Skip to main content
2025年7月1日18時56分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(33) 宮村武夫牧師

2013年10月30日04時47分 コラムニスト : 宮村武夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

教会の祈り
使徒の働き12章1節~17節

[1]序

今回は使徒の働き12章に進み、再びエルサレム教会での出来事を見ます。

1節と2節は、ヤコブの死をめぐる記事。3節以下では、ペテロの投獄をめぐりエルサレム教会が神に熱心に祈り続ける姿とペテロの解放を描いています。

[2]ヤコブの死

(1)ヤコブ殺害の理由
12章1節の「ヘロデ王」は、新改訳聖書の脚注に見るように、「ヘロデ・アグリッパ一世」、クリスマスの記事に登場するヘロデ大王の孫に当たる人物です。彼はユダヤ人に対する一種の人気取りを目的として、エルサレム教会を迫害したと推察できます。

6章で見たステパノ殺害に引き続く迫害は、律法や神殿、何よりも主イエスに対する理解をめぐる宗教的理由に基づく迫害でした。しかしここでの迫害は、「ユダヤ人の気に入る」(3節)ことを目的とする、政治的理由に基づくもので、「剣」(政治的権力)で殺したと伝えられています。

(2)ヤコブ殺害に直面した教会
1節と2節では、短くヤコブ殺害の事実のみを描いています。教会がどのように処したかルカは直接何も語っていません。

しかし3節以下に見るペテロ投獄に際し、「教会は彼のために、神に熱心に祈り続けていた」(5節)が、ヤコブの場合はそうではなかったと考えるのは困難です。教会は祈り続けたのですけれども、ヤコブは無残にも殺害された。ヤコブは殺害され、ペテロは解放されたのです。いずれの場合も、教会は祈り続けていたのです。

ヘブル人への手紙11章32節から35節前半(34節、「剣の刃をのがれ」)と35節後半から38節まで(37節、「剣で切り殺され」)との比較が、ヤコブとペテロの場合についての理解のため助けになります。

[3]教会の祈り

(1)ペテロは
4節には、ヘロデ・アグリッパ一世がペテロを逮捕、投獄、そして厳重に監禁している様子をルカは描きます。

「四人一組の兵士」とは、牢の中でペテロの左右にあって、自らペテロと鎖でつなぎ身をもって監視する者二人と牢の戸口で番をする二人。

6節以下では、ヘロデがペテロを民の前に引き出す前夜、ペテロが解放される出来事を記しています。厳重な監視の中でペテロが寝ている姿を見ます(参照、ルカ22章44、45節、詩篇121篇1~4節)。神のユーモアと言いたいほどです。

ペテロに御使いが一つ一つ指示を与え、ペテロが服従して行く様をルカは7節と8節で描きます。これもユーモア。ペテロの歩みに応じ、一歩一歩時間を費やし救いの御業を押し進められます(10節)。神のご忍耐とあわれみです。

ペテロは主なる神の救いの御業を悟ったとき(11節)、獄中からの解放を単に個人的体験としてばかりでなく、教会全体が公に受け止めるべき事柄・経験として理解し、そのように行動します。

(2)教会は
5節。ペテロ逮捕の現実に直面したとき教会がなしたこと、それは祈りです。

教会が祈ってもヤコブは殺害されたのです。しかしペテロ投獄の報に接し、動ずることなく教会は祈り続けるのです。

マリヤの家(12節)やその他の家庭で集まり祈祷会を持ちました。それらの諸集会は互いに密接な連絡を保っていたようです。

12節には、夜を徹して祈る教会の姿を見ます。主なる神がこの教会の祈りを聞いてくださり、人々の思いを越えた方法で解き放ちの業をなして下さったのです。ペテロが悟った内容を教会全体が一歩一歩理解して行きます。

[4]結び

エルサレム教会は困難に直面したとき、祈り続けています。共に集い祈り合っていたのです。幾つもの家庭を中心に祈りの集まりが持たれ、それぞれの集まりの間で密接な連絡が保たれ、全体としてエルサレム教会として統一が保たれていた様子を見ます。

姉妹教会相互の祈りの大切なこと、さらに教会のあり方を教えられます。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(35) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(34) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(32) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(31) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(30) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(6)神の御手の内にある死という運命 臼田宣弘

  • 賢い時間の使い方「ゆっくり、今すぐに」 菅野直基

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • ワールドミッションレポート(6月29日):北朝鮮 大胆な一歩、北朝鮮で執り行われた秘密の洗礼式(3)

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(7月1日):スーダンのラフォファ族のために祈ろう

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.