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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(34) 宮村武夫牧師

2013年10月31日05時35分 コラムニスト : 宮村武夫
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宮村武夫牧師+

ヘロデの死
使徒の働き12章18節~25節

[1]序

今回は、使徒の働き12章最後の箇所。

前回の部分は、ヘロデ・アグリッパ一世がエルサレム教会を政治的意図から迫害した記事で、ヤコブの殺害とペテロの投獄に直面したエルサレム教会が神に熱心に祈り続ける、「教会の祈り」について教えられました。

ところが今回の記事は、迫害を受けたエルサレム教会ではなく、迫害したヘロデ王自身についてルカは描いています。ルカは教会について直接描いているばかりでなく、国家のあり方についても冷静な洞察をなし描いています。

[2]ヘロデの死

(1)その事実
ペテロが12章6節以下に見たような方法で救い出されたとき、ヘロデ王は「番兵たちを取り調べ」(19節)たのです。しかし番兵たちをどれほど厳しく取り調べても、ペテロが姿を消した真の理由をヘロデは見いだすことができません。

投獄中の者を逃亡させた場合、番兵は逃亡者が受ける予定であった処刑を代わりに受けねばならなかったと言われます。弱い立場にある番兵を処刑し、ヘロデ王自身は少しも傷付かないのです。

20節以下では、ヘロデ王とツロとシドンの人々の関係を取り上げています。

ツロとシドンは地中海沿岸の自由都市で、貿易を中心にした経済的に豊かで人口の密集した地域です。富に頼り、ヘロデ王を無視することを重ねたのでしょう。ヘロデ王にとり無視されるほど絶えがたいことはなく、彼らに敵意を抱くようになったと推察されます。

ツロやシドンは、昔から食糧をガリラヤ地方から得ていました(Ⅰ列王記5章9節以下)。そこでヘロデは食糧輸出禁止政策を取り、最も犠牲少なく、相手に効果的な打撃を加えたのです。この効果は覿面です。ツロとシドンから和解を求めて来たのです。大群衆の目前でツロとシドンと講和を結び、彼らを隷属させようと「定められた日に、ヘロデは王服を着けて、王座に着き、彼らに向かって演説を始め」(21節)ました。

ヘロデ王が得意の絶頂にあるとき、その場の民衆は、「『神の声だ。人間の声ではない』と叫び続けた」(22節)のです。舞台装置満点の中で、統治者を神として崇拝するのです。この頂点に登りつめるやいなや、「するとたちまち、主の使いがヘロデを打った」とルカはさばきの事実を伝え、「彼は虫にかまれて息が絶えた」と記します。

(2)その理由
民衆が自分を神と呼ぶのをヘロデ王は黙認したのです。10章で見た、ペテロの態度(10章25、26節、参照14章15節)とは大きな違いです。

自分を神として絶対化する、あの旧約聖書に登場する、エジプトのパロやバビロンのネブカデネザルに通じる姿です。彼らが人間の分を大きく踏み外すとき、主なる神はさばきをもって臨まれます(参照出エジプト記12章12節「その夜、わたしはエジプトの地を巡り、人をはじめ、家畜に至るまで、エジプトの地のすべての初子を打ち、また、エジプトのすべての神々にさばきを下そう。わたしは主である」)。

[3]マルコ

24節と25節には、バルナバとサウロがエルサレムで任務を果たした後、マルコを連れて帰って来たとのルカの記述。マルコに注目したいのです。

(1)使徒の働きに見るルカの姿
1. マルコの家庭と入信
使徒の働き12章12節「ペテロは、マルコと呼ばれているヨハネの母マリヤの家へ行った。そこには大ぜいの人が集まって、祈っていた」。マルコは信仰深い母親のもとで育ったのです。参照テモテの場合(Ⅱテモテ1章5節「私はあなたの純粋な信仰を思い起こしています。そのような信仰は、最初あなたの祖母ロイスと、あなたの母ユニケのうちに宿ったものですが、それがあなたのうちにも宿っていることを、私は確信しています」)。

2. マルコに対する期待と彼の弱さ
バルナバ(コロサイ4章10節)とサウロは、マルコを宣教旅行に助手として連れて行きます。しかしマルコは、大切な場面でエルサレムに帰ってしまいます(13章13節「パウロの一行は、パポスから船出して、パンフリヤのペルガに渡った。ここでヨハネは一行から離れて、エルサレムに帰った」)。

次の宣教旅行にあたり、マルコに対してパウロ(サウロ)の判断(15章38節「しかしパウロは、パンフリヤで一行から離れてしまい、仕事のために同行しなかったような者はいっしょに連れて行かないほうがよいと考えた」)。

(2)後年のマルコの姿
十数年後のマルコの姿をパウロの手紙に見ます(コロサイ4章10節「私といっしょに囚人となっているアリスタルコが、あなたがたによろしくと言っています。バルナバのいとこであるマルコも同じです─この人については、もし彼があなたがたのところに行ったなら、歓迎するようにという指示をあなたがたは受けています。-」、ピレモン24節「私の同労者たちであるマルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくと言っています」)。

[4]結び

国家と教会の関係と共に、一人の青年の姿。その両方の大切さ。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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