事実として存在する愛 万代栄嗣

2016年8月15日16時53分 コラムニスト : 万代栄嗣 印刷
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神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。・・・私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた互いに愛し合うべきです。いまだかつて、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。(第一ヨハネの手紙4章9~12節)

一年で一番暑い時期ですが、心も体も元気で、躍動感、喜び、感謝にあふれ、豊かな心で過ごしましょう。

日本人にとって8月は、「夏休み」というだけでなく、七十数年前の戦争の記憶につながります。モーセの十戒で殺してはならないと教えられているにもかかわらず、いまだに戦争はなくなりません。どんなに人の頭が良くなり、テストの偏差値が上がろうとも、新しい発見・発明がされようとも、人は自分で思っているほど賢くはないのです。愚かなのです。時には叱り、戒めて導いてくださる神の教えがどうしても必要です。

また、戦争によって、人の命のはかなさを知ります。一瞬の偶然が生死を分けることさえあります。神に生かされていることそのものが恵みです。へりくだって感謝できる心でありたいと思います。

そして、戦争によって、人の命の尊さを学びます。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)。虫けらのような小さな私でさえ、他の誰にもまねのできない特別な人生のストーリーを、神は与えてくださっています。

そんな尊い命だからこそ、自分でその命を損なうようなことをしてはなりません。神が天に召してくださるときまで、しっかりと生き抜かなければなりません。

今日の聖書の箇所でヨハネは、「神は愛です」(4:8、16)と、現代の私たちも好むような言葉を用いながら、神の恵みを語っています。しかし、決して単なるきれいごとではなく、愛を語るときには、ドキリとするような裏の部分、「恨み」「憎しみ」「呪い」も語ります。人が生きていく上で、2つに1つどちらを選ぶのかを問い掛け、私たちを本当の命の輝きのある人生へと導こうとしています。

それでは、ヨハネが語る神の愛とは・・・。

1. ゆるがされない神の愛の事実

「ここに愛があるのです」(10節)。愛が紛れもなく存在する!と宣言しました。9、10節にはその事実が述べられています。聖書が語る本物の愛とは、目に見える名詞的なモノではなく、常に動きのある動詞的な愛です。

私たちがどんなに頑張って人を愛し、喜び合って幸せになろうとしても、どうしても実践しきれません。私たちの内側に、取り去ることのできない罪があるからです。

キリストが私たちの罪のために身代わりになって死んでくださった、この神の動きの中に本物の愛があります。あなたのためにも、キリストは救い主であることを忘れないでください。

2. 神の愛の事実によって動かされる私たち

自分の力で簡単に愛することができるなら、聖書は「愛し合いなさい」と教えたりはしません。生身の私たちは、わがままで身勝手ですから、自分のことしか考えないし、自分の欲や得のためにしか生きることができません。

しかし、神に愛され、罪深い私たちの身代わりとなって十字架で死んでくださったキリストの愛を知り、感動するとき、ほんの少しずつ、誰かを愛することができるようになるのです。

大切な両親、わが子、夫婦など、自分の身近な人さえ愛することができない私たちは、キリストの愛に学んで、心を大らかに、ニコニコ笑顔で、祈り、赦(ゆる)して、もっと愛してまいりましょう。この夏も、そんな愛があなたの心の中に働きますように。

万代栄嗣

万代栄嗣(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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