨアナが地元のキリスト者たちと聖書を学び始めたことに始まった。彼女は熱心に祈り、神を礼拝するようになったが、夫のボジダールはこれに強く反対していた。彼は妻の新しい友人たちに対して冷淡であり、時には無礼な言葉を浴びせ、信仰を捨てさせようとさえした。しかしヨアナは諦めず、集会に通い続けたのである。

転機は突然の悲劇とともに訪れた。2024年のある夜、2人が寝ている間に、自宅が火事に包まれたのだ。2人は命からがら脱出したものの、家屋は全焼し、全ての家財道具を失ってしまった。「私たちには何も残されていませんでした。これからどうすればいいのか、全く分からず途方に暮れていました」とボジダールは振り返る。

住む家も着る服も失い、絶望の淵に立たされた2人。その時、真っ先に手を差し伸べたのは、ボジダールが毛嫌いしていたヨアナのキリストにある友人たちだったのだ。彼らは同情の言葉をかけるだけでなく、即座に行動を起こした。

信者の一人で建築業を営む男性がリーダーとなり、教会のグループを率いて若い夫婦のために新しい家の建設を始めたのだ。また別の信者たちは、服や生活資金を集めて彼らを支えた。見返りを求めない献身的な愛と、具体的な助け。ボジダールは、自分が拒絶していた人々から受けた愛の実践に深く心を打たれ、彼らを毛嫌いしていた自分を恥じた。

「彼らの親切と信仰は本物だ」。そう感じたボジダールは、ついに妻と共に教会へ足を運ぶことを決意した。そこで彼が見たのは、互いに愛し合い、支え合う神の家族の姿であった。その交わりは、彼の渇いた心に不思議な潤いを与えた。そして2025年8月、かつて福音に敵対していたボジダールは悔い改め、イエス・キリストを自らの主として受け入れたのである。

現在、彼は自分の聖書を手にし、洗礼を受ける準備を進めている。「私の友人の多くは犯罪に関わっていますが、私は今、彼らにイエスのことを伝えています」と彼は語る。かつての迫害者が、今や最も熱心な伝道者へと変えられたのだ。

「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるようになります」(ヨハネ13:34、35)

言葉による伝道が拒絶されるときでも、信者の間に真実の愛があるなら、全ての人が、そこに「本物」があることを認めるのだ。ボジダールたちの新しい家は、単なる建物ではなく、彼らの間に、生ける神の愛があることの記念碑のようだ。

ブルガリアの村々で、貧困や困難の中にある人々に、教会が具体的な愛を届けられるように祈ろう。ボジダールのように、犯罪や虚無感の中にいる人々が、キリストにある真の愛と希望を見いだすことができるように。そして、信者たちの「愛の実践」を通して、福音が人々に広がるように祈っていただきたい。

■ ブルガリアの宗教人口
正教徒関係 78・6%
プロテスタント 2・3%
カトリック 0・1%
イスラム 12・1%
ユダヤ教 0・04%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:ブルガリア
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