キリスト教幸福論 安食弘幸(30)

2015年11月15日07時46分 コラムニスト : 安食弘幸 印刷
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「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません」(ヨハネ14:27)

十人十色と言いますが、すべての人間に共通していることは、皆が「幸せになりたい」と願っていることでしょう。人類の歴史は幸せになるための努力の連続と言ってもよいのです。それほどの努力にもかかわらず「今、あなたは幸せですか」と聞かれ、「ハイ、幸せです」と答えられる人は、どれほどいるでしょうか。

「幸せ」を求めても、「幸せ」を手に入れることのできない理由は少なくとも2つあります。

一つは、求める「幸せ」の内容が間違っている場合です。ある人は、お金や地位や名誉が幸せをもたらすと考え、それを追求しますが、そのようなものは本当の幸せを与えません。なぜなら、本当に大切なものは、ほとんどお金で買えないからです。また、社会的地位や名声を得れば得るほど多くのプレッシャーやストレスにさらされるのです。

もう一つの理由は、「幸せ」を求める方法が間違っているからです。自己中心の物の見方や考え方、あるいは人を傷つけたり、法律を犯して何かを手に入れたりしても、それは決して「幸せ」をもたらしません。

聖書は次のように語ります。「神と和らぎ、平安を得よ。そうすればあなたに幸いが来よう」(ヨブ記22:21)

イエス・キリストは「真の幸せ」について<ヨハネ14:27~31>の中で、3つの条件を挙げて話されました。

① 未来観の確保

イエスは「わたしが父のみもとに行く」と言って、自分の未来に対するはっきりとした道を知って歩んでいました。あなたの今、歩んでいる道はどこへ続き、どこへ至るのか知っていますか。

ある大学教授の方が亡くなる時、子どもや孫たちに「ありがとう、また天国で会おう」と言って息を引き取りました。彼はクリスチャンでした。自分がどこへ行くのかを知っていたのです。

② 罪責感の解消

人は悪や罪の中にいると安心できないようになっています。「うまくやった、誰も見てなかった」と思っても、自分の良心はちゃんと見ているのです。

そして良心の声が責めます。それを無視し続けると、その声が次第に小さくなります。つまり、良心が鈍感になっていきます。そのままの道を歩み続けるとき、さまざまなものが壊れていきます。人間関係が壊れ、健康を壊し、経済的問題を抱えることになります。

良心の痛みを感じているうちに、イエス・キリストのもとへ行き「私を赦(ゆる)してください」と悔い改めるとき、罪の赦しから来る罪責感の解消を受けます。そして心穏やかに人生を歩むことができるようになります。

③ 使命観の確立

「使命」とは「命を使う」と書くように、「自分はこのために生まれて来た、そしてこのために生かされている」と思えるものを持つことです。

すべての人が持つべき、3つの共通の使命があります。「神を愛すること、自分を愛すること、隣人を愛すること」。この「3つの愛」に私たちの人生が支えられているのなら、私たちの使命は正しいと言えます。

あなたも「本当の幸せ」を イエス・キリストの中に見いだしてください。

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安食弘幸

安食弘幸(あんじき・ひろゆき)

1951年、島根県出雲生まれ。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球関西六大学リーグの強打者として活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒。哲学博士。現在、日本キリスト宣教団峰町キリスト教会主任牧師。NHK文化センター「聖書入門講座」「カウンセリング講座」講師、JTJ宣教神学院講師、とちぎテレビ「ゴスペルジェネレーション」の説教者。また、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設で講演活動を行っている。

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