アフリカ大陸の中心に位置するのが中央アフリカ共和国だ。今年の「ワールド・ウォッチ・リスト」で22位(前年から5ランク上昇)となったこの国は現在、国家権力の崩壊と広範な無法状態化という危機に直面している。
10年以上にわたる内戦に加え、隣国スーダンからの紛争の波及が事態をさらに複雑化させている。指導者が権力基盤を固め、民主的なガバナンスが揺らぐ権力の空白地帯において、腐敗した役人やイスラム過激派、そして武装勢力がわが物顔で略奪を繰り返している。
キリスト教会は彼らの格好の標的となり、教会堂は破壊され、声を上げる指導者たちは暗殺や拘束の脅威にさらされるのだ。特に北部や東部のイスラム教徒多数派地域において、もうこのレポートでは何度も言及しているイスラム教からキリスト教に改宗した者たち(MBB)は、家族や地域社会からの激しい暴力と孤立に立たされ、文字通り逃げ場のない状況に追い込まれている。
この非道状況の中で最も苦しい犠牲を強いられているのは、無防備な女性たちだ。2025年4月に報告されたある匿名の手記は、この国の身の毛もよだつような現実を伝えている。
「私たちが歩いていると、突然武装した男が現れ、止まるよう命じました。恐怖で言葉を失っていると、さらに5人の男たちが現れ、私たちを包囲したのです。私たちは6人、彼らも6人でした。そして、私たちの全員が暴行を受けました」
このような凄惨な性的暴力や虐待が日常的に引き起こされ、しかも加害者が処罰されることはほとんどない。国家の治安機能が完全に失われ、政治的カオスと武装勢力の暴力、そして悪化する人道危機の狭間に閉じ込められた信者たちは、終わりの見えない恐怖と無力感の中でもだえている。
しかし、どれほど絶望が信者を打ち負かそうとしても、神の光は決して消えることはない。聖書は言う。
この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(ローマ5:5)
極限の苦難の中で、教会は傷ついた者たちの避難所となり、識字教育やトラウマケアを通して、崩壊した社会の底辺から静かに、しかし力強く希望を紡ぎ出している。
中央アフリカ共和国の苦難にある兄弟姉妹のために祈ろう。想像を絶する暴力の被害に遭い、心身に深い傷を負った女性たちの上に、主の完全な癒やしと慰めが注がれるように。愛する家族を奪われ、悲しみの中にある数え切れないほどの信者たちの涙が拭い去られるように。
そして、10年以上続くこの国の紛争に終止符が打たれ、国家がその治安機能を回復し、「平和の君」である主イエス・キリストによる福音の平和がもたらされるように祈っていただきたい。
■ 中央アフリカ共和国の宗教人口
プロテスタント諸派 36・7%
カトリック 19・6%
キリスト教その他 19・6%
イスラム 13・8%
土着の宗教 8・6%
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