Skip to main content
2025年12月18日23時50分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
FINE ROAD

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道

2016年9月27日07時59分 コラムニスト : 西村晴道
  • ツイート
印刷
関連タグ:西村晴道イタリア

ルルド2 巡礼1 ろうそく行列と水浴
2016年5月24~25日 場所 フランス、ルルド Lourdes

※ルルド1【FINE ROAD―世界のモダンな教会堂を訪ねて(18)】
 聖母マリアが少女ベルナデットに出現したルルド、水による癒やしの奇跡

ろうそく行列の祈り濃紺の夜空に響く

ローマに始まりイタリアからフランスのニース、マルセイユ、カルカッソンヌ、トゥールーズを経て、いよいよ巡礼の最終目的地ルルドへ。バスで7日間、2500キロを走り続け、真っ白な雪をいだいたピレネーの山々が見えたときには、ついにルルドという胸の高まりを覚えた。

午後9時からは念願のマリア・プロセッション(ろうそく行列)。修道院から歩いて20分ほどでルルド大聖堂前の広場に着くと、ろうそく(細長いろうそくを白い紙で覆ったボンボリのようなもの)を手にした大勢の巡礼者たちが続々と集まっている。マリア像を先頭に車いすの人たち、それを押す人、シスターたち、巡礼団の行列が広場をゆっくり静かに行進しながら、ロザリオの祈りと賛美が繰り返される。「Pater noster qui es in caelis sanctificetur nomen tuum adveniat regnum tuum・・・」ラテン語の主の祈りも聞こえてきた。「あめのきさき」が歌われ、「アヴェ アヴェ アヴェマリア」の大合唱、皆が手にしたろうそくの明かりを高くかかげると、賛美は濃紺の夜空に響き渡り、天に昇っていった。

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
代表者が各国の言葉で祈り、巡礼者も声を合わせる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道

大聖堂全景 新緑の季節

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道

水量豊かなガブ川、水がごうごうと流れている。橋を渡り、対岸の教会の上から大聖堂を見渡す。2年前訪れた時には大洪水の後で、流木や洪水の爪痕が各所に見られた。(ルルド1参照)

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ルルドはスペインとの国境の小さな町、白い雪をかぶった3000m級のピレネーの山々が美しい。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ろうそく行列は9時からスタート。夜9時すぎでも、まだ明るい5月。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ろうそくを手に、歌いながら聖域を静かに行進する巡礼団
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
先頭はマリア像
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
大聖堂 正面ライトアップ
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
巡礼団の旗を掲げるキム神父
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
次第に闇が迫り、ろうそく行列も終盤になると空は濃紺に変化していく。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
賛美とともに、ろうそくの明かりを高く掲げる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
車いすの巡礼団一行は記念撮影、ルルドの水の奇跡を信じ、各国から大勢の巡礼者が訪れる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
グロット(マサビエルの洞窟)
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
グロットではミサが執り行われる。
FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
ろうそくを奉納する場所

ルルドの水浴

FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(32)イタリア巡礼とルルドへの旅⑧ 西村晴道
水浴場の前

「泉に行って水を飲み、顔を洗いなさい」と聖母マリアがベルナデットに言われたように、巡礼者はルルドの水の奇跡を信じ、水を飲み、水浴することができる。

朝一番に水浴場に行くと、待合所にはすでに数十人の女性が並んで座っている。男性のほうは15分ほどで入れるようだ。長いベンチで1時間ほど順番を待ち、3~4人ずつ着替えの部屋に通される。着衣を脱ぐとボランティアの女性が紺色のガウンをかぶせてくれるので、いすにかけて水浴の順番を待つ。

次は1人、カーテンで仕切られた水浴室へ入ると、絶対に見えないようにガウンをはずし、素早く白い布を体に巻きつけてくれ、何か言われたが言葉が分からないので、「アーメン」と言う。2人のボランティアが両脇を支えて水の中に入るようにと勧めてくれ、細長い浴槽に足を入れる。「冷たい!」と驚く(水温は常時12度という)。「シットダウン」と声がして、足を投げ出して水の中に座ったかと思う間もなく、両側から引き上げられた。あっという間に終わった。

ガウンをつけ、着替えのいすのところに戻り、服を着る。体を拭かなくてもいいのが不思議だ。ボランティアの女性が私のブラウスの小さいボタンを1つずつ丁寧にかけ、自分でできるというのに靴下と靴まで履かせてくれた。外へ出ると生き返ったような、すがすがしい気持ちがして、一昨日くじいた足が治る予感がした。

<<前回へ     次回へ>>

◇

西村晴道

西村晴道

(にしむら・はるみち)

1948年、靜岡県生まれ。一級建築士。法政大学工学部建築学科卒。住友建設株式会社入社・退職し、米ソービック建築設計事務所短期留学を経て、84年に西村建築設計事務所開設。ルーテル学院大学第10回リード賞(キリスト教芸術分野)受賞。日本福音ルーテル教会員。著書に『FINE ROAD―世界のモダンな教会堂をたずねて』。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:西村晴道イタリア
  • ツイート

関連記事

  • FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(25)イタリア巡礼とルルドへの旅① 西村晴道

  • FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(21)スウェーデンの教会①ストックホルム白樺の教会 西村晴道

  • FINE ROAD―世界の教会堂を訪ねて(19)イギリスの教会①コヴェントリー大聖堂 西村晴道

  • FINE ROAD―世界のモダンな教会堂を訪ねて(18)フランスの教会④ ルルドの泉と大聖堂 西村晴道

  • FINE ROAD―世界のモダンな教会堂を訪ねて(15)フランスの教会① 西村晴道

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 第4回ローザンヌ世界宣教会議で発表の「ソウル声明」 日本語版が公開

  • 金城学院大学と名古屋YWCAが協定締結、外国ルーツの子ども支援で協力

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 聖心女子大学と鹿児島純心女子中学・高校が協定締結 共にカトリック系

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • 聖なる励まし 穂森幸一

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(257)聖書と考える「顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君」

  • ワールドミッションレポート(12月18日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(4)

  • ワールドミッションレポート(12月15日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(2)

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 聖なる励まし 穂森幸一

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也

  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • ワールドミッションレポート(12月17日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(3)

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

編集部のおすすめ

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.