Skip to main content
2025年9月19日07時16分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
戦後70年

尹東柱の詩を通して考える平和の意味 立教大で没後70年の集い

2015年2月27日17時13分
  • ツイート
印刷
関連タグ:尹東柱(ユン・ドンジュ)立教大学
尹東柱の詩を通して考える平和の意味 立教大で没後70年の集い+
この日司式をした金大原(キム・デウォン)司祭。立教大学のチャプレンでは唯一の韓国人司祭=22日、立教学院諸聖徒礼拝堂(東京都豊島区)で

戦時下に日本に留学し獄死したキリスト教徒の韓国人詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)を追悼する集いが22日、立教学院諸聖徒礼拝堂(東京都豊島区)で開催された。戦後70年、また尹東柱没後70年に当たる今年、国内外から集まった多くの人々が、夭折した詩人を悼み、平和への誓いを新たにした。

主催したのは「詩人尹東柱を記念する立教の会」。尹東柱が獄死した2月16日に合わせて、毎年2月中旬に追悼の集いを開催している。今年は、尹東柱研究の第一人者である宋友恵(ソウ・ウヘ)氏を韓国から迎えて、「詩人尹東柱が夢見た世界―尹東柱が願った世界を詩と散文を通して探る―」と題した講演も行った。

この日の集いは2部構成で、第1部が追悼セレモニー、第2部が宋氏による講演会。追悼セレモニーでは、キリスト教徒であった尹東柱のために、追悼の祈りがささげられた。聖歌「いつくしみ深き」を日本語と韓国語で賛美し、詩編23編とマタイによる福音書5章3〜11節を交読。立教大学チャプレンの金大原(キム・デウォン)司祭は、「きょうは尹東柱を偲ぶだけでなく、彼を覚えるために、彼の思いを継承するために私たちはここに集まりました」と述べた。

尹東柱の詩を通して考える平和の意味 立教大で没後70年の集い
礼拝堂に飾られた尹東柱(ユン・ドンジュ)の肖像。戦時中、尹東柱が治安維持法違反で逮捕された罪状の一つは「ハングルで詩を書いたこと」だったという。

「尹東柱の詩には力がある。1980年代に韓国が民主化に向かったとき、若い人たちは尹東柱の詩を口々に歌った。尹東柱の詩には世の中を変える力がある」と金司祭は話し、「尹東柱が詩を通して追求していたのは人間の尊厳・価値。私たちはこのことを実現することが、詩碑を建てる以上に大切だ」と語った。

続いて、尹東柱が作った詩6篇が、韓国語、日本語、そして中国語で交互に朗読された。5番目に詠まれた「たやすく書かれた詩」は、1942年2月、ソウルの延禧専門学校(現・延世大学校)を卒業した尹東柱が来日し、立教大学文学部英文科に選科生として入学した折に作られたもの。宋氏の講演によれば、日本に対して直接言及した唯一のものだ。

「窓辺に夜の雨がささやき / 六畳部屋は他人(ひと)の国」と始まるこの詩は、創氏改名で名前まで奪われた尹東柱の日本に対する失望が表れているという。しかし、「にもかかわらず」と宋氏は言う。「そのような嘆きを吐露した彼の心の内面をのぞいてみると、新しい姿が見える。『隣国として日本と互いに近しく親しげに、平和な日々を送ることができたらどんなにいいことか』という痛みと願いが彼にあったがゆえに、そうすることのできない現実に対して切々とした嘆きがわき出た」と、宋氏は日本に対する失望の超克が見られると指摘した。

尹東柱の詩を通して考える平和の意味 立教大で没後70年の集い
小学生からベテラン俳優まで年代性別を超えた人たちが尹東柱(ユン・ドンジュ)の詩を朗読した。朗読されたのは、『狐の嫁入り』『風景』『十字架』『懺悔』『たやすく書かれた詩』『序詩』の6編。『序詩』は参加者全員で朗読した。

尹東柱は、立教大学に入学した同じ年の10月に同志社大学に編入するが、在学中の翌年7月に治安維持法違反の疑いで逮捕され、福岡刑務所に収監される。そして、終戦により自国の民族が解放されるわずか半年前に獄死する。

日本の植民地政策による弾圧の中、平和への願いを込めて数々の詩をハングルで書き続けた尹東柱の原動力は何だったのか。宋氏によると、キリスト教徒の家庭に生まれた尹東柱は、獄中で家族に「聖書を差し入れてほしい」と頼んでいたという。このことからも、「キリスト教的背景が、尹東柱の詩作の大きな原動力の一つになっていたことは間違いない」と宋氏は話す。

尹東柱の詩を通して考える平和の意味 立教大で没後70年の集い
尹東柱の詩について講演する宋友恵(ソウ・ウヘ)は、著名な歴史家でもあり、尹東柱とは遠縁にあたる。

会の最後には、尹東柱が、同志社大学の級友たちと宇治川へ行ったときに歌ったという「アリラン」を参加者全員で合唱した。会場では、当時宇治川で級友たちと一緒に写した写真と、尹東柱の妹である尹恵媛(ユン・ヘウォン)氏(2011年、オーストラリアで没)の姿もビデオで紹介された。

主催者代表の楊原(やなぎはら)泰子さんは、最後のあいさつの中で、「日本が尹東柱に対して行ってきた野蛮な仕打ちに、日本人として申しわけないと思い、贖罪の気持ちから何かできることはないか」という思いから、20年以上、尹東柱の研究を続けていることを話した。そして、「歴史の真実と向き合っていくことで、尹東柱が何よりも望んでいたであろう平和な未来への願いを受け継ぎ、その役割を担いたい」と締めくくった。

関連タグ:尹東柱(ユン・ドンジュ)立教大学
  • ツイート

関連記事

  • ワイツゼッカー元独大統領死去 議会演説で戦争責任直視訴え

  • 8・15 クリスチャン憲法学者・稲正樹教授が講演「憲法9条で真の平和を実現しよう」 戦争する国づくりに抗議

  • 戦後69年、これからも戦争のない日本に  日本ナザレン教団五井教会・松本真平牧師

  • 渡辺信夫氏講演会(1):私はどうして戦争反対のために生きるのか

  • 立教大で使徒聖パウロ回心日礼拝、宮﨑チャプレン「パウロの生涯全体が回心だった」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 花嫁(33)愛には恐れがない 星野ひかり

  • 右も左もわきまえないやから 穂森幸一

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月19日):タイ シャン族に広がる希望の光

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(244)聖書と考える「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.