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ヤコブの人生

ヤコブの人生(3) 徐起源

2014年12月11日18時27分 コラムニスト : 神内源一
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関連タグ:神内源一(徐起源)
恵那レーマミニストリー+

「ヤコブは眠りからさめて、『まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった』と言った。彼は恐れおののいて、また言った。『この場所は、なんとおそれおおいことだろう。こここそ神の家にほかならない。ここは天の門だ。』翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを石の柱として立て、その上に油をそそいだ。そして、その場所の名をベテルと呼んだ。しかし、その町の名は、以前はルズであった。それからヤコブは誓願を立てて言った。「神が私とともにおられ、私が行くこの旅路を守り、食べるパンと着る着物を賜り、無事に父の家に帰らせてくださり、こうして主が私の神となられるなら、石の柱として立てたこの石は神の家となり、すべてあなたが私に賜るものの十分の一を必ずささげます』」(創世記28:16~22)

神が私とともにおられ、この旅路を守り、食べるパンと着る着物を賜り、無事に父の家に帰らせてくださり、主が私の神となられる。ヤコブはこのように誓願は立てます。

「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」(15節)

しかし、「神様は私を決してお捨てにならない。いつも一緒にいてくださる!」と言い切っている表現は見当たりません。

私たちは、大変な問題に直面すると恐れます。アブラハムも、神の守りと祝福を約束されていたのに恐れるばかりでした。サラが自分の妻だと分かれば殺されると思って妹だと言い、これを何度も繰り返します。

神様を本当に信じるとは、どういうことでしょうか。それは、あなたが問題に直面したその時、どのように考えるかで分かります。

ある日、聖書学校のデータを入れていたパソコンが動かなくなってしまいました。10年分のコピーを取っていませんでした。その時どのように考えたか。「あ~、大変だ」ではなく、「神の計画はわざわいではなく、平安であり、将来と希望を与えるものである。神は必ず良いものにして下さる。すべてを働かせて益とされる」と考えました。

もしあなたが会社経営者なら、このような問題が起きた時にどう考えますか。「もう耐えられない」とか「困ったな」ではなく、「神はあなたと約束したことを成し遂げるまで決して捨てられない」と本気で考えられますか。そうです。私たちは決して見捨てられることはありません。神様が私と共におられると本当に信じるならば、あなたの考え方が変わるのです。

この時心に思ったのは、「もしこのデータが取り戻せないのなら、主は新しいものを作れとおっしゃっているのだろう」ということでした。もしこのデータが本当に必要ならば、神様なら取り出すことができる。そう信じたので、後は心配しませんでした。神様が私を今よりもっと良い状況に導かれるために、このことが起こったのだと思いました。

結局、プロの方が「やってみましょう」と無料で引き受けてくれました。その経験を通して、重要なデータは必ずコピーを取ることを教訓として学びました。

あなたは神様に祝福されています。ですから、たとえ二重三重の問題が起きたとしても、「どうしてこんな目にあうのか」とは考えないことです。いつも、「私はわざわいの人生ではなく、平安で、将来と希望あふれる人生を歩めるように定まっています。アーメン」と宣言していきましょう。

祝福を素直に受け取れる人は、決して無駄な遠回りはしません。ですから、自分がどういう者なのかを聖書からきちんと教えられることが大切です。

ヤコブの人生はどうでしょうか。結局、彼は叔父ラバンのもとで労苦の人生を歩みます。

「そのとき、ラバンはヤコブに言った。『あなたが私の親類だからといって、ただで私に仕えることもなかろう。どういう報酬がほしいか、言ってください』」(創世記29:15)

ヤコブは6年間、タダ働きをしました。さらに7年間ラケルのために働いたのに、ラバンは次のように言います。

「ラバンは答えた。『われわれのところでは、長女より先に下の娘をとつがせるようなことはしないのです。それで、この婚礼の週を過ごしなさい。そうすれば、あの娘もあなたにあげましょう。その代わり、あなたはもう七年間、私に仕えなければなりません』」(創世記29:26~27)

7年のつもりが、結局14年も苦労することになるのです。

■ ヤコブの人生:(1)(2)(3)(4)(5)(6)

◇

徐起源(そう・きうぉん)

ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。

■ 外部リンク:

【公式サイト】恵那レーマミニストリー

【Ustream】毎週日曜日10:30からメッセージ配信中!

【ERM教材・書籍案内】「信仰の使い方をご存知ですか?(上)(下)」「あなたは神の義をいただいていることをご存知ですか?」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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