Skip to main content
2025年9月15日21時19分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

日野原重明さんの最後のメッセージ『生きていくあなたへ―105歳 どうしても遺したかった言葉』出版記念パーティー

2017年12月21日06時31分
  • ツイート
印刷
関連タグ:日野原重明
日野原重明さんの最後のメッセージ『生きていくあなたへ―105歳 どうしても遺したかった言葉』出版記念パーティー+
出版記念パーティーの会場に飾られた日野原重明さんの肖像画=10日、新国立劇場(東京都渋谷区)で

日野原重明(ひのはら・しげあき)さんの最後の著書『生きていくあなたへ―105歳 どうしても遺したかった言葉』(幻冬舎)の出版記念パーティー(主催:ヴォイス・ファクトリイ)が10日、新国立劇場オペラパレス内ホワイエで開かれた。

日野原さんは今年7月18日に105歳で召天したが、同書はその2カ月後に刊行され、発売2週間で12万部を突破し、現在、30万部に達している。自らの死に直面していた日野原さんが、昨年末から亡くなる直前まで、時にはベッドに横たわりながら、最後の力を振り絞って20時間ものインタビューに答えた渾身(こんしん)の1冊だ。

日野原さんは1911年、メソジスト教会の牧師、日野原善輔の次男(6人きょうだい)として山口市で生まれた。7歳の時、父親の赴任先である日本メソジスト神戸中央教会(現・日本基督教団神戸栄光教会)で洗礼を受ける。幼い頃から医学の道を志し、37年に京都帝国大学医学部を卒業後、41年に聖路加国際病院に内科医として赴任した。92年、同病院院長に就任し、その後、名誉院長や同大名誉理事長を歴任。

また日野原さんは、日本で最初に人間ドックを開設し、早くから予防医学の重要性を説くとともに、終末期医療の普及にも尽力し、「成人病」と呼ばれていた一群の病気の名称を「生活習慣病」に改めたことでも知られている。2001年に出版した著書『生きたか上手』(ユーリーグ)は120万部以上を売り上げ、高齢者に大きな希望を与えた。同書は、今人生の途上にあるすべての人に向けて「キープ・オン・ゴーイング(前に進み続けよう)」と呼び掛ける。

日野原重明さんの最後のメッセージ『生きていくあなたへ――105歳 どうしても遺したかった言葉』出版記念パーティー
日野原重明著『生きていくあなたへ―105歳 どうしても遺したかった言葉』(幻冬舎)

本書は次のような5章立てで構成されている。

第1章 死は命の終わりではない
第2章 愛すること
第3章 ゆるすことは難しい
第4章 大切なことはすぐにはわからない
第5章 未知なる自分との出会い

どの章も、聖書の言葉から、自らの体験に基づいた生きた言葉がつづられ、それぞれの章末には、講演の準備や、患者さんに渡す言葉として生前にノートやファイルに書きためられていた言葉が掲載されている。そして巻末には、日野原さんが取材中、最後に語ったメッセージがそのままの言葉で収録されている。

同書を企画構成し、聞き書きしたヴォイス・ファクトリイ代表取締役の輪嶋東太郎さんによると、このインタビューの間に日野原さんは自宅で転倒して肋骨(ろっこつ)にヒビが入り、話すのもままならない状態だったという。同書は、いわば「命がけ」で臨んだインタビューといえる。

日野原重明さんの最後のメッセージ『生きていくあなたへ――105歳 どうしても遺したかった言葉』出版記念パーティー
ヴォイス・ファクトリイ代表取締役の輪嶋東太郎さん

「悩みの中にある人が決して死を選んだりしないように、『ありのままでいいんだ』ということをこの本を通して知ってほしい。多くの人とこの本を分かち合い、つながっていければと願っています。また、知らない人のために祈ることができるのがクリスチャンの特権であることを忘れないでほしい」と輪嶋さん。

日野原さんは最後のメッセージの中で「感謝が私のシンボル」と述べ、いつでも感謝の杖(つえ)を持ち、喜びの心を持って歩いていたことを明かした。晩年、重い病にかかったことも、それによって感謝ということを再認識するきっかけとなり、それは喜びであり、リバイバルを起こせる自己発見の時だったという。105歳になってもなお新しい自分と出会うことを楽しみとしていたという日野原さんからは、生きる喜びがあふれている。

長生きするということは、わからない自分と出会う時間がもらえるということです。完全にわかりきれるとは思わないけれど、自分の姿をどんどん知っていく喜びは年をとったことでより実感するようになりました。(26ページ)

同書は励ましの書であると同時に、日野原さんの信仰の書でもある。日野原さんを語る時に「奇跡」という言葉が付されることが多いが、「奇跡」としか言いようのない体験をしている人には「まことの信仰」があると日野原さんは言う。さらに、人生に奇跡を起こす方法として、まことの信仰を持って奇跡を起こした人(=イエス・キリスト)と同化することを挙げ、「僕の身の上に奇跡が起こったとすれば、その理由はただ一つ、イエスと一体化したことだと思います」(132ページ)と明言する。

自分がさらに本物となるために、
手を開かれたイエス・キリストの姿を
静かに思い描いているのです。
なんとこれは感謝すべきであろうか、
これ以上、感謝することはない・・・(205~206ページ)

「先生の次の目標は何ですか」と聞かれた日野原さんは、「今日も生きさせていただいている。そう実感する日々の中で、・・・真っ先に考えるのは、頂いた命という残り少ない時間をめいいっぱい使って、人のために捧(ささ)げるということです」と答える(170ページ)。日野原さんにとって「人に貢献する」ことこそ人生であり、喜びはそこから来ていたことに改めて気付かされる。

同書の中でも繰り返される「キープ・オン・ゴーイング」。日野原さんはそこに、「感謝に満ちた気持ちで」「みんな心を合わせて」「ありのままで」という言葉を加える。どんな苦しみに出会っても感謝をもって喜びに変えた日野原さんの生き方は、これからも多くの人たちに勇気を与えるだろう。

日野原重明さんの最後のメッセージ『生きていくあなたへ――105歳 どうしても遺したかった言葉』出版記念パーティー
出版記念パーティーで演奏するテノール歌手べー・チェチョルさん(左)とギタリストのアントニオ古賀さん

「これまでたくさんの本を書いてきたけれども、一度も出版パーティーをしたことがないから、この本ができた時にはぜひ行ってほしい。ただし、その時に私はそこにいないかもしれないけれど・・・」

日野原さんが語ったこの言葉によって実現した最初で最後の出版記念パーティー。日野原さんの生き方に共鳴し、今なおその人柄を慕う多くの人がお祝いに駆け付けた。

日野原重明さんの最後のメッセージ『生きていくあなたへ――105歳 どうしても遺したかった言葉』出版記念パーティー
日野原眞紀さん

日野原さんは、ミュージカル「葉っぱのフレディ」を手がけるほどの音楽好き。この日も自らコンサートのプロデュースを務めた韓国人テノール歌手べー・チェチョルさんをはじめとする若き音楽家や、人形劇俳優・演出家の「たいらじょう」さんの姿もあり、出版を祝ってパフォーマンスが披露された。また、次男の妻である眞紀さんがあいさつに立ち、日野原さんと共に過ごせたことを「人生の想定外」だったと喜び、出席者に感謝の言葉を伝えた。

関連タグ:日野原重明
  • ツイート

関連記事

  • 日野原重明さん葬送・告別式 聖ルカ礼拝堂チャプレン、ケビン・シーバー司祭と上田憲明司祭に聞く

  • ケビン・シーバー司祭による日野原重明さん葬送・告別式説教

  • 日野原重明さん召天 牧師の子として生まれ、母の命を救った医師との出会いで医学の道へ

  • 奇跡のテノール 「ベー・チェチョル&日野原重明クリスマス・コンサート」開催

  • 【新刊案内】日野原重明著『僕は頑固な子どもだった』 105歳の「初めての自叙伝」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 主につながり、人々を主につなげよう 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • ワールドミッションレポート(9月14日):タイのリス族のために祈ろう

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.