イスラム教スンニ派最高学府、「イスラム国」を糾弾

2015年5月1日19時34分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+イスラム教スンニ派最高学府、「イスラム国」を糾弾
エジプトの首都カイロにあるイスラム教スンニ派最高学府のアズハル大学。988年に設置された現存する最古の大学の一つでもある。

イスラム教スンニ派の最高学府であるアズハル大学(エジプト・カイロ)は、過激派組織「イスラム国」(IS)が先月、エチオピア人キリスト教徒28人を虐殺したことを強く非難する声明を発表した。

同大の元学長で大イマム(イスラム教の指導者)であるアフマド・タイイブ氏の名で出された同大の声明は、この虐殺を、「テロリスト集団ダーイシュ(ISの別称)が犯した、全ての宗教、法律、人間の品性に敵対する憎むべき犯罪」だと厳しく糾弾。エチオピアの政府と国民、犠牲者の家族に対し哀悼の意を表した。

殺害されたエチオピア人キリスト教徒28人は、リビア北部に向かっていたところをISに拘束された難民とみられている。ISは、昨年を通じてキリスト教徒を襲撃し、今年2月には、エジプト人コプト教徒21人を殺害する動画をインターネット上に投稿した。

アズハル大学は、ISが拘束していたヨルダン軍パイロットを焼殺した動画を2月に公開した際にも、「臆病な行為であり、ひどく失望した」などと厳しく非難する声明を出していた。

エチオピア人キリスト教徒の殺害については、周囲のイスラム諸国も非難の声を上げている。

リビアのムハンマド・ダイリ外相は、ISによるこの虐殺を「野蛮」だと糾弾。インドネシアの首都ジャカルタで先月行われたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)では、2月のコプト教徒殺害を念頭に置いて、「ISがリビアで悲しく残酷な行動を起こしたのは、これが初めてではありません」と述べた。

レバノンのジブラーン・バースィール外相もこの虐殺を非難し、事件の宗教的性質について語った。バースィール外相は、「レバノン外務省は、テロ組織ISが行った虐殺を最も厳しい言葉で糾弾します。彼らはリビアの地において、無実のエチオピア人キリスト教徒28人の血を流しました。犠牲者に罪があったとすれば、ISの極端で偏見に満ちた教えを信じなかったことだけです」と述べ、この「痛みを伴う悲劇」についてエチオピア国民との連帯の意を表した。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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