江崎グリコは7日、同社が運営する「グリコネットショップ」に不正アクセスがあり、クレジットカード情報を含む個人情報が外部に流出したことが判明したと発表した。朝日新聞によると、流出した個人情報は最大約8万3200件に上り、このうち約4万3700件にクレジットカード情報が含まれるという。
江崎グリコの発表によると、今回の不正アクセスでは実際に流出した情報を特定することが困難であるため、個人情報が流出した可能性がある対象者は、グリコネットショップの2012年10月12日から16年2月3日までの利用者となる。流出した可能性がる情報は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報(番号、有効期限、カード名義)、届け先情報、家族情報。
一方、不正アクセスがあったグリコネットショップは、菓子や飲料、粉ミルクなどを販売するサイトで、化粧品や健康食品を販売する「グリコダイレクトショップ」とオリジナルビスコを販売する「スマイルビスコ」は対象外。
江崎グリコは7日、対象者に対し通知のダイレクトメールを発送したとしており、ダイレクトメールを確認するとともに、クレジットカードの利用者については利用明細に身に覚えのない請求項目がないか確認するよう求めている。
江崎グリコによると、今年1月29日にクレジットカード会社からカード情報流出の懸念について連絡を受け、同日、グリコネットショップにおけるクレジットカード決済を停止。第三者調査機関に調査を依頼し、2月1日から調査を始め、2月29日に調査機関から最終調査報告書を受け、カード会社などと対応を協議した上で今回の発表に至ったという。
現在、流出した可能性のあるクレジットカード番号を各クレジットカード会社に提供し、不正取り引き防止に向けたモニタリングを継続して実施しているという。また、警察や所轄官庁には既に報告しているという。
グリコネットショップの取り扱い商品のネット販売は、システムの安全性を確認した上で再開する予定。江崎グリコは「このたびの事態を厳粛に受け止め反省し、今後は一層のセキュリティ強化および監視体制の強化を図り、グループを挙げて信頼の回復に努めてまいります」としている。
問い合わせは、グリコネットショップお客様相談窓口(フリーダイヤル:0120・694・666、平日:午前9時〜午後8時、土日祝日午前9時〜午後5時、メール:[email protected])まで。