「神の家で共に生きる」を主題に ジャカルタでアジアキリスト教協議会第14回総会開催(2)

2015年5月26日18時36分 記者 : 行本尚史 印刷
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アジアキリスト教協議会(CCA)のレックス・R・B・レイエス議長=22日、メルキュール・コンベンション・センター・アンチョール(インドネシア・ジャカルタ)で

20日からインドネシアの首都ジャカルタで開かれているアジアキリスト教協議会(CCA)の第14回総会。22日朝には、CCAのレックス・R・B・レイエス議長(フィリピン教会協議会=NCCP総幹事)が総会の開会を公式に宣言(=写真)。出席者の確認が行われた後、アルメニア人大虐殺の犠牲者たちのために1分間の黙祷がささげられた。

同日午後には、2010年にマレーシア・クアラルンプールで行われた前総会からの5年間を回顧した報告書が総会に提出されたほか、ヘンリエット・フタバラット・レバング前総幹事による総幹事報告が行われた。

また今総会最初の主題講演として、世界教会協議会(WCC)副総幹事(公的証しと奉仕担当)のイザベル・アパウォ・フィリ博士(南アフリカ、アフリカ神学専攻)が、神学的視点から「神の家で共に生きる 神学的省察」と題して講演した。

この主題講演は、CCAの初代総幹事であるスリランカの教会指導者、D・T・ナイルズ牧師の名にちみ、「ナイルズ記念講演」とも呼ばれている。

一方、総会に先立ち、女性フォーラムがジャワ島西部の都市バンドンで、また青年フォーラムが、ジャカルタの東にある都市ブカシで、それぞれ17日から20日まで開かれた。

「女性と男性の協力関係 性に関する正義に向けて」を主題に開かれた女性フォーラムでは、女性労働者に対する給与体系の差別や人身取引、児童婚、公的問題に対する女性の参与、女性に対する性的いやがらせや虐待などの問題について話し合いが行われた。また、性に関する平等を求めて、総会でこれらの問題がさらに取り組まれるよう提言する声明文が採択された。

青年フォーラムも総会に対する声明文を採択。教育の改善や平和構築、緊張関係にある人たちへのもてなし、戦争犠牲者への配慮、性的虐待、HIVなどについて述べるとともに、青年クリスチャンに対する差別や近代化、消費主義についての意識と教育を高めるためのプログラムとして、宗教間青年会議、青年交流プログラム、ソーシャルメディアの効果的な利用、過激な急進主義を減らすことを提言した。

また、21日にはCCAの臨時常議員会が非公開で開かれ、CCA会憲の改正が議論された。

22日は主題講演後、青年フォーラムに参加した青年たちを中心として、夕べの祈りの時がもたれた。その後、インドネシア中部のスラウェシ島にある教派「トラジャ教会」のジャカルタ教会のメンバーが、トラジャ族の伝統的な踊りなどを披露。トラジャ教会の牧師で指導者でもあるレバング前総幹事が踊りに加わる場面もあった。

23日には、インドネシア外務省政策計画開発庁欧米地域政策分析開発センター長のレオナルド・F・フタバラット博士が、「今日のアジアにおける地政学的情勢」と題して2つ目の主題講演を行った。

「神の家で共に生きる」を主題に ジャカルタでアジアキリスト教協議会第14回総会開催(2)
軍事化・核の増大と軍拡競争に関するサラセハン(討論・対話・会話)の様子=23日

その後、インドネシア語で討論・対話・会話を表す「サラセハン」というプログラムで、総会の主題に関する具体的な討論が、下記の12のテーマに分かれて行われた。

  1. 多宗教のアジアにおける証しと宣教において一致するよう招かれて
  2. 新しいエキュメニカルな刺激のためのアジアの真正な神学的補強に向けて
  3. アジアにおける宗教的不寛容と諸宗教の政治化のただ中における宗教間協力
  4. 移住と人身取引:アジアの教会にとっての課題
  5. 紛争を超えて正義を伴う平和をアジアに築く
  6. アジアにおける軍事化・核の増大と軍拡競争
  7. 健康と癒やし:アジアにおけるエキュメニカルな提言計画のための要請
  8. アジアにおける先住民族や脆弱な地域社会の辺境化
  9. アジアにおける子どもたちの尊厳と権利を支える
  10. アジアにおける女性に対する差別と暴力を克服する
  11. アジアの経済開発のただ中における経済的正義と持続可能性
  12. ディアコニアと預言者的証し:首尾一貫したアジアのエキュメニカルな応答に向けて

このうち、「アジアにおける軍事化・核の増大と軍拡競争」に関するサラセハンでは、インドネシアの防衛安全保障・平和研究所の研究員でイスラム教徒のバリカトゥル・ヒクマ氏が講演し、19人の参加者と共に、教会が平和や再生可能エネルギーを推進することなどについて話し合った(=写真)。

日曜日の24日午前には、参加者たちはジャカルタ近郊にある地元の教会を訪問し、礼拝に参加した。午後には、総会の会場であるメルキュール・コンベンション・センター・アンチョールの近くにある、オーシャン・エコパーク・アンチョールで開かれたインドネシア教会共同体(PGI)創立記念65周年祝典に招待された。

「神の家で共に生きる」を主題に ジャカルタでアジアキリスト教協議会第14回総会開催(2)
CCA第14回総会ハンドブックの裏に印刷された総会のロゴマーク

なお、CCAによると、総会のロゴマークは、神の創られた全てのものが、正義を伴う平和のうちに共に生きる家としての地球の形をした命の木を表しているという(=写真)。

CCAは、1957年に東アジア・キリスト教協議会(East Asia Christian Conference:EACC)として設立された後、1973年にアジアキリスト教協議会(Christian Conference of Asia)と改名。現在、101の加盟教団・教派と、17の加盟全国協議会からなるアジア最大のエキュメニカル組織。事務所はタイ・チェンマイにある。

日本からは、日本キリスト教協議会(NCC)、日本基督教団、日本聖公会、在日大韓基督教会がCCAに加盟しているが、今総会にはNCCから1人、日本基督教団から1人、NCC加盟団体である日本キリスト教婦人矯風会から4人、沖縄出身で米国留学中の神学生1人が参加した。

■ CCA第14回総会「神の家で共に生きる」:(1)(2)

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