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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(60) 宮村武夫牧師

2013年11月26日22時22分 コラムニスト : 宮村武夫
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エペソ宣教の位置
使徒の働き19章1節~10節

[1]序

今回は、新しい章・19章に進み、1節から10節を味わいます。

19章においては、エペソ宣教・エペソ教会について詳しく伝え、ルカはその重要性を明らかにしています(参照・20章17節以下のパウロの証言)。

その中で19章21、22節、「これらのことが一段落すると、パウロは御霊の示しにより、マケドニヤとアカヤを通ったあとでエルサレムに行くことにした。そして、『私はそこに行ってから、ローマも見なければならない』と言った。そこで、自分に仕えている者の中からテモテとエラストのふたりをマケドニヤに送り出したが、パウロ自身は、なおしばらくアジヤにとどまっていた」には、パウロがローマを目指す事実が示されています。

こうして19章21節から28章31節までには、エペソからローマヘ進むパウロの姿をルカは描いています。エルサレムからローマヘの福音宣教の進展を描く使徒の働き全体の流れにおいて、さらに新約聖書全体の中でも、エペソ教会は大切な位置を占めています。

[2]エペソ教会の前進、不足の自覚

2節から5節には、パウロと「幾人かの弟子」たちの間で交わされた対話をルカは記録しています。

聖霊ご自身またバプテスマについてパウロは質問し、聖霊の与えられていることを彼らは聞いていないこと、またヨハネのバプテスマしか受けていないことが明らかにされます。このように「幾人かの弟子」たちが自らの不足を自覚するところから出発しています。

また彼らの不足を察知したパウロは、彼らに何も期待しない態度をとらず、反対に彼らの持っているものから出発しています。

ヨハネのバプテスマしか知らないと否定に力点を置くのではなく、ヨハネのバプテスマは知っていると肯定的に受け止め、その彼らにバプテスマのヨハネが主イエスを指し示している事実を指摘し、「主イエスを信じる」ように勧めたと推定されます。そこで、「これを聞いたその人々は、主イエスの御名によってバプテスマを受けた」(5節)のです。

こうしてエペソ教会は誕生し、前進しました。

[3]エペソ教会の前進、その土台

ここに見る幾人かの弟子たちが主イエスの御名によってバプテスマを受けたとの記述については、少なくとも二つの理解があります。

一つは、ヨハネのバプテスマしか受けていなかった人々が、主イエスの御名によって再びバプテスマを受けたとの理解です。

もう一つは、バプテスマの理解を真の意味で正しく十分に悟るようになることを示すとの見方です。

一言で言えば、主イエスと一つに結ばれている事実と、その自覚です。

主イエスが十字架で罪の贖いのため死なれたとき、私もそこで死んだ。そして主イエスの復活は、主イエスと共にある私の復活でもあります。

主イエスが天にあって私たちのために執り成し祈っておられる、その確かな保証として聖霊ご自身を注いでいてくださるのです。私たちのいのちが主イエスと共に神のうちに隠されているように、主イエスは聖霊ご自身を通して、地上に生きている私たちの中にいまして導いてくださるのです。

主イエスの御名によるバプテスマとは、この主イエスとの一体の恵みです。これこそ、エペソ教会の土台です。

パウロはエペソ教会の出発点において、この土台をしっかり確認しています。さらに後にエペソ教会に書き送ったエペソ人への手紙の中でも、この土台についてくわしく説き明かしています。例えば、エペソ2章4~6節、「しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、─あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです─キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました」。

[4]結び

19章1~7節では、「幾人かの弟子」たち・すでに信仰に導かれている人々にある不足を満たすため、パウロが専念している姿を見ます。

また8節から10節では、主イエスをいまだ信じていない人々に、パウロが主イエスにある救いを積極的に宣べ伝えている姿をルカは描いています。

会堂を中心にユダヤ人に対して教えたばかりでなく、「ツラノの講堂」で奴隷を含む異邦人を中心に、安息日ばかりでなく毎日福音の宣教を進めました。

その結果、「ユダヤ人もギリシヤ人も主のことばを聞いた」(10節)のです。そうです。ユダヤ人とギリシャ人の差別の壁を越えて福音が進展するエペソ宣教・エペソ教会の姿に深く励まされます。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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