Skip to main content
2025年11月2日08時47分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. インタビュー
刑務所伝道シリーズ

刑務所伝道シリーズ(4)僕を招くために来たイエス様 多田慶一さん

2015年1月16日11時26分
  • ツイート
印刷
関連タグ:刑務所伝道ミニストリー「罪人の友」主イエス・キリスト教会進藤龍也
刑務所伝道シリーズ(4)僕を招くために来たイエス様 多田慶一さん+
多田慶一さん(左)と、「罪友」で親しまれている「罪人の友 主イエス・キリスト教会」の進藤龍也牧師。うつ病を経験した多田さんは、今でも人の集まる所は苦手だが、「罪友」のメンバーと和やかに過ごす時間は少しずつ増えてきている。JR西川口駅から教会までの送迎奉仕もしている。

「罪人の友 主イエス・キリスト教会」に集う人々は、罪から解放される喜びを心の底から、全身全霊で感じている。時にそれは、平々凡々とした人生を送ってきた者にとって、「とてもじゃないけどかなわない!」と思ってしまうような大きなパワーを感じる。今回は、2年前に「罪友」のメンバーになったという多田慶一さんにインタビューした。

埼玉県草加市に生まれ育った多田さん。幼い頃に、両親が離婚。父親に引き取られ、小学生、中学生時代を草加市で過ごした。高校に入学した直後、夜遊びやけんかなどが原因で少年鑑別所へ。当時は思春期も重なり、父親に対して反抗心むき出しの生活を送っていた。家に帰るのも嫌で嫌でたまらなかった。復学を試みるも、すべてに嫌気が差し、自主退学。家にも帰らず、15歳で当時付き合っていた女性と同棲。「今から考えれば、本当に子どもでしたね。子ども同士が一緒に住んでもうまくいくわけがないんですけどね」と穏やかな笑みを浮かべる。

いろいろな仕事を転々とするが、18歳のときにはキャバクラの店長に。店を切り盛りするポジションにも付いた。しかし、業界の暗黙のルールであった「店の女性と男女関係になってはいけない」のおきてを破ぶり、降格。幹部からは、殴る蹴るなどの暴行も受けた。その女性と逃げるように都内に引っ越すが、引越し後に女性とは音信不通に。

その後、宝石店などの営業もするが、再び夜の世界へ。25歳になる頃には、4店舗ほどを任されるキャバクラの店長になっていた。その頃付き合っていた女性とは真剣に交際し、結婚まで考える仲になった。昼間の仕事を見つけ、真面目に働こうと考えていた。しかし、就職した企業がいわゆる「ブラック企業」だったことを知ると、精神的にダメージを受け、「うつ状態」に。すぐに病院には行かず、闇サイトで販売していた精神安定剤を多量に服用することになる。人も会社も何もかも信じられなくなり、3度の自殺未遂。「神様がこんなことをした僕をも助けてくださったんですね。あの時は、『なんで死ねないんだ!』と思いましたが、今は神様の助けに感謝しています」と多田さん。

家もなく、野宿したこともあった。夜の商売をして、豪遊していたときの面影はもうどこにもなかった。うつ状態はますますひどくなり、対人恐怖症に。人と会うのが億劫でたまらなかったという。さらに、悪魔は多田さんに語り掛けた。「一人でできて、大金が入る仕事」を闇サイトで見つけ、手を染めることになる。架空の銀行口座を巧みに使った詐欺であった。数年で大金を稼ぐことができたが、後に逮捕。この頃、結婚して2人の子どもも授かっていたが、その女性とは獄中離婚。刑が確定したときに、母親からなぜか聖書が送られてきた。「なんでこんなもの?」と思ったが、読み進めていくうちに「これだ!」と思った。

刑務所の中では、進藤龍也牧師の著書『人はかならず、やり直せる』も読んだ。「自分はヤクザではなかったが、犯罪者であることには変わりはない。元犯罪者で、今はイエス様の福音を伝える牧師である進藤先生にはとても興味があった。しかも、自分の住んでいる埼玉県に進藤先生がいると知って、一度行ってみたいなと思っていました」と多田さんは言う。

服役後、2人の子どもを引き取り、介護施設で働くことになった。「今度こそ真面目に働いて、子どもたちを養わなければ・・・」と頭では分かっていたが、気持ちだけが空回りして、再びうつ病を発症。それでも待ったなしの2人の子どもとの生活は続いた。可愛くて、心からの愛情を注いでいた子どもたちだが、「自分と同じ犯罪者になってほしくない」との思いから、ついつい厳しく、その限度を越えていることも気づかずにいた頃、子どもたちの異常な叫び声に気づいた近所の人が通報。多田さんは幼児虐待で再び逮捕された。この時は、罰金刑であったが、最愛の子どもたちは養護施設へ。もう二度と過ちは繰り返してはならないと、今度こそ真剣に聖書を読み、祈っていくうちに心に平安が与えられるようになった。4年前ほど前に草加市内の教会で受洗。その後、川口市にある「罪友」に転会した。

「クリスチャンになってからは、『悔い改め』の日々。今までの人生は反省することばかり。それでも神様は僕を救ってくださった。その喜びは大きいですね。今でも、人混みや多くの人が集う場は苦手ですが、僕は罪が赦された一人として、これからも喜びながら生きていきたい。祈りながら、自分自身も成長したいと思っています」と多田さんは話す。神によって開かされたその目は、とても澄んでいるように見えた。

「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」(マルコ2:17)は、多田さんの心の支えとなっている御言葉だ。「イエス様は、僕を招くために来てくださいました。こんなに心強いことはありませんね」と微笑む。いつの日か、2人の子どもと一緒に聖書を開き、神の御声に従って生活する日が来ることを願っている。

<<前回へ     次回へ>>

関連タグ:刑務所伝道ミニストリー「罪人の友」主イエス・キリスト教会進藤龍也
  • ツイート

関連記事

  • 暴力団、離脱者増加 排斥運動、強制捜査など受け

  • 【インタビュー】あなたにもある逆転人生! 元ヤクザの牧師・進藤龍也氏

  • イエスを愛する元ヤクザ牧師の米東海岸伝道の旅

  • 福音に根ざした受刑者の更正を 刑務所伝道ミニストリー代表・進藤龍也牧師

  • 元陸上選手のマリオン・ジョーンズ、刑務所内で神と出会う

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(10月29日):アンゴラとザンビアのルヤナ族のために祈ろう

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • ワールドミッションレポート(10月30日):イエメン 苦難はあれど希望は消えず

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.