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FINE ROAD

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道

2016年9月27日07時59分 コラムニスト : 西村晴道
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関連タグ:西村晴道イタリア

ルルド2 巡礼1 ろうそく行列と水浴
2016年5月24~25日 場所 フランス、ルルド Lourdes

※ルルド1【FINE ROAD―世界のモダンな教会堂を訪ねて(18)】
 聖母マリアが少女ベルナデットに出現したルルド、水による癒やしの奇跡

ろうそく行列の祈り濃紺の夜空に響く

ローマに始まりイタリアからフランスのニース、マルセイユ、カルカッソンヌ、トゥールーズを経て、いよいよ巡礼の最終目的地ルルドへ。バスで7日間、2500キロを走り続け、真っ白な雪をいだいたピレネーの山々が見えたときには、ついにルルドという胸の高まりを覚えた。

午後9時からは念願のマリア・プロセッション(ろうそく行列)。修道院から歩いて20分ほどでルルド大聖堂前の広場に着くと、ろうそく(細長いろうそくを白い紙で覆ったボンボリのようなもの)を手にした大勢の巡礼者たちが続々と集まっている。マリア像を先頭に車いすの人たち、それを押す人、シスターたち、巡礼団の行列が広場をゆっくり静かに行進しながら、ロザリオの祈りと賛美が繰り返される。「Pater noster qui es in caelis sanctificetur nomen tuum adveniat regnum tuum・・・」ラテン語の主の祈りも聞こえてきた。「あめのきさき」が歌われ、「アヴェ アヴェ アヴェマリア」の大合唱、皆が手にしたろうそくの明かりを高くかかげると、賛美は濃紺の夜空に響き渡り、天に昇っていった。

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
代表者が各国の言葉で祈り、巡礼者も声を合わせる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道

大聖堂全景 新緑の季節

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道

水量豊かなガブ川、水がごうごうと流れている。橋を渡り、対岸の教会の上から大聖堂を見渡す。2年前訪れた時には大洪水の後で、流木や洪水の爪痕が各所に見られた。(ルルド1参照)

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ルルドはスペインとの国境の小さな町、白い雪をかぶった3000m級のピレネーの山々が美しい。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ろうそく行列は9時からスタート。夜9時すぎでも、まだ明るい5月。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ろうそくを手に、歌いながら聖域を静かに行進する巡礼団
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
先頭はマリア像
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
大聖堂 正面ライトアップ
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
巡礼団の旗を掲げるキム神父
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
次第に闇が迫り、ろうそく行列も終盤になると空は濃紺に変化していく。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
賛美とともに、ろうそくの明かりを高く掲げる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
車いすの巡礼団一行は記念撮影、ルルドの水の奇跡を信じ、各国から大勢の巡礼者が訪れる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
グロット(マサビエルの洞窟)
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
グロットではミサが執り行われる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ろうそくを奉納する場所

ルルドの水浴

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
水浴場の前

「泉に行って水を飲み、顔を洗いなさい」と聖母マリアがベルナデットに言われたように、巡礼者はルルドの水の奇跡を信じ、水を飲み、水浴することができる。

朝一番に水浴場に行くと、待合所にはすでに数十人の女性が並んで座っている。男性のほうは15分ほどで入れるようだ。長いベンチで1時間ほど順番を待ち、3~4人ずつ着替えの部屋に通される。着衣を脱ぐとボランティアの女性が紺色のガウンをかぶせてくれるので、いすにかけて水浴の順番を待つ。

次は1人、カーテンで仕切られた水浴室へ入ると、絶対に見えないようにガウンをはずし、素早く白い布を体に巻きつけてくれ、何か言われたが言葉が分からないので、「アーメン」と言う。2人のボランティアが両脇を支えて水の中に入るようにと勧めてくれ、細長い浴槽に足を入れる。「冷たい!」と驚く(水温は常時12度という)。「シットダウン」と声がして、足を投げ出して水の中に座ったかと思う間もなく、両側から引き上げられた。あっという間に終わった。

ガウンをつけ、着替えのいすのところに戻り、服を着る。体を拭かなくてもいいのが不思議だ。ボランティアの女性が私のブラウスの小さいボタンを1つずつ丁寧にかけ、自分でできるというのに靴下と靴まで履かせてくれた。外へ出ると生き返ったような、すがすがしい気持ちがして、一昨日くじいた足が治る予感がした。

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◇

西村晴道

西村晴道

(にしむら・はるみち)

1948年、靜岡県生まれ。一級建築士。法政大学工学部建築学科卒。住友建設株式会社入社・退職し、米ソービック建築設計事務所短期留学を経て、84年に西村建築設計事務所開設。ルーテル学院大学第10回リード賞(キリスト教芸術分野)受賞。日本福音ルーテル教会員。著書に『FINE ROAD―世界のモダンな教会堂をたずねて』。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:西村晴道イタリア
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