よき力に守られて(2)青銅の弓をも引けるように 工藤篤子

2015年2月1日07時06分 コラムニスト : 工藤篤子 印刷
+工藤篤子

2015年の年頭に与えられたみことばは、詩篇18篇34節です。

「(主は)戦いのために私の手を鍛え、私の腕を青銅の弓をも引けるようにされる」

実は、2012年の年頭にも同じみことばが与えられていました。話しは遡りますが、2008年、私はセキュラー音楽(世俗音楽)から完全に離れました。それは、「お前の口を、わたしを賛美するためだけに聖別しなさい」という、主からの特別な迫りを感じたからです。2週間祈り、これまで学んできたクラシック世俗音楽の楽譜、CD、また、聖霊から導かれたものではない書物などを処分しました。生身を剥ぐような思いで、時に涙を流しながら、3週間かかってすべての処分が終わった時、図らずも私を待っていたのは、それまでに感じたことのない霊的解放感でした。主に喜ばれる賛美の探求が始まったのはそれからです。2011年には、主に喜ばれる賛美音楽を求めることを目標に掲げ、「工藤篤子音楽ミニストリーズ」から「工藤篤子ワーシップ・ミニストリーズ」と改称しました。

しかし、これからの奉仕の準備がどれほど大きなエネルギーを要するものであるかを認識するようになるにつれ、年齢から来る体力と能力の低下に戸惑いを覚えるようになりました。そんな時に、吸い付くように目に止まったのが、冒頭のダビデの告白でした。私の中にあった戸惑いは、その時消え去りました。神こそが、私に力を帯びさせ、弱った手を鍛え、私の腕を青銅の弓をも引けるようにしてくださるお方であることを確信したからです。そして、私の祈りに応えて主が与えてくださる力、それはまさしく、パウロが告白している通りのものでした。

「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」(IIコリント12:9)

今年は、3年前より一歩前に進ませていただいたところで、同じみことばが再び与えられました。この数年間、主に喜ばれる賛美を求め続け、2013年秋には賛美セミナーを開催、その後、あちこちで賛美について語り、セミナーをさせていただくようになりました。主に喜ばれる礼拝賛美を求める中で、自分自身の生き方が吟味され、変えられてきました。

その素晴らしい恵みに伴い、霊的戦いも大きくなりました。否応なしに戦いのフィールドに立たされ、主から戦い方を教えていただかなければ、勝利を得ることはできませんでした。武器は、「信仰」「小羊の血潮」「主の御名」「神のことば」「神を証しすること」「キリストの勝利を宣言すること」「賛美」「感謝」。戦い方は、自分の力に頼らず、神の御翼の陰に守られながら、神の力によって戦うこと。そして、これから霊の戦いがますます大きなものになって行くのなら、戦いの訓練は、これからも続いて行くのです。

そんな思いと共に、1月8日深夜、4カ月ぶりにハンブルクの我が家に帰るために、関西空港を飛び立ちました。機内の新聞で、パリのシャルリー・エブド社の襲撃事件を知り、ショックを受けました。突然、昨年9月、ハンブルクから日本に向かう前に、ドイツで「イスラム国」禁止命令が出された時の緊張感に引き戻されました。

9日早朝、ドバイで飛行機を乗り変え、ハンブルクに向かいました。欧州の上空は大嵐でした。機体は大揺れに揺れ、着陸時にはガタガタと横揺れの大きな音を立てながら、やっとのことでハンブルク空港の滑走路に滑り込みました。この日、パリでは、さらにユダヤ系食料品店が占領され、4人が殺害されました。11日には、エブド社のテロ襲撃後にイスラム教の風刺画を掲載したハンブルクの新聞社、ハンブルガー・モルゲンポストに発火物が投げ込まれ、放火されました。そして、ついに日本でも、「イスラム国」によって人質とされた後藤さんの安否が問われています(1月31日現在)。

今の時代も大嵐、そんな中に、クリスチャン・ソルジャーが、イエス様の御翼の中に守られながら突入して行く時なのだと思わされています。新しい年、2015年、よき力に守られながら、主に、この手と腕を、青銅の弓をも引けるように鍛えていただきたいと思っています。

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工藤篤子(くどう・あつこ)

地中海ソプラノ歌手。札幌大谷短期大学音楽科卒業後、同短大声楽専攻科及び研究科終了。1983年、マドリッド国立声楽院に留学。1987年、スペイン・ヤマハコンクール1位、ONCEコンクール2位。藤田道子、江口元子、マリミ・デル・ポソ、オリヴェーラ・ミリャコヴィッチ、ジェラール・スゼー、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、アルフレード・クラウスの各師に声楽を学ぶ。オラトリオのソリスト、スペイン歌曲のスペシャリストとしてヨーロッパ各地で活躍後、音楽を通して福音を伝える働きに導かれ、2000年、「工藤篤子音楽ミニストリーズ」を設立。2011年、神に喜ばれる賛美音楽を求めることを目的に掲げ、「工藤篤子ワ―シップ・ミニストリーズ」と改称。世界の各地で賛美・伝道コンサートを行っている。また、2013年より「賛美セミナー」を始める。ドイツ、ハンブルク市在住。CD「たましいの歌」「ほんとうの願い」「よき力に守られて」など8枚、著書『賛美のこころ―主のみ顔を仰ぎつつ』(2007年、イーグレープ出版)好評発売中。

【外部リンク】HP::工藤篤子ワ―シップ・ミニストリーズ

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