Skip to main content
2025年6月17日06時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
先立ち行く主イエスに従い進む

先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(31) 宮村武夫牧師

2014年2月4日23時42分
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

生きている者の神
マルコの福音書12章18節~27節

[1]序

今回の聖書箇所・マルコ12章18~27節、その前後関係を注意。

18節の「また」は、その前の12章13~17節との関係を示しています。つまり、「彼ら」(13節、11章27節の祭司長、律法学者と長老たちを指す)が、パリサイ人とヘロデ党数人を派遣し(13節)、わなに陥れようとしたと同じく、今度は、サドカイ人たちを派遣し、本来の意味では質問とは言えない質問を浴びせかけるのです。パリサイ人、ヘロデ党、サドカイ人たちは、普段は意見を異にし、対立する人々です。その彼らがこぞって主イエスを詰問します。

12章18~27節と28節以下の箇所との関係は、「律法学者がひとり来て、その議論を聞いていたが、イエスがみごとに答えられたのを知って」(28節)から、結びは明らかです。34節の「あなたは(彼らのようにではなく)神の国から遠くない」との主イエスのことばは、(彼ら)パリサイ人、ヘロデ党とサドカイ人たちの質問と対比しています。

[2]サドカイ人たちの質問(18~23節)

(1)サドカイ人たち
祭司のグループで、ユダヤ教の貴族。ただモーセ五書だけを認め、復活の教え(イザヤ26章19節、ダニエル12章1~3節など)を、モーセ五書に見出せず、聖書的と言えないと考え、主張。

(2)「先生。モーセは私たちのためにこう書いています」(19節)
申命記25章5節以下。

(3)「さて」(20~23節)
私が聞いている聖書朗読のテープでは、複数の人の声(18節、サドカイ人たち)で、独特の嫌みのある言い方が聞こえてきます。

[3]主イエスの答え(24~27節)

(1)サドカイ人たちの根本的問題点
24、25節、「イエスは彼らに言われた。『そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。人が死人の中からよみがえるときには、めとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです』」。

①「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか」、参照「あなたがたはたいへんな思い違いをしています」(27節後半)。直面している課題は、聖書の読み方です。聖書を正しく、深く、豊かに知り(読み)、それに従い生き、伝えて行くこと、これが課題です。

②「神の力」、単に人間の考え・思索で捉えられないのです。理屈(りくつ)まして屁理屈などの対象なのではないのです。そうです、人間の思考の限界を越える「神の力」なのです。

(2)「生きている者の神」(26、27節)
①26節
イ)前半、「死人がよみがえることについては、モーセの書にある柴の個所で、神がモーセにどう語られたか、あなたがたは読んだことがないのですか」。
サドカイ人たちが、申命記25章5節以下に基づき復活を否定するのに対して、聖書の別の個所を引用する応答の仕方。

ロ)後半、「わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」。
生ける神は、アブラハムの神となり、彼に約束を与えられた(契約を結ばれた)のです。この約束は、何者・何物によっても、そうです、死によっても破棄されることなどないのです。

②27節
上記の「わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」について主イエスの解釈、「神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です」。復活の確かさの根拠は、人間に対する神の約束が変わることがない、つまり神のご真実なのです。

この事実をアブラハムとの関係で、パウロは、「このことは、彼(アブラハム)が信じた神、すなわち死者を生かし、無いものを有るもののようにお呼びになる方の御前で、そうなのです」と証言しています。そしてこの恵みの事実は、「また私たちのためです」(ローマ4章24節)。

[4]結び

(1)聖書のことばをめぐる、「思い違い」
「モーセは私たちのためにこう書いています」(19節)だけでは、不十分。ある場合には、危険ですらあると教えられます。形式的には、聖書のことばを自分たちのために引用しながら、「思い違い」(24節)、それも「たいへんな思い違いを」(27節)する可能性があるのですから。

ただ一つの希望は、主イエスご自身の聖書解釈です。今回の個所のように新約聖書に見る実例。さらに新約聖書に見る旧約聖書の引用と解釈の全体。

以上の土台に立ち、聖霊ご自身が、説教者・宣教者を導いて聖書のことばを、今、ここで説き明かす助けをしてくださるとの信仰、そのための会衆全体の祈りは、欠けてはならない備えです。

(2)復活の課題は、何と言っても主イエスご自身の復活の事実により確証されるのです。

(3)「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」を、「天にまします、我らの父よ」と祈ることが許されている、まさに驚くばかりの恵みです、参照ローマ8章15節、「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます」。ガラテヤ4章5、6節、「これは律法の下にある者を贖い出すためで、その結果、私たちが子としての身分を受けるようになるためです。そして、あなたがたは子であるゆえに、神は『アバ、父』と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました」。

「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、キリスト者の神は、愛と慰めの神である」(パスカル)

「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです」(Ⅰヨハネ4章9、10節)

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(30) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(29) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(28) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(27) 宮村武夫牧師

  • 先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(26) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「もうひとりの助け主」の恵みを受けよう 万代栄嗣

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 待ち望む力 佐々木満男

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 平安を探る道 穂森幸一

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 「もうひとりの助け主」の恵みを受けよう 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.