Skip to main content
2025年10月22日20時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

キリスト教主義大学の目指すべきグローバル化とは? キリスト教学校教育同盟関東地区大学部会研究集会

2016年3月1日14時35分
  • ツイート
印刷
関連タグ:キリスト教学校教育同盟聖学院大学青山学院大学明治学院大学東京女子大学
キリスト教大学の目指すべきグローバル化とは? キリスト教学校教育同盟関東地区大学部会研修会+
(写真左から)青山学院宗教部長のシュー土戸ポール氏、明治学院大学教養教育センター長の永野茂洋氏、東京女子大学准教授の棚村惠子氏、司会の新島学園短期大学教授の小林俊哉氏=2月26日、青山学院大学(東京都港区)で

キリスト教学校教育同盟関東地区大学部会は2月26日、「キリスト教大学の目指すべきグローバル化」とのテーマで、2015年度研究集会を青山学院大学(東京都港区)で開催した。文部科学省による「大学のグローバル化政策」のもと、各大学で施策づくりが急速に進む中、グローバル化をキリスト教主義大学という文脈の中で考え、今後何を目指し、何を達成すべきなのか、その方向性を探った。

集会に先立って行われた開会礼拝では、聖学院大学副院長の山口博氏がコリントの信徒への手紙一9:19~23を本文に「福音に共にあずかるため」と題してメッセージを取り次いだ。集会はシンポジウム形式で行われ、講師として青山学院宗教部長のシュー土戸ポール氏、明治学院大学教養教育センター長の永野茂洋氏、東京女子大学准教授の棚村惠子氏が登壇し、それぞれの観点から、キリスト教主義大学の目指すべきグローバル化について語った。

シュー土戸氏は、「必然的に国際教育であるキリスト教教育」と題して、キリスト教教育と国際化がどうつながるかを理論的観点から語った。シュー土戸氏は、「キリスト教は、初代教会誕生の時から国際的であったのだから、キリスト教教育も国際的であることが自然なのではないか」と切り出した。キリスト教の観点から国際教育を考える場合、「人間は神の被造物」「神の前では皆平等」「文化は相対化されるもの」といった点が大切だと話し、文科省が進めるグローバル化教育とは必ずしも一致しないことを説明した。

シュー土戸氏は、「文科省の進めるグローバル化政策で良いものを取り入れ、その上でキリスト教学校の特色を出すことが大切」だと語った。キリスト教活動や共同研究では、意図的に国際教育を取り入れることで、より良いキリスト教活動ができ、学生間の交流を通してキリスト教理解も深まると話した。さらに、教会の国際的なつながりを通して海外の学校とも良い関わりを持てると述べた。

続いて永野氏は、「『内なるグローバル化』への対応と文化間能力の育成」とのテーマで話した。2012年に出された「グローバル人材育成戦略」(グローバル人材育成推進会議)は、グローバル化について、英語のレベルをどんどん上げることに特化していると指摘した。「グローバル社会に生きる人材は、高い言語力を持つ者だけではない」と批判した上で、グローバル人材ではなく、グローバル市民の育成が必要だと訴え、言語能力ではなく、相手とどのようにコミュニケーション、関係性を作っていけるかを教えることが必要ではないかと述べた。

さらに、外国にルーツを持つ人が、新潟県人と同数いることを伝え、差別を生み出す「垂直化」のベクトルを、平等・対等を目指す水平方向に転換させる働きが必要で、それが他者への貢献であり、奉仕であるとし、「グローバル社会におけるキリスト教大学のミッションはここにある」と語った。さらに、地域の問題にコミットしていく人材を生み出していかなければならいこともキリスト教主義大学の役割だと述べた。

棚村氏は、東京女子大学を事例として「和解の使者として―東京女子大学のグローバル教育の姿勢」をテーマに話した。創立100周年を迎える同大の歴史の遺産は、新渡戸稲造、安井てつ、A・K・ライシャワーという3人の「和解の使者」だ。棚村氏は、グローバルな視点を持った和解の使者のDNAを同大が受け継いでいることを、学生に教えていく作業が大事だと述べた。そして、グローバルな活動に実際に触れる機会を提供することが、和解の使者になっていく動機づけになるとし、「動機づけがしっかりしていないと語学教育も成果が上がらない」と語った。

その一方で「キリスト教主義大学がキリスト性を維持するのは大きな課題で、どちらかを取ればどちらかが崩れる。キリスト教主義大学の存在意義が問われている」と述べ、「何のためのグローバル教育なのか、根本的なところを突きつけられている」と話した。「全ての人が国際的に活躍して仕事をするわけではなく、それぞれが神様によって置かれた場でどのように仕えていくか、奉仕と犠牲といったことを問い続けなければならない」と述べた。

志願者の減少など、少子化していく日本の中で大学がどう生き残れるか、何を売りにするか。キリスト教人格教育の理想と今日の社会の現実とを考えると厳しいものがあるとしながらも、「キリスト教主義大学というからには、神様の期待を裏切って栄えていっても意味がないのではないか」と語った。そして、「あらためて、東京女子大学の歴史とアイデンティティーとを、今後どのように教育していかなければならないか、考える機会を頂いた」と締めくくった。

シンポジウムの後、質疑応答・討議の時間が持たれた。「東アジアの中のキリスト教学校として見る視点も必要ではないか」「日本の大学は日本語で守られすぎていて、コスモポリタン的要素に欠ける」など、英語教育の必要性を重視する意見が出る中、「英語教育を目的にしすぎているのではないか。英語そのものを目的にすると、何のために勉強するか分からなくなる」といった意見も出された。

また、「英語という言葉の背景には、文化も付いてくるはずなのに、一律化した文化が日本を襲っている。問題視すべきではないか」といった問題提起や、「地方の小さな大学においてはグローバル化よりもローカルのほうに重点が置かれてしまう。この二つのバランスを支えるベースにキリスト教を置く必要がある」といった意見もあった。

この日の司会を担当した、同部会委員長で新島学園短期大学教授の小林俊哉氏は、「結論は出なかったが、さまざまな話題が出た。現場に持ち帰って今後の課題として検討してほしい」と話し、敬和学園大学学長の山田耕太氏の閉会祈祷をもって閉会した。

関連タグ:キリスト教学校教育同盟聖学院大学青山学院大学明治学院大学東京女子大学
  • ツイート

関連記事

  • 戦時下のキリスト主義学校は何を妥協したのか 立教女学院短期大学で公開講座

  • 東京女子大学、「知のかけはし入学試験」2017年度から実施

  • 青山学院と静岡英和女学院、「教育提携」に関する協定を締結

  • 【インタビュー】人間形成のための一貫教育体制 田園調布雙葉中学・高等学校の滝口佳津江校長

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(14)抗黙示思想と現代 臼田宣弘

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • ワールドミッションレポート(10月22日):ザンビア 信仰と知識のバランス

  • ワールドミッションレポート(10月21日):ソマリア 水の上を歩いて近づいてきた男

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • ヨハネの黙示録(8)テアテラ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.