米キリスト教大学、職員の福利厚生を同性婚配偶者にも拡大 チャペルの使用は認めず

2015年7月17日19時05分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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ホープ大学のディムネント・チャペル(写真:Trenner1945)

ホープ大学(ミシガン州)

同性婚が全州で合法とされ、州単位での同性婚禁止が破棄された6月26日の米連邦最高裁判所の判決を受け、これまで同性婚が禁じられていたミシガン州にある改革派のリベラル・アーツの小規模大学であるホープ大学が、職員の配偶者のうち、法的に婚姻関係にある同性の配偶者に対しても、福利厚生を提供することを決めた。

ホープ大学のジョン・ナップ学長は12日、学生や保護者、職員にメールを送り、同大が職員の法的な配偶者に福利厚生を提供し続けること、また連邦最高裁の決定によって、ミシガン州における結婚の定義が同性婚のカップルにも拡大されるようになったことを説明した。

ナップ学長は、同大の関係者や他のキリスト教徒である教育者と検討した結果、大学はこれまでと同じ雇用についての施策を維持し、ミシガン州が認める同性婚の配偶者に福利厚生を拡大するのが大学にとって最善であると結論付けたと述べた。

「配偶者は、ミシガン州によって法的に認可される限り、福利厚生を受ける資格があります。この施策を維持します。つまり、ホープ大学職員の同性の配偶者は、福利厚生を受ける資格を得ることになります」とナップ学長はメールに書いた。

「これは、私たちの職員の健康と福利への長期的な参画を継続することを意味します。また、ホープ大学の歩みとキリスト者としての使命に対し、職員がその能力に基づいて貢献することができるように、人々を雇い入れ、また雇用を維持することによってホープ大学がよりよく前進できることを覚えます」

「私たちは早期から、連邦最高裁が私たちの大学に新しい挑戦を提示する決定をするであろうことを認識していました。多くの祈り、そして理事会や法律の専門家、またキリスト教高等教育の専門家と検討した結果、私たちはこの施策を継続することで、大学とキャンパスのコミュニティーにより貢献できると結論付けました」

一方、ナップ学長は、同大は同性の配偶者に福利厚生を拡大するものの、同大のチャペルを同性婚の結婚式に開放するものではないと述べた。

「最近の連邦最高裁の判決に対する大学の他の応答として、大学は結婚式でのディムネント・チャペルの使用について、アメリカ改革派教会(RCA)の組織決定に従うと決定しました」とナップ学長。「この点について、ディムネント・チャペルは、アメリカ改革派教会の『一人の男性と一人の女性との間に結ばれる喜びの契約』という結婚の定義に沿う結婚式にのみ使用可能です。このことは、アメリカ改革派教会との固い関係性、また理事会の『人間の性についての態度表明』に反映された関係性を尊重した結果です」と説明した。

職員の同性の配偶者が同大から福利厚生を得ることになるとはいえ、同大の性についての声明には、「この聖書の証言は、未婚者の純潔と、一人の男性と一人の女性の間の結婚の尊厳に私たちを導きます」とある。

ナップ学長はメールで、連邦最高裁の判決があった後も、性についての課題にはまだ多くの議論の余地があると述べている。ナップ学長は、今年の秋にも同大ではそのような対話を促進すると表明した。

「これまでよりもさらに、今は愛と尊敬の霊によって互いに関わり合うべき時です」とナップ学長。「私は最近、トラスト・インデックスの以前の調査を見直しました。そして、ホープ大学の職員が、聖書がより重きを置いている性を含むさまざまな課題に対し、思慮深く真摯(しんし)な対話を強く望んでいることが明らかになりました。私たちは敬意をもって意見を表明する一方、注意深く聴くことを約束します。秋に、大学はそうした対話の機会を設ける予定です」と語った。

ベルモント大学(テネシー州)

同じく同性婚が禁止されていたテネシー州にあるベルモント大学では、法律顧問のジェイソン・ロジャース氏が取材に応じた。同大には7200人以上が在籍し、2009年まではテネシー州バプテスト連盟にも加盟していた。同大でも、同性のカップルを含む法的に婚姻関係にある全てのカップルに対し、福利厚生を提供するという。

しかし、これは大学職員の規定を変更するものではなく、ロジャース氏によれば、同大は1年前に既に、同性の配偶者にも福利厚生を拡大していたという。

「ベルモント大学は、性的指向をもとに差別しないという規定を長く持っています。これは2011年1月、文書化した規定として確認されました。私たちは数年前、法的に同性婚をした職員に福利厚生を拡大するよう初めて求められました。ベルモント大学は性的指向によって差別をしませんので、その時に私たちは同性婚のカップルに対しても福利厚生を拡大しており、それ以来、今日まで法的に婚姻関係にある同性のカップルにも福利厚生を提供しています」

ベルモント大学のビジョンと使命に関する声明には、同大が「多様なバックグラウンドを持つ男女を歓迎」し、「全ての人の尊厳を尊重し、市民としての表明と異なる見解を尊重する空気を作ります」とある。

しかし、声明には、同大が「キリスト教のコミュニティー」であり、関係者は「イエスを全てのことの基準としていただかなければならない」とも書かれている。

「大学の各学部、経営者、職員は、イエスをキリストとし、また全てのことの基準として保持します。学生は個人の成長、霊的な成熟に際してキリスト教の価値観と出会い、より高い道徳的な基準を持つよう期待されます」

ホープ大学もベルモント大学も、キリスト教主義大学協議会(CCCU)の会員ではない。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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