保守派イスラム教徒が教会閉鎖を強制 「恐怖の中で生きる」キリスト教徒 インドネシア

2016年4月18日00時12分 翻訳者 : 木下優紀 印刷

「ワールド・ウォッチ・モニター」によると、3月7日に設立されたばかりのインドネシアの教会が、保守派のイスラム教徒の団体によって閉鎖に追い込まれた。イスラミック人民フォーラム(FUI)と他の保守派のイスラム教徒の団体が、ジャカルタ東部のブカシにあるサンタ・クララ教会を封鎖し、看板を破壊した。

彼らは、教会が2015年7月に建設の許可を得て以来、教会の指導者が偽造した身分証明書を使用したとして抗議をしてきた。アジア人権委員会(AHRC)によると、地域の取締機関は教会の代理として介入することに失敗し、会衆を「恐怖と不確実さ」の中に取り残した。ブカシ市長は、教会がイスラム教徒が多数派を占める地域に建築されたというFUIの主張を否定し、許可を取り消すことを拒否したが、現実にはほとんど手が打てていない。

「取締機関はサンタ・クララ教会の会衆を守ることに失敗しています。事実、機関は自警団に対して法を執行する意思も施策もないように見受けられます。結果として、教会の会衆はプレッシャーと脅迫のもとで生活しています」とAHRCはアピール文の中で述べた。

「(地域警察はFUIに対し)強い姿勢を取らなければならず、サンタ・クララ教会の会衆がその宗教を実践できるように、政府が保護を確証しなければなりません」とも加えた。「さらに、政府はインドネシアに存在するさまざまな宗教や信仰の中で、何の差別もなく礼拝の場所を建てられるよう、法を改正すべきです」

これは、ジャカルタ地域で長く続くキリスト教徒への襲撃のうち最新のものだ。13年3月、同じくブカシのバタク・プロテスタント教会は、新築直後に破壊された。反対するイスラム教徒は、教会の指導者が許可を得るために虚偽の署名をしたという、今回と似た主張をした。

AHRCは支援者へのニュースレターで、「ここ10年間、偏狭な自警団がインドネシア国内の深刻な問題となっています」と述べた。「さらに重要なことは、このような行いが1945年制定のインドネシア共和国憲法に保証されている信教と信念の自由を侵害するものにもかかわらず、この国の行政機関がそのような団体に対して法を執行する意思やコミットメントがないように見受けられることです。第29条第2項は、国家に対し「全ての国民がそれぞれの宗教を有し、その宗教および信仰に従って礼拝を行う自由を保障する」ことを義務付けている。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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