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「ダニエルは心に定め」ダニエル書1章8~21節 宮村武夫牧師

2014年2月19日07時50分
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宮村武夫牧師+

[1]序

時代背景の中で、ダニエルがネブカデネザルの養成機関で生きる状況のもとで、「王の食べるごちそうや王の飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定め」(8節)と、信仰的な決断をなした事実を中心に思い巡らします。

まずダニエルが心を定めたこと(8節から16節)、次にこの信仰的な決断をなしたダニエルを、主なる神がいかに導かれたか(17節から21節)を見て行きます。

[2]ダニエルは心に定め(8~16節)

(1)心に定め
5節で見たように、王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒から、毎日の分を受け取ることは、選ばれた特定の者だけに許される特権でした。

しかしダニエルはそのような特権を受けようとしないのです。王から分けられる食物は、偶像にささげられたものです。それを知って受け取れば偶像礼拝にかかわっていると誤解される可能性があり、ダニエルはそのような危険を避けたのです。家庭また信仰共同体の交わりにおいて、神のみことばに養われ続けて来たダニエルの信仰的良心は、敏感に何が問題か判断し、信仰的な決断ができたのです。

日常生活の中で個人的に聖書に親しむことが大切です。いざという時、大きな力となります。

①心の内に信仰
ダニエルが宦官の長アシュペナズに、王の食べ物や飲み物で身を汚さないようにさせてくれと願う前に、身を汚すまいと心に定めていたのです。ダニエルは心の内で信仰の決断をなし、それに応じて発言をし行動しているのです。幼時から聞いた神のみことばを通してダニエルの心の内に与えられた信仰に基づき決断がなされ、そこからの発言であり行動なのです。神がダニエルの心に与えてくださった信仰こそ、発言や行動の根です(ローマ12章3節)。

ダニエルの信仰のないところで、彼の発言や行動を表面的にまねすることは危険ですらあります(ローマ14章23節)。

②神を信じない者をも用いて
ダニエルの信仰の決断は、食べ物と言う一見小さなこと、個人的なことについてのものです。しかしダニエルは、信仰をもって最初から旗色を鮮明にすることにより、一歩一歩主なる神に導かれたのです。

ダニエルが信仰の一歩を踏み出したとき、「神は宦官の長に、ダニエルを愛しいつくしむ心を与えられた」と9節にあるように、恵みの御手をもってダニエルを支えられたのです。宦官の長アシュペナズが、真の神を信じる者でなかったのは、ネブカデネザル王をあたかも神であるかのように恐れていた事実からも明らかです。このようなアシュペナズを用いて神は、ご自身のしもべダニエルを導かれるのです。

③実をもって示す
ダニエルは心に定めたのですが、それは外に現され実を結んで行く必要があります。12節、13節にあるように、「十日間」という期間をかけて、人々が否定できない目に見える証拠をもって示して行こうとするのです。実をもって木を判断するのです。

ダニエルが心に定めたことは、他の人々が「ためし」たり、「見比べ」たり試験を受けて、その実を証するのです。このようにダニエルが心に定めたことは、神様とダニエルとの間の個人的な信仰の決断でしたが、同時にそれは他の人々がその実を認めることができる外への現れをもたらすものです。決してダニエルの一人よがりではありません。

(2)食べ物、飲み物
ここで、食べ物や飲み物が問題になっているのを注意。

①基本は、Ⅰテモテ4章1節から5節に示されている原則です。

「しかし食物は、信仰があり、真理を知っている人が感謝して受けるようにと、神が造られた物です。神が造られた物はみな良い物で、感謝して受けるとき、捨てるべき物は何一つありません。神のことばと祈りとによって、聖められるからです」(3節後半から5節)

②このように、本来神から与えられた良い物である食物を、ここでダニエルが拒絶するのは、王が分け与えるものが偶像にささげたものを含むなど、本来良いものが誤用されているため、それを受け取り食べることが偶像礼拝とかかわっていると誤解を受けるのを避けるためと考えられます。

③キリスト者の自由には、「……しない」側面があること、訓練の大切さなど。

(3)慎みの霊をもって
ダニエルが心に定めたことを実行して行く方法についても、私たちは注意する必要があります。ダニエルは心に定めたことを、まず宦官の長に礼をつくして願ったのです(8節)。さらに宦官の長の下で働く自分達の担当の世話役に、「どうか……してください」(12節)と、ていねいに頼んでいます。

はっきりした信仰の確信、決断を実行するにあたり、社会的な組織や仕組みを全く無視してはいないのです。謙虚な主イエスの歩まれた道(Ⅰペテロ2章23節)に従うのです。信仰の美名のもとに無礼をなすなど、無縁の道です(Ⅰコリント13章5節)。

「神が私たちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です」(Ⅱテモテ1章7節)

[3]神は与えられた(17~21節)

(1)4節と17節の関係
4節において、ダニエルをはじめとする少年たちが生れつきやその家庭的環境からどれほど恵まれた状態にあるか示しています。さらに彼らが3年間の教育を通して身につけたものも、少なくなかったのです。

しかし17節で、「神はこの四人の少年に、知識と、あらゆる文学を悟る力と知恵を与えられた。ダニエルは、すべての幻と夢とを解くことができた」と言われているのは、生れつきの才能や教育を通して与えられたものではなく、神のしもべが、ここに見るダニエルのように、忠実に神の恵みに答え、与えられた場で使命を果たして行くために、神が与えた賜物です。

たとえばダニエルの幻と夢を解くことができる賜物は、ダニエル書全体に描かれているダニエルの使命を果たすため無くてならないものです。

(2)ヤコブの手紙1章5節
「あなたがたの中に知恵の欠けた人がいるなら、その人は、だれにでも惜しげなく、とがめることなくお与えになる神に願いなさい。そうすればきっと与えられます」

神様は私たちに使命を与えられるばかりでなく、その使命を果たし続けるために必要な知恵も与えてくださいます。ダニエルの姿を通して、この点をもう一度深く悟りたいのです。

(3)聖霊の賜物と実
生れつき神様から与えられている自然的な賜物と、与えられた使命を果たすため特に与えられている賜物との関係をダニエルの実例から考えるとき、もう一つの課題である、聖霊の賜物と聖霊の実の関係についても考える必要があります。

①聖霊の賜物
Ⅰコリント12章1節から31節、ローマ12章1節から21節、エペソ4章11節から16節、Ⅰペテロ4章10、11節などに見るように、キリストのからである教会が神の恵みに答えて使命を果たして行くために、神は特定の人々に特定の聖霊の賜物を与えておられます。その賜物は、いつでも全体の益となるため用いられるべきです。

②聖霊の実
同じく聖霊の恵みでも、聖霊の実(ガラテヤ5章22、23節)は、すべてのキリスト者に与えられています。キリスト者の生活と生涯を通して、神との関係、他の人との関係や自分自身のと関係と人格品性全体にわたり豊かな実を結ぶように期待されています。

ダニエルの姿を通して、聖霊の賜物を受け使命を果たす姿と同時に、聖霊の実をみのらす、キリストがその人の内に形造られる恵みを見ます。

[4]結び

少年ダニエルが心に定めたこと。それは一見小さな、個人的なことに見えます。

しかしそこにダニエルの主なる神への真実が示され、彼の全生涯がこの少年時代の信仰の決断と深く結びついているのです。小さなことに私たちも忠実でありたい。

ダニエルに見る少年時代の信仰の決断とその人の生涯の関係を現代において証する実例として、ヴィンセント・ジョイ師の場合を紹介します。ジョイ師は、現在センド国際宣教団と一つになっている、アラスカ中央宣教団の創設者です。

ジョイ師は1914年生まれ、1929年1月1日アメリカ・ニュージャージーで回心しました。十分な準備をなし、1937年アメリカの広大なカパー流域へ文字通り開拓宣教師として赴き、村から村への宣教、病院伝道や聖書大学など地域に根差す宣教方針を確立実践、1966年8月31日52歳で召天なさいました。

愛用の大型聖書の扉に、三十代のジョイ師は、「私の救い主、私の王との個人的な契約」との文章を記しています。これは、元来、1930年1月1日信仰告白に導かれてから1年、16歳の高校生ジョイが書いたものです。

「主よ。私は自分自身の様々な目的、計画、すべての自分自身の欲求、希望、野心を放棄し、私の生涯に対する神御自身の意志を受け入れます。私の生涯、私のすべてを、主よ、御自身のものとして御前に完全に献げます。

私の友情のすべてを御前に明け渡します。私が愛する人すべては、私の心の中で決して第一の座を占めません。主よ。御自身の聖霊により満たし、証印を押してください。主なる神御自身の意志を、私の生涯において成し遂げてください。私の王よ!いかなる犠牲を払っても、今後いかなる時も、従い続けます。いかなることが起ころうとも、地上でなす使命を果たし終えるまで、主よ、御自身に従います。そしてやがて……永遠に主御自身と共に!アーメン」

ジョイ師の生活、生涯にとって、王の意志がすべてなのです。16歳の少年の日も、30代人生の盛りの時にも、そして52歳で突然召される瞬間においても。

現代にも、ダニエルのような生涯を生きる人々がいるのです。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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