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日本宣教論

日本宣教論(26)日本人の独創性―ジェット・エンジンの開発・その他の独創的な発明― 後藤牧人

2016年11月16日13時08分 コラムニスト : 後藤牧人
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関連タグ:後藤牧人

ジェット・エンジンの開発

余談であるが、その時の領主、17代目の種子島時休(ときやす)は海軍技術将校だったが、昭和初期にフランスから輸入したターボ・チャージャにヒントを得てジェット・エンジンの開発を進め、海軍ロケット研究所を作り、変人扱いをされながら自力でジェット・エンジンを完成、終戦の数日前にテスト飛行を行い、成功した。

その時、世界でジェット・エンジンを完成させていたのはドイツのメッサーシュミットと英国のロールス・ロイスだけだった。種子島はドイツから潜水艦でメッサーシュミットの設計図などの図面を2組注文し、シンガポールに到着した。そこで2台の飛行機に乗せ替えたが、両方とも撃墜された。やっと日本に届いたのは、水に漬かったキャビネの外観写真1枚だけだったという。

その外観写真から分かったのは、自分たちのコンプレッサーがどうやらメッサーシュミットの方式と同じらしいということだった。ドイツのエンジンも、同じ所に同じような膨らみがあったのである。そういうわけで、種子島は全く自力でジェットの開発に成功したのである。ジェット大国である米国も、ソビエトもまだ開発に成功してなかったときのことである。

種子島少将は、戦後に石川島播磨でジェット・エンジンの開発に従事し、現在でも世界でジャンボ用のジェット・エンジンを製造しているのは、米国の2社、英国が1社、ソビエトが1社と日本だけである。

こうして見ると、種子島家には天才的な血が流れており、17代前の殿様の種子島時尭(ときたか)も、どうやら天才だったらしい。

話は違うが、ゼロ戦の後継機として戦争末期に川西航空機が製造した戦闘機「紫電改(しでんかい)」は優秀であった。朝鮮戦争当時のミグ・ジェット戦闘機はまだ性能が低く、紫電改の方が優れていたという(もちろん、毛生え薬のことではない。注意!)。だいぶ脱線したが、日本人に独創性がないというのは真実ではない。

その他の独創的な発明
*CPU

脱線ついでに述べるが・・・CPU(パソコンの中央処理装置[セントラル・プロセッシング・ユニット])を作ったのは、日本人である。ビジコムに入社したばかりの嶋正利氏は演算素子とレジスタ、デコーダ、コントローラ、カウンターなどを1つのチップに乗せ、アルゴリズムは外部から別に供給するという概念を思い付いた。そうするとプログラムさえ換えれば、同じチップが電卓にもATMなどにも使えるということである。世界でまだ誰も考え付いていなかった、CPUという概念の芽生えである。

それで仕様を書いたが、日本にはICの製造技術がなく、インテルに注文することになった。英語ができず、おまけに入社すぐであったが米国に行かされた。

なんと、当時のインテルは論理素子はやってなく、記憶素子だけの会社であった!インテルは嶋の言うことを理解できず、それで2カ月滞在して相手にレクチャーしていたら、「では、お前がやれ」と言われ、取り組むことになった。苦心したのは入出力の周辺機器のためのプログラム書きであったという。自分がパタン・マスクを描き、できたのがインテル4004という世界初のCPUである。

嶋はやがてビジコムからインテルに引き抜かれ、8080も作った。その時、パタン・マスクの右下の隅に、静岡の実家の家紋を書き入れたという。後に彼はザイログに移り、Z80を作った。このZ80に目を付けたアマチュアがいてパソコンを試作、そこからパソコンの世界的な大ブームが起こった。

NECの8ビット・パソコンのPC - 8001も、このCPUを使った。インテルはやがて自力で80286を作り、386、486、そしてペンティアムと発展した。依然 Intel inside と誇らしげにパソコンにステッカーが張ってあったが、とんでもない。入っているのは「嶋の概念」なのである。

また、よく知られていることであるが、光ファイバーの発明者は東北大の西沢潤一氏である。コンピューター技術の2本の柱、CPUと光ファイバーはどちらも日本人の発明という、信じられないような話である。日本人は独創性を持っている。

次回は、トロンとCVCCエンジン、トリニトロンを紹介する。

(後藤牧人著『日本宣教論』より)

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*

【書籍紹介】
後藤牧人著『日本宣教論』 2011年1月25日発行 A5上製・514頁 定価3500円(税抜)

後藤牧人著『日本宣教論』

日本の宣教を考えるにあたって、戦争責任、天皇制、神道の三つを避けて通ることはできない。この三つを無視して日本宣教を論じるとすれば、議論は空虚となる。この三つについては定説がある。それによれば、これらの三つは日本の体質そのものであり、この日本的な体質こそが日本宣教の障害を形成している、というものである。そこから、キリスト者はすべからく神道と天皇制に反対し、戦争責任も加えて日本社会に覚醒と悔い改めを促さねばならず、それがあってこそ初めて日本の祝福が始まる、とされている。こうして、キリスト者が上記の三つに関して日本に悔い改めを迫るのは日本宣教の責任の一部であり、宣教の根幹的なメッセージの一部であると考えられている。であるから日本宣教のメッセージはその中に天皇制反対、神道イデオロギー反対の政治的な表現、訴え、デモなどを含むべきである。ざっとそういうものである。果たしてこのような定説は正しいのだろうか。日本宣教について再考するなら、これら三つをあらためて検証する必要があるのではないだろうか。

(後藤牧人著『日本宣教論』はじめにより)

ご注文は、全国のキリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

◇

後藤牧人

後藤牧人

(ごとう・まきと)

1933年、東京生まれ。井深記念塾ユーアイチャペル説教者を経て、町田ゴスペル・チャペル牧師。日本キリスト神学校卒、青山学院大学・神学修士(旧約学)、米フィラデルフィア・ウェストミンスター神学校ThM(新約学)。町田聖書キリスト教会牧師、アジアキリスト教コミュニケーション大学院(シンガポール)教授、聖光学院高等学校校長(福島県、キリスト教主義私立高校)などを経て現職。

■ 【後藤牧人著書】(Amazon)
■ 【後藤牧人著書】(イーグレープ)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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