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出たとこ勝負か? 目標と確信を持って全力投球か? 菅野直基

2016年10月26日11時25分 コラムニスト : 菅野直基
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「忙しい」という漢字は、「心を亡ぼす」と書きます。目標を定めないで、がむしゃらに動き回っている生き方は、心が疲れて、やがて倒れてしまいます。

プロゴルファーは、小さなあのホールにボールを入れることに人生と命を懸けます。人生も、プロゴルファーのように、明確な目標を定めて、そこに向かって集中して働くことが必要です。

同時に、余分なことを悩んだり、心配したりしないことです。ある調査によりますと、人間が悩んだり、心配したりしていることが実際に起こる確率は10パーセント以下で、80パーセント以上は、実際に起こらないことだといわれます。最悪を想定して、それに対する備えは必要ですが、心配したり、クヨクヨしたりすることは、エネルギーの無駄遣いです。

聖書に登場するヨブという人は、「私の最も恐れたものが、私を襲い、私のおびえたものが、私の身にふりかかったからだ」(ヨブ3:25)と語りました。

さらに聖書は、「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです」と語ります。

「恐れには刑罰が伴う」というのは、どういうことでしょうか? 恐れると、どんな刑罰があるのでしょうか?

ヨブが語ったように、「最も恐れたことが身に降りかかる」ことです。「恐れ」を「信仰」に変えましょう。

「信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである」(ヘブル11:1)

あなたは何を望み、何を確信して生きていますか?

神の独り子イエスを救い主と信じたら、罪が赦(ゆる)され、神の子どもとされ、永遠の命が与えられます。結果として、幸せも、祝福も、健康も与えられ、人生が豊かになります。

人が心の奥底で求めるものは、イエスを通して与えられる救いと幸せではないでしょうか? そこには、変わることのない愛と喜びと平安、そして、永遠の命があります。

神が与えてくださった救いと幸せを土台として、あなたが願うことを紙に書いて、目標を定めてください。人生の目標は、あってもなくてもいいものではなく、必ず必要なものです。

私は、何十回も外国に行ったことがありますが、目的地を決めないで飛行機に乗ったことはありません。「どこでもいいので、飛行機を飛ばしてください」と言う人はいないはずです。

しかし、旅行よりもはるかに大切な人生を、目標を定めないで、出たとこ勝負で生きているとしたら、そんなもったいないことはありません。目標が定まっていないと、その場その場の状況や人の言葉によって振り回されますので、忙しくなり、心を亡ぼしてしまいます。

目標を定めたら、目標を信じ、さらに、目標が実現した姿を心に思い描き、その夢に向かって進んで行きましょう。

バイクの運転で重要なことは、これから進んで行く方向を見ることです。体の力を抜いてバイクと一体になれば、自然にその方向に進んでいきます。人生も、目標を見つめることで、その方向に自然に進んで行くものです。

もう1つは、確信を持って生きることです。

心を確信で満たすために必要なのは祈りです。祈ると、疑いや不安などの不要な思いは消えて、確信でいっぱいになります。

しかし、疑いや不安が消えないとしたら、目標が間違っているか、的外れな生き方をしているのを神様が教えてくださっているのかもしれません。自分の本当の願いと、神の御心とは一致するのです。

祈ると、間違った目標や的外れな生き方は消えていきます。そして、真の目標と、それに対する確信だけが心に鮮明に残ります。

最後の決め手は「確信」です。格闘家は、リングに上がる前に、ほぼ勝負が決まってしまうそうです。

①「負けそうだけど頑張ろう!」。おそらく負けてしまいます。
②「絶対に勝ちたい!」。五分五分。
③「勝った!」と確信して戦ってこそ、勝利を確実なものとします。

その心には、一切の迷いはなく、忙しくて心滅ぼすこともありません。レーザー光線で分厚い鉄の板を切るように、一点集中で、無駄なエネルギーを使っていません。

集中していますので効率的で、楽しく、素晴らしい成果を得ることができるはずです。

忙しさ、出たとこ勝負のがむしゃらな生き方をやめて、目標と確信を持って、そこに向かって全力投球していきましょう。

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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