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先立ち行く主イエスに従い進む

先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(36) 宮村武夫牧師

2014年2月9日19時23分
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契約の血
マルコの福音書14章12節~26節

[1]序

今回の聖書箇所・マルコ14章12~26節を、前半12~21節と後半22~26節に分け、味わいます。この箇所は、主の晩餐・聖餐式を伝える点からも、特に注意したいのです。

[2]過越の食事(12~16節)

(1)過越の食事の備え
前半では、主イエスと弟子たちの過越の食事がどのように準備されたかが、生き生きと描かれています。

まず弟子たちの質問、それに主イエスが答えられます。この問答に続き、こどばが現実の出来事になって行く様をマルコは描きます。

①弟子たちから主イエスへの問い
主イエスと弟子たちの間に、「種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日に」、過越の食事をめぐり会話が展開。

過越の食事、それはエジプトでの奴隷の生活からの解放である出エジプトの出来事を記念する(参照・出エジプト記13章2~10節)、特別な時です。その過越の食事への備えがなされて行きます。

まず弟子たちの問いは、「過越の食事をなさるのに、私たちは、どこへ行って用意をしましょうか」と、率直なものです。

②主イエスの弟子たちに対する答え
弟子たちの率直な問いに、主イエスは、三つの部分を含む答えをなさいます。

まず第一は、「水がめを運んでいる男」について。その男にあっても、弟子たちは会話を交わすようにとは、命じられていません。ただその人について行き、彼が入って行く家に弟子たちも入って行くように命じられています。

「水がめを運んでいる男」の役割から見れば、彼は普段通り水がめで水を運んでいるだけです。しかしその普段通りの行為が、主イエスの弟子たちにとっては、大切な意味を持ちます。彼自身が、たとえ気が付かなかったとしても、それなりに大切な役割を果たしていく点、注意したいのです。

第二は、「家の主人」についてです。弟子たちは、この人物に伝えるべきことばを委ねられます。「弟子たちといっしょに過越の食事をする、わたしの客間はどこか、と先生が言っておられる」と、伝えよとの指示です。

伝えるべきことばと共に、弟子たちは約束も与えられています。

「するとその主人が自分で、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれます」

第三は、弟子たち自身についてです。弟子たち自身がなすべき行為を指示されています。

「そこでわたしたちのために用意をしなさい」

③ことばが出来事に
以上に見る、弟子と主イエスの会話が16節では、出来事になっています。この16節でも、三つの点を注意したいのです。

まず第一は、弟子たちが主イエスのことばに従い行動している点です。

「弟子たちが出かけて行って、都に入ると」と、弟子たちの姿をマルコは描いています。弟子と主イエスの会話は、このように弟子が都へ出かける出来事を生み出しています。主イエスのことばに従い、エルサレムへ向け一歩一歩進む弟子たちの姿が浮かんで来ます。

第二に注意したいのは、「まさしくイエスの言われたとおりであった」です。これは、弟子たちが、主イエスのことばに従いエルサレムに出かけたとき、主イエスのことばのとおり、水がめを運ぶ男に会い、彼の後に従い、家の主人に会ったこと、さらに主イエスのことばに従い、彼に話し、彼から聞いたことを意味します。主イエスのことばに従う一つの行為が、「まさしくイエスの言われたとおり」との事態の実現へ導いたのです。

第三は、弟子たちが、「そこで過越の食事の用意をした」点です。彼らが、主イエスのことばに従いなす行為を、マルコは印象深く描いています。

(2)過越の食事の席で(17~21節)
過越の食事は家長が司り、家長の祈り、詩篇113~118篇が次々と賛美される中、杯が定められたように回り、食事が進行します。それは喜びの時であり、主なる神の救いの御業を、その席にある一番小さな子どもの質問に答える方法で、次の世代に伝達する教育の時でもありました。そうした背景の中で、三つの点をマルコは伝えています。

①17、18節、一同が過越の食事の席に着いたとき、主イエスの弟子たちへのことば。

②19節、主イエスのことばに対する弟子たちの応答。

③20、21節、主イエスの裏切る者についてのことば。

「確かに、人の子は、自分について書いてあるとおりに、去って行きます」と、主イエスの十字架の死が預言されているとおりであることを示しています。しかし「と同時に」、裏切る者の罪についても明記。

[3]契約の血(22~26節)

私たちが確認したように、初代教会で守られている聖餐式の原点が描かれています。

(1)パンを取り(22節)
主イエスのことばと行為が的確に伝えられています。これは、一般の過越の食事にも同じように見られる、家長がなす食卓の人々の交わりを支えるものです。しかし同時に、ここに見る主イエスの場合は、他の過越の食事とは違う、全く特別なものである事実が明らかにされています。

「イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、彼らに与えて言われた。『取りなさい。これはわたしのからだです』」

(2)杯を取り(23~25節)
パンの場合が簡潔に描かれているのに対して、杯については、三つの点をもつ豊かな内容がより詳しく描かれています。

①「また、杯を取り、感謝をささげて後、彼らに与えられた。彼らはみなその杯から飲んだ」(23節)。主イエスの手から杯が弟子たちに渡され、弟子たちはその杯から飲んだのです。

②「イエスは彼らに言われた。『これはわたしの契約の血です。多くの人のために流されるものです』」(24節)。主イエスのことばにより、主イエスの贖いの中心が明らかに示されます。主イエスの十字架の死によって贖いの業がなされ、イスラエル人がエジプトの奴隷の状態から解放されたように、罪と死から解き放たれるのです。

「ですから、イエスも、ご自分の血によって民を聖なるものとするために、門の外で苦しみを受けられました」(ヘブル13章12節)

③「まことに、あなたがたに告げます。神の国で新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません」(25節)。主の晩餐は、主イエスの十字架の恵みと同時に、いまだ現実となっていないが、やがて必ず成就する終末の完成を明らかに指し示しています。

(3)26節
最後の晩餐から、賛美の歌を歌って十字架への道へと踏み出されます。

[4]結び

以上に見る、今回の箇所で描かれている最後の晩餐は、三つの側面を持つと確認したいのです。

(1)この晩餐は、主イエスと弟子・キリスト者・教会の間に、今現に与えられている契約の交わりを示しています。

(2)最後の晩餐がそうであるように、主の晩餐が繰り返されるたびに、ただ一度の主イエスの十字架の死を指し示します。

(3)主の晩餐は、来るべき神の国の完成を指し示します。

最後の晩餐が、以上に見る豊かなものである事実を教えらえます。私たちも、この恵みに招き入れられています。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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