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宗教改革500年

信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催

2016年6月6日14時31分
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関連タグ:宗教改革マルティン・ルター
信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催
古楽器演奏・合唱団「バッハ・コレギウム・ジャパン」 © Kai Tamaki

バッハ演奏として国内外で高い評価を得るバロック管弦楽・合唱団「バッハ・コレギウム・ジャパン」(BCJ)による第118回定期演奏会「J・S・バッハ:教会カンタータ・シリーズVol. 70」が5月31日、東京オペラシティコンサートホール(東京都渋谷区)で開催された。この公演は、「ルター500プロジェクト」と題され、2017年のマルティン・ルターの宗教改革500周年を記念して挙行される5回シリーズの第2弾。音楽がもたらす信仰の喜びを集まった約900人が体験した。

ルターの宗教改革(1517年)からちょうど500周年となる2017年に合わせ、BCJでは、「ルター500プロジェクト」を立ち上げた。宗教改革時代の作曲家の作品と、J・S・バッハの「コラール・カンタータ」を取り上げた演奏会を全5回シリーズで行う。初回は昨年6月に行われ、宗教改革と音楽の組み合わせが大きな話題となった。

信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催
第118回定期演奏会「J・S・バッハ:教会カンタータ・シリーズVol. 70」のプログラム

宗教改革と音楽の関係についてBCJの創設者であり指揮者の鈴木雅明氏は、「ルターは、元来カトリックの修道士であるばかりでなく、音楽家でもあった。そして、カトリックと袂を分かち、声を合わせて歌うことによって、神様に直接語り掛ける手段を与えようと考え、そこで生み出されたのが、私たちが『コラール』と呼んでいる会衆の賛美歌です」と説明する。

宗教改革が音楽にも大きな影響を与えていたことを明らかにした上で鈴木氏は、「ルターの賛美歌は、信仰者の血となり肉となり、その後、幾千幾万の美しい作品を生み出しつつ、現代にも生きている」と話す。その一つが、BCJの活動の中心となっているバッハの音楽だ。

また、カトリック教会のミサ曲を書く必要のないプロテスタント信者のバッハが、遺作となる「ミサ曲ロ短調」をラテン語の歌詞で作ったことを述べ、「人生の最後に『教会カンタータ』を『ミサ曲ロ短調』に結び付けた意味を、ルターから脈々とバッハに受け継がれてきた音楽を通して追体験してほしい」と語った。

信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催
パイプオルガンを独奏するオルガン奏者の鈴木優人 © Kai Tamaki

この日の公演は、宗教改革から200年の時を経て作られたJ・S・バッハによるオルガン曲で始まった。オルガン奏者の鈴木優人が奏でるパイプオルガンの重厚かつ美しい響きが、礼拝堂を思わせる様相の会場を包み込んだ。

続いて演奏されたのは、500年前の宗教改革時代にドイツの作曲家ミヒャエル・プレトリウスによって作られた「シオンのムーサたち」(1605年)より8声のマニフィカト「わが魂は主を崇め」。イエス・キリストの母マリアの賛歌「マニフィカト」は、聖書の中で最も美しい歌の一つとされる。この後に演奏されるJ・S・バッハの「わが魂は主を崇め」(カンタータ第10番)のようにアリアやレチタティーヴォは出てこない合唱のみの楽曲だが、静かな音楽の中に心揺さぶる表現が随所に盛り込まれた演奏となっている。

信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催
「ルター500プロジェクト」第2弾のリハーサル © Kai Tamaki

この後、休憩をはさんで、J・S・バッハのカンタータの3曲が続けて演奏された。ソリストは、松井亜希(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(アルト)、櫻田亮(テノール)、浦野智行(バス)が務めた。

一曲目の「わが魂は主を崇め」(カンタータ第10番)は、1724年7月2日の「マリアのエリザベツ訪問の祝日」に初演され、その歌詞は、ルカによる福音書1章47~55節が反映される「マニフィカト」。プレトリウスが、ルター派教会における礼拝音楽や教会音楽などの基盤づくりに大いに貢献していたことを示唆する楽曲。

続く「私はこの世に何を求めよう」(カンタータ第94番)は、1724年8月6日の三位一体節後第9日曜日に初演された楽曲で、「私はこの世に何を求めよう」という合唱で始まり、ソリストたちがそれぞれ、イエス・キリストと自分の関係を歌い、最後に「私のイエスこそ、私の命。・・・私を喜ばせる全てのもの。だからもう一度言おう、私はこの世に何を求めよう!」と至福の喜びをもって終わる。

最後に演奏されたのは「イエスよ、あなたはわが魂を」(カンタータ第78番)。1724年9月10日の三位一体節後第14日曜日に初演されたJ・S・バッハのカンタータの中でもとりわけ名高い楽曲だ。「イエス・キリストの死がわれらの魂を暗闇の中から救った」と歌う合唱で始まり、ソプラノとアルトのアリアのデュエットでは、「たとえ弱くても、たゆまぬ足取りで」救い主のもとへ急ぐ喜ばしい気持ちが美しく歌われる。続いて、罪の深さの告白、イエス・キリストの受難、さらに罪を赦(ゆる)すイエス・キリストの誠と希望が歌われていく。

演奏後は、会場からの拍手が鳴りやまず、カーテンコールが何度も続いた。演奏を聞いた男性(22)は、「もう100回以上はBCJの演奏会に来ている。今回も素晴らしい演奏だった。バッハの音楽は時代を超えて語り掛けてくるところがすごいと思う。喜びや悲しみ・怒りといった歌詞を音で表現していることにあらためて感心した」と感想を語った。

信仰の喜びを音楽で バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」第2弾東京公演開催
演奏終了後、ロビーで熊本地震の支援を呼び掛ける鈴木雅明氏(写真中央)と出演者たち © Kai Tamaki

バッハ・コレギウム・ジャパン「ルター500プロジェクト」には5月10日現在、超教派ブレザレン神戸国際キリスト教会、日本キリスト改革派園田教会、日本キリスト改革派千城台教会、日本キリスト改革派秩父教会、日本キリスト改革派東京恩寵教会、日本基督教団鎌倉雪ノ下教会、日本基督教団神戸雲内教会、日本基督教団聖学院教会、日本基督教団千歳船橋教会、日本基督教団東村山教会、日本基督教団横浜指路教会、日本聖公会川口基督教会、日本宣教会西調布キリスト教会が賛同(五十音順)している。

「ルター500プロジェクト」第3弾は、来年3月を予定している。

また、BCJは、2015年に25周年を迎え、今年4月にはヨーロッパツアーを行った。そのツアーの最中に熊本地震が起き、オランダ公演で募金活動を行ったことを報告した。今回も演奏終了後に、鈴木氏をはじめ演奏者がロビーに出て募金を呼び掛けた。寄せられた支援金は、日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。

関連タグ:宗教改革マルティン・ルター
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