Skip to main content
2025年6月17日06時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
先立ち行く主イエスに従い進む

先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(41) 宮村武夫牧師

2014年2月14日14時08分
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

この方はまことに神の子
マルコの福音書15章33節~41節

[1]序

今回の箇所に、二つの柱を建て、意を注ぎます。

第一の柱は、「主イエスご自身は」です。

第二の柱は、「そばに立っていた人々」です。

[2]主イエスご自身は

この箇所で、主イエスご自身について、二つの際立つ点をマルコは伝えています。

(1)「イエスは大声で、『エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ』と叫ばれた。それは訳すと『わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか』という意味である」(34節)

(2)「イエスは大声をあげて息を引き取られた」(37節)、「イエスがこのように息を引き取られた」(39節)

ここに見る主イエスご自身の死については、次回(マルコ15章42~47節、『死にて、陰府にくだり』)で、心を注ぎます。

[3]そばに立っていた人々

(1)「そばに立っていた幾人か」
「そばに立っていた幾人かが、これを聞いて、『そら、エリヤを呼んでいる』と言った」。これは、主イエスのことばを聞き、聖書を読んでも誤解したり、さらには曲解したりする可能性、危険性を教え、私たちに注意を呼びかけるものです。

この箇所の場合でも、「ひとりが走って行って、海綿に酸いぶどう酒を含ませ、それを葦の棒につけて、イエスに飲ませようとしながら言った。『エリヤがやって来て、彼を降ろすかどうか、私たちは見ることにしよう』」(35、36節)と、見当はずれな言動を見ます。

(2)「イエスの正面に立っていた百人隊長」
主イエスと一緒に十字架につけられた強盗の一人の場合(ルカ23章39~43節)と同様、思いがけない場所で、思いがけない人によって、主イエスに対する信仰告白がなされています。

ペテロの「あなたは、キリストです」(マルコ8章29節)との主イエスに対する信仰告白のことば、切り味鋭い短刀のようです。

そして、この百人隊長の明言、「この方はまことに神の子であった」も、ローマの軍人である彼らしい、簡潔率直なキリスト信仰の告白です。

主イエスに対して、「キリスト」や「神の子」以外にも、数多くキリスト信仰の告白のことばを新約聖書に見出します。

(3)「女たちも」
40節と41節で、マルコが描く「女たち」の姿。これは、彼女たちのキリスト信仰の告白そのものです。キリスト信仰は、百人隊長の場合のように、ことばでなされるばかりでなく、「女たち」が体現するように、生活と生涯を通してもなされるのです(参照・マルコ8章34節)。

「女たち」については、さらに次々回(マルコ14章1~11節、『ナルドの香油』)において、一人の実例を掘り下げます。

[4]結び

主イエスに対する信仰告白のことば・称号を、以下のようにあげ、それら一つ一つが、またその全体が指し示している、主イエスご自身に心の視線を定めたいのです。

(1)メシア
旧約時代を貫き待ち望まれていた、メシア・救い主・キリストについての約束・希望は、主イエスにおいて成就。その成就の過程(かてい)において、人々の期待や思い込み(政治的メシアなど)と主イエスの実際とは、鋭くまた大きな相違がありました。主イエスは、メシアとして他者のため苦しむ生き様とメシアとしての死をもって、父なる神の御心を成就。

(2)ダビデの子

(3)しもべ、主のしもべ、苦難のしもべ(マルコ10章45節)

(4)預言者、教師

(5)人の子

(6)主
新約聖書では、「主・キュリオス」とは、旧約聖書が指し示している、創造者なる神ご自身ついて(マタイ1章20節、ルカ4章18節)。

そして新約聖書では、「主・キュリオス」という称号は集中的に主イエスを指しています(ローマ10章9節、Ⅰコリント12章3節、参照・マタイ28章18~20節)。

新約聖書の時代の世間一般的では、「主」とは、王とか偶像の神々を指していました。その代表的な実例は、自らを神格化したローマ皇帝。

主イエスとは、ローマ皇帝ではなく、十字架で死に、復活なさったお方こそ、まことに「主」なるお方との告白です。まさに戦闘の教会です(参照・黙示録17章14節、19章16節)。

参照、日本における天皇制の現実の中で、「イエスは主」との信仰告白。

(7)神の子

(8)ロゴス

(9)「わたしは、……である」
ヨハネの福音書に見る特徴ある表現。

(10)最後のアダム

(11)神
「トマスは答えてイエスに言った。『私の主。私の神』」(ヨハネ20章28節)

これらの主イエスの称号一つ一つ、また全体を通して、主イエスは特別な(無比な意味で)お方、全き人となられた全き神であることを明示しています。その事実の故に、称号が与えられているのです。

聖書が証しするこのお方を、聖霊ご自身の導きにより心に刻んで頂くのです。このお方に、私たちの生活・生涯を通して聴従し、服従し続けるのです。

マルコ1章1節、「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」。これこそ、マルコの福音書の表題であり、内容の要約です。

「主が私たちのために死んでくださったのは、私たちが、目ざめていても、眠っていても、主とともに生きるためです」(Ⅰテサロニケ5章10節)

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(40) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(39) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(38) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(37) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(36) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「もうひとりの助け主」の恵みを受けよう 万代栄嗣

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 待ち望む力 佐々木満男

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 平安を探る道 穂森幸一

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 「もうひとりの助け主」の恵みを受けよう 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.