Skip to main content
2025年7月12日10時33分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
宗教改革500年

カトリックから見た福音派、「魅力的」だが首をかしげるところも 相互理解は可能か

2016年11月30日18時20分 翻訳者 : 野田欣一
  • ツイート
印刷
関連タグ:カトリック教会福音主義(福音派)カナダ宗教改革
カトリックから見た福音派、「魅力的」だが首をかしげるところも 相互理解は可能か?+
宗教改革499年目の今年10月31日に、スウェーデンのルンド大聖堂でルーテル教会の指導者らと共同の礼拝を行ったカトリック教会のローマ教皇フランシスコ(左から3人目)(写真:Church of Sweden / Magnus Aronson)

宗教改革500周年を来年に控え、ローマ教皇フランシスコは10月末、スウェーデンでルーテル教会の指導者らと礼拝を共にした。カトリックとルーテルの両教会は、宗教改革へと導いた信仰義認という基本的教義に関して、まずは同意することを決定した。宗教改革は効果的に終わったと言う人もいるが、2つの理由でいまだに決着がついていないと冷静に指摘する人もいる。ルーテル教会は女性聖職者問題、人間の性的指向の問題に関してはリベラルな道をたどっており、一方でカトリック教会は、とりわけマリア崇敬や聖体拝領に関する見解に関して、あくまでもカトリック本来の立場に立っている。両者の一致が直ちに見いだされるとは思われない。

プロテスタントの福音派(福音主義)は、この宗教改革の後継者である。ドイツのルーテル教会は福音主義教会とも呼ばれるが、一般に福音派というのはルーテル教会ではない。福音派とカトリック教会は、互いにどのような関係なのであろうか。両者の関係は長い間、敵意と相互無理解がその特徴となっていた。

カナダ・カトリック司教協議会の新しい文書によると、カトリック側はこのような関係を変えたいと願っている。「Our Evangelical Neighbours – A Catholic Reflection on Evangelical Christianity(福音派の隣人たち~福音派キリスト教会に関するカトリック教会の見解~)」は、福音派の諸教会に対し、カトリックの視点で自らを見ることを提案している。この文書は、各陣営の6人の学者が、これまで6年にわたって続けてきた、カトリック教会とカナダ福音同盟(EFC)の福音派教会との対話で構成されている。EFCのブルース・クレメンガー会長は、この文書について「福音派の信仰と実践の概要を明確に提示し」「カナダの多くの福音派教会の姿が各ページによく表されている」と絶賛している。

何年にもわたって両者が互いに相手を攻撃してきたことを考えると、この文書が出たことは顕著な業績である。この文書は、カナダにとどまらず、広く読まれるべきであり、福音派とカトリック両者の相互理解に寄与すること大である。

この文書では、カトリックの信仰を疑う福音派によって、カトリック側は傷ついている状況にあることを認めている。しかし、福音派に対しては寛大である。福音派が持っている心地よい賛美歌、信徒同士の温かい交わり、そして熱い信仰心を評価している。また特に、昔からのカトリック教国である南米を含め、福音派の成長が全世界で著しいことも伝えている。

歴史的運動についても簡潔かつ正確に書かれている。清教徒(ピューリタン)革命とカルヴァン主義から始まり、北米のリバイバル、根本主義というように、福音派そのものを記載するというより、「宗教的遺産を一つ一つ」記載している。根本主義については、万物の起源や宇宙に関わる科学的説明を拒否し、終末の時代にとらわれ過ぎているとしているが、処女降誕や復活といった基本的な教義については称賛している。

この文書は、「カトリックも福音派も難なくニカイア信条を唱えられる」ということで、両者が教義的に正統であることを強調している。しかし、信仰による義認、十字架と伝道中心主義といった福音派の本質的部分について述べた上で、福音派が教派的忠誠心に欠けることを指摘している。

「福音主義はかなり魅力的だ」と述べ、特に聖書に対する誠実な取り組み、キリストとの個人的な関係、そして道徳的水準の高さを挙げている。しかし、「福音主義の信仰と実践に関しては幾つか懸念がある。聖書の記事をあまりにも文字通りに受け止め過ぎるところである。科学の合理的な発見とキリスト教信仰の主張するところが矛盾するように見えるときや、世界の終わりが過剰に強調されてしまうような時に、カトリック側としてはやや首をかしげたくなる」と書かれている。

さらに、「時間的・空間的に拡大したことにより、キリスト教会がこれまでにしてきたこと」と切り離して聖書を理解する福音派の傾向に、カトリック側としては違和感を覚えているという。こうなると、両者の溝が広がり、「協調していくことに対して、それを無視したり反対したりして、カトリックとはうまくやっていけなくなる」としている。

福音派がカトリックをどう考えるかについて、霊的な事柄について語り合う共通の言語を見いだす必要を、この文書は強調している(「救われていますか?」はカトリック信徒に聞くには良い質問ではない。「あなたとイエス様との関係について話してください」が良いかもしれない)。

カトリックから見た福音派、「魅力的」だが首をかしげるところも 相互理解は可能か?
カナダカトリック司教協議会が発表した「Our Evangelical Neighbours – A Catholic Reflection on Evangelical Christianity(福音派の隣人たち~福音派キリスト教会に関するカトリック教会の見解~)」

カトリックへの制度的不信感、教皇権への拒絶反応に加えて、聖人に対する祈り、告解、マリア崇敬のようなカトリックの慣習についての福音派の懸念にも言及しており、このような問題を話し合うのは、両者のどちらにとっても難しいことを認めている。「カトリックと福音派がこのような関係を築くことに、それぞれの陣営内では、嫌悪感を覚える人々もいる。『福音派とカトリックが共に』の初期段階で、福音派の参加者の中にはカトリックとの協力を非難され、個人的攻撃を受け、取り組んでいた宣教活動に対する重要な資金を失ったという人も少数だがいる」と書かれている。

福音派の諸教会とカトリック教会は、この文書を読むべきであろう。両者はこれまでずっと、神学という枠の中で両極に存在していた。しかし、両極は変化している。少なくとも幾つかの神学は、それまでとは異なった視点で研究されている。両者がもはや互いに敵ではない。敵は、教派が何であれ、キリスト教に対する無関心と敵意、そして、深刻な文明社会の価値の空洞化なのである。全てのことについて合意しているふりはできないし、すべきではない。しかし、昔取った武器で、かつての戦いを再燃させるなどという悠長な歩みに身を委ねるべきではないのだ。

文書の最後には、次のように書かれている。「実のある対話や批判をするために、お互いを兄弟姉妹として認め、真摯(しんし)に真理を追究していくキリスト者同志の個人的関係に根差していなければならない」

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:カトリック教会福音主義(福音派)カナダ宗教改革
  • ツイート

関連記事

  • ルーテルとカトリック、宗教改革記念で歴史的な共同の祈り 教皇とLWF議長が共同声明に署名

  • 福音派が宗教改革500年を前に声明「宗教改革は終わったのか」

  • 日本福音ルーテル教会と日本カトリック司教協議会、宗教改革500年共同記念を企画、独大統領に協力要請

  • 米大統領選が終わった今、福音派がすべきこと

  • ウィキリークス、クリントン陣営のカトリック・福音派侮辱メール暴露、キリスト教指導者ら謝罪求める

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 見捨てない神 穂森幸一

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(226)葬儀文化を受け継ぎ、教会がエンディングを支える時代が来る 広田信也

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 第一のことを第一にする人生の祝福 菅野直基

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(7)共同体の重視 臼田宣弘

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.