Skip to main content
2025年11月13日14時51分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

バッハの音楽に込められた深い思いを聴く ルーテル東京教会でアフェッティ・ムジカーリ第4回演奏会

2017年1月23日23時42分
  • ツイート
印刷
関連タグ:日本福音ルーテル東京教会バッハ
バッハの音楽に込められた深い思いを聴く ルーテル東京教会でアフェッティ・ムジカーリ第4回演奏会+
礼拝堂には約200人が集まり、補助席まで出る盛況ぶりだった=18日、東京都新宿区の日本福音ルーテル東京教会で

17世紀バロックを中心とした教会音楽を演奏するアンサンブル「Affetti mvsicali(アフェッティ・ムジカーリ)」の第4回演奏会「J.S. バッハの葬送音楽とドイツ・バロックの宗教的歌曲」が18日、日本福音ルーテル東京教会で開催された。約200人が集まり、気鋭の演奏家たちによる心のこもった演奏を通して、ドイツ・バロック時代の音楽に込められた思いを共に分かち合った。

演奏会は、ドイツの作曲家、オルガニストのヨハン・クリーガー(1651~1735)の「前奏曲とフーガ ハ長調」で始まった。演奏は、チェンバロ、フォルテピアノのソリストとして、またアンサンブル・通奏低音奏者として国内外で幅広く活躍する大村千秋氏。この後、ソプラノとテノールによる宗教的歌曲へと続き、ゲオルク・ベーム(1661~1733)とヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1750)による5曲の歌曲が演奏された。

ベームは、ドイツ・テューリンゲン地方の有名な教会オルガニスト。オルガンやチェンバロといった鍵盤楽器の作曲家としても名を残し、バッハにも影響を与えているほどだが、演奏会で彼の曲を取り上げるのは非常に珍しく、ソプラノの神山直子氏、小島芙美子氏、冨山みずえ氏、そしてテノールの堀越尊雅氏が歌った4曲は、貴重な演奏となった。これらの歌曲は、詩編やイザヤ書を基にして牧師が詩を書いたとされる。葬送音楽がテーマの今回の演奏会ではあるが、ここではどれもかわいらしい響きを持つ歌曲が披露された。

続いて、プログラムのメーンとなるバッハの葬送音楽、モテット「イエス、わが喜びよ」BWV. 227が演奏された。ライプツィッヒ時代に作られた同曲は、イエスへの信頼を歌うコラールの歌詞と、新約聖書のローマの信徒への手紙8章の御言葉が、オルガン、バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバの奏楽に合わせて交互に歌われるモテット。曲調が急に静かになったりと音の変化が多い楽曲だ。

演奏会では、礼拝堂正面の壁に全曲の歌詞が写し出され、どういうことが歌われているのか演奏と同時に知ることができるようになっていた。歌詞を知ると、曲調の変化が、罪の厳しさや神の憐れみや優しさを示していることに気付かされる。

「私にとって、イエスが最も尊い存在」と歌うコラールから始まり、「悲しむことはない、喜びの源なるイエスが悲しみを和らげてくれる」と慰めのコラールで終わるのだが、演奏中、言葉をのせた音の一つ一つに、重要な意味があることを強く感じさせた。

バッハの音楽に込められた深い思いを聴く ルーテル東京教会でアフェッティ・ムジカーリ第4回演奏会
アンコールに応えて演奏するアンサンブル「Affetti mvsicali(アフェッティ・ムジカーリ)」

この日のもう1つのメーンとなる曲は、カンタータ「神の時こそ こよなき時」BWV. 106。演奏は、歌手、奏楽、指揮者も含め総勢15人での演奏となった。この曲は、バッハが21歳ごろに作ったというカンタータで、プログラムに「Actus tragicus(哀悼行事)」と記されており、若いバッハが「死」の問題に対して、聖書の言葉をテクストにして正面から向き合った作品だという。指揮者の藤原一弘氏が生まれて初めて聴いたバッハのカンタータであり、恩師との出会いの曲でもあるという記念的な作品だ。

全体のテーマは、「神の定めた時が最善である」とされ、旧約聖書では、律法に定められた死への備えについて、新約聖書では、キリストの福音による救いと復活へと通じる死についてそれぞれ歌われる。古楽器の響きは音楽に彩りを与え、若いバッハのみずみずしさがあふれ、その歌詞と共に深く心に残る演奏となった。

演奏会では、他にもゲオルク・フィリップ・テレマン(1681~1767)の「小フーガ19番ニ長調」「来たれ、甘き眠り」「主よ、今こそ僕を安らかに往かせ給え」、ヨーハン・バッヘルベル(1653~1706)の「第5旋法のマニフィカト・フーガⅤ-1」が演奏された。2時間にわたる演奏会は、演奏終了後も拍手が鳴りやまず、礼拝堂は大きな喜びに包まれた。

バッハ以前の音楽とオルガン音楽を専門とする藤原氏が率いるアフェッティ・ムジカーリは、3年前に設立されたアンサンブル。藤原氏は音楽によって信仰に導かれた経験を持ち、同アンサンブルも、教会音楽を歌うことを通して神の言葉を伝える器として用いられることを願い、活動を続けている。

演奏会に来場した30代の女性は、「滅多に聞けない作曲家の作品もプログラムに入っていてとてもよかった。素晴らしい演奏だった」と述べ、また、別の60代の女性は、「葬送音楽と聞いていたので、暗い音楽をイメージしていたが、とてもきれいな曲ばかりで感動した」と感想を語った。

関連タグ:日本福音ルーテル東京教会バッハ
  • ツイート

関連記事

  • 地域合唱団と教会がコラボ 宗教改革500周年「J・S・バッハ:ヨハネ受難曲《ダイジェスト版》」開催へ

  • 日本初の復活演奏 よみがえった300年前の美しい響き 作者不詳「聖アポリナーレ教会のレクツィオ」

  • ソプラノ歌手・山内房子さん、「聖アポリナーレ教会のレクツィオ」を語る 紙上の音符を音楽にする喜び

  • 信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催

  • 明治学院大でレクチャーコンサート「アイリッシュ・ハープの歴史と音楽」 寺本圭佑氏が講演、演奏も

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 超自然的現象と科学(13)アガペーを持続させる火「ドード」 愛多妥直喜

  • 米ムーディー聖書学院、教育実習プログラムからの排除巡り教育委員会を提訴

  • ローマ教皇レオ14世に聖書協会共同訳のミニチュアバイブルなど献呈

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(32)コンスタンティヌスの悲願

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • ワールドミッションレポート(11月12日):ブラジル 世界最大のカトリック国で起きている劇的な地殻変動(4)

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • ローマ教皇レオ14世に聖書協会共同訳のミニチュアバイブルなど献呈

  • 米ムーディー聖書学院、教育実習プログラムからの排除巡り教育委員会を提訴

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • 神の見えざる御手 佐々木満男

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • 超自然的現象と科学(13)アガペーを持続させる火「ドード」 愛多妥直喜

  • ワールドミッションレポート(11月9日):ブラジル 世界最大のカトリック国で起きている劇的な地殻変動(2)

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.