東京都内で韓国異端セミナー 救援派・統一協会・新天地について解説

2014年6月26日23時52分 記者 : 内田周作 印刷
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韓国の異端に関するセミナーが23日、東京都内で開かれた。韓国出身の専門家が、客船「セウォル号」の沈没事故で注目を集めた救援派(クォンパ)など、韓国発の異端について説明。キリスト教会の教職や信徒ら約50人が参加し、熱心に聞き入った。

今回のセミナーで扱われたのは、救援派、統一協会、新天地の3つ。セウォル号の事故で一般メディアでも取り上げられ、注目を集めた救援派については、その歴史や教理、特徴などを説明した。

救援派は、韓国語の発音でクォンパと呼ばれたり、救い派などとも呼ばれる。いくつかの団体があるが、その中の1つに、セウォル号の乗組員の9割がその信徒だったとされている「キリスト教福音浸礼会」がある。セウォル号の実質的オーナーで、現在指名手配されている兪炳彦(ユ・ビョンオン)が同団体の代表だ。

特徴としては、1)悟りによって救われる、2)何年何月何日と自分がいつ救われたかを知らなければ救われていない、3)救われた人は悔い改める必要がない、4)長老制や執事などの教会内の制度や、十分の一献金、祈り、主の祈り、十戒などを否定する、の4つを紹介した。

「救援派」という名称は、一般のキリスト教会側による呼称。上記の特徴のように「救い」に関する強調点が多いことからそのように呼ばれている。救援派とされる団体の修養会に実際に参加したことがあるという今回のセミナー講師は、現職のキリスト教会の牧師でもある。しかし、修養会では「とっても恵まれました」と言う。

上記のような教理的な誤りはあるが、それ以外は一般のキリスト教会と同じ。「~しなければならないというような堅苦しい信仰生活を送っている人がだまされやすい」。自身も牧会者・説教者であることから、牧師であれば、普段の礼拝で救いに関するメッセージをしっかりと伝え、信徒が確かな救いの確信を持てるようにすることが大切だと語った。

次に扱ったのは、日本でも広く知られ、多くの被害者を出した統一協会(世界基督教統一神霊協会)。セミナー講師は韓国にある本部も訪れたことがあり、この日は、その様子を写真や映像などで紹介した。本部の建物は非常に立派なものだが、「ほとんどは日本からの献金による」という。本部を訪れた際も、そこにいた多くの人は日本人だったと語った。

また、日本には統一協会の信徒にとっての「聖地」がいくつかあるという。その聖地を巡礼する若者の様子や、渋谷にある日本の本部の様子、また統一協会による青年伝道の様子なども伝えた。韓国の本部で、教祖・文鮮明の肖像画を拝む信徒たちの姿を収めた映像も公開し、「(サタンによる働きの)最終的な目的は偶像礼拝なのです」と指摘した。

最後には、韓国で最近活発だという新天地(新天地イエス教証幕屋聖殿)について語った。特徴としては、1)現在の肉体のままで永遠に生きる(肉体永生)、2)韓国ソウルに隣接する果川(クヮチョン)市に地上天国を建設している、3)ヨハネの黙示録に出てくる「14万4千人」の選ばれた者のみが救われ世界を治めると信じている、などを挙げた。また、教祖の李萬熙(イ・マンヒ)はメシアとして信じられているという。

一方、この新天地の脅威は、その伝道方法にあるという。10年程前には数千人規模の小さなグループであったが、ここ数年は年間1万人程度のペースで増えているという。新天地の伝道対象は一般教会。メンバーを一般教会に送り込み、一般信徒を「引き抜く」。さらに大量にメンバーを送り込み、一般教会内に分裂を起こすことで牧師を「追い出す」。そして、教会を乗っ取る(山移し)までするという。

参加者からは、どのような教会が新天地に狙われやすいかという質問が出た。答えは、全ての教会だという。新天地は、侵入先の教会を細かく調べ、その教会に合わせてメンバーを徹底的に教育させて送り込む。嘘をつく訓練や涙を流すなどの演技の訓練もするという。

韓国では、弟子訓練で知られるサラン教会など、多くの教会で被害があるという。日本でも、確認されているだけでは、福岡、大阪、東京に進出している。すでに、新天地のメンバーが10人以上教会員として入り込んでいたという報告も紹介し、警鐘を鳴らした。

こうした異端へ対する対策としては、1)教会外での信徒だけによる聖書勉強への警戒、2)連絡体制の整備、3)異端に関する情報の定期的な発信、などを挙げた。

異端への取り込みで必ずと言ってよい程あるステップが「聖書勉強」だ。異端教理を教えるために、間違えた内容を教える聖書勉強が必要で、これらは牧師に秘密で行なわれる。教会での聖書勉強は大いに行なわれるべきだが、牧師がいない信徒だけによる教会外でのものは警戒心を持つべきたと指摘する。また、これらの防止のためにも連絡体制の大切さを語った。

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