スウェーデンの学校、クリスマスソングからキリスト教用語を削除

2016年12月30日22時41分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
+スウェーデンの学校、クリスマスソングからキリスト教用語を削除
スウェーデン国教会のウプサラ大聖堂。同教会のトップであるウプサラ大監督座が置かれている。(写真:Hakan Svensson)

スウェーデンのある学校では今年、「変わり行く社会」に適応し、社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)性を子どもたちに身に付けさせるため、クリスマスソングからキリスト教に関わる文言を削除したという。

「Now Light 1,000 Christmas Lights(さあ、1000のクリスマスライトを灯そう)」というクリスマスソングには、「主イエス・キリストが降誕した」「神の愛の光が輝く」などの宗教的表現が含まれているが、スウェーデン西部ベストライェータランド県オーモール市にあるサザーン・スクールは、これらの文言を削除したという。

地元紙は、「スウェーデンにあるクリスマスの伝統やクリスマスソングは、クリスマスの精神を表現しています。これは私たちが継承すべき伝統です」とする、この曲の作者の言葉を掲載した。曲の作者は、教育委員会の目的は、移民がスウェーデン社会に溶け込むことの支援であるべきだとし、「スウェーデンの伝統を恐れることではありません。(このようなやり方をするなら)すぐにでも伝統は消え去ってしまいます」と付け加えた。

一方、オーモール市教育委員会はクリスマスソングの改変を擁護した。

「スウェーデンの伝統を守ることは重要です。しかし、子どもたちの視野を広げて、変わり行く社会に向き合う勇気を持たせることは、学校や地域社会が果たすべき重要な課題です」と、オーモール市はウェブサイトで述べた。

スウェーデンでは最近、ある検事が過激派組織「イスラム国」(IS)の旗を掲揚することは全く合法であり、ヘイトクライムには当たらないとの判断を下すなどしている。

スウェーデンは時折、「西側諸国で最も非宗教的な国」と呼ばれ、2014年の調査では、人口の8割近くが「宗教を信じていない」か「全くの無神論者」と回答しており、西側諸国で最も非宗教的な国の1つとなっている。

スウェーデンの隣国デンマークやノルウェーでも、人口比からすると非宗教人口が急増している。

デンマークでは今年初め、無神論団体が、イエスの神性を疑問視する全国的なキャンペーンを行い、デンマーク国教会(ルター派)の統計によると、今年4月から6月の間に少なくとも1万人が同教会を去った。

ノルウェーでも8月、ノルウェー国教会(ルター派)が教会籍の登録や取り消しなどをインターネット上で可能にしたところ、専用サイトの公開後4日間で1万5053人の会員が教会を去った。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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