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科学は神の存在を論破できるか?

2012年12月11日13時20分
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討論会でドゥソウザ氏が主張を展開している=5日(写真:Intelligence Squared)+
討論会でドゥソウザ氏が主張を展開している=5日(写真:Intelligence Squared)

5日、米ニューヨークにあるカウフマン・センターでクリスチャンと無神論者双方の立場で科学と神が存在すると説く宗教の両立に関する討論会「知力×知力」が行われた。8日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。

クリスチャン弁証家のディネッシュ・ドゥソウザ氏、クリスチャン科学者のイアン・ハチンソン氏ら、および無神論者「起源プロジェクト」ディレクターのローレンス・クラウス氏らが議論に参加した。

討論会は90分間に及び、無神論者の投げかける神の存在に対する疑問に対し、クリスチャンパネリストが説得を試みる形で進行した。なお90分の討論が終了した後の聴衆の反応は会場での討論会参加者のうち「科学が神の存在を論破できる」とした人が討論会開始前は37パーセントに過ぎなかったのに対し、討論会終了後は50パーセントにまで割合が増加し、無神論者の主張が優勢となった。一方「科学は神の存在を論破できない」とした人は討論会開始前34パーセントであったが、討論会終了後はわずか38パーセントに増加するにとどまった。

討論会では、それぞれパネリストの話を通して「科学は神を論破できるか」について会場参加者による投票の他、インターネットを通した視聴者によるオンライン投票が行われた。投票の結果、会場の参加者のうち50パーセントが「科学は神を論破する」ことに同意を示すに至った。

無神論者で、理論物理学者でもあるクラウス氏は「我々は証拠、理由、論理、合理性、経験的手法を有するが、宗教者はあいまいな希望と恐れしか持っていない。私はこれまで現実世界にある証拠に適応するべきであることを信じざるを得ない学問を積んできた。科学と宗教の違いはここにある。科学が宗教より優れている点を挙げるとすれば、信仰は揺れ動きやすいという弱点があるのではないか」と述べた。クラウス氏は一方で自身の信じることを覆す新たな証拠があるなら今まで信じてきたことを放り投げる意も示した。

クラウス氏の執筆した「無から生じた宇宙-『無』に勝るものがあり得るか?」は、米国でベストセラー本の一冊となっており、「宇宙創造において神の存在が必要ではない
」ことが論じられている。

クラウス氏は「生活環境を見ると、すべてのものがその環境に合わせてデザインされたように見えるが、ダーウィンは私達に一つのシンプルな命題を与えている。自然淘汰の過程で突然変異が生じて来た。つまり超自然的ごまかしは必要ないということである。事実地球生命のすべての多様性は、自然法則によってシンプルな生命体から生じているのである」と説いた。

他にも福音主義キリスト教徒から無神論者に転向して神の存在に対して懐疑的な立場を伝える雑誌出版を始めたマイケル・シャーマー氏が議論に参加し、「多くの神を信じる人たちは『確証バイアス』があることを指摘し、信仰における個人的先入観があり、合理的な説明で正当化できないことが生じた際、理に合わないことを説明するために信仰に至るのである」と主張した。

一方クリスチャンパネリストらは、科学は神の存在をより明確に示すものであり、キリスト教の信仰と対立するものではないと反論した。

ドゥソウザ氏は「宗教者が科学を忌み嫌うわなくて良い時代に私たちは生きている。私達がそうであるように、科学も宗教について同じ立場を示してほしい。私達(宗教者)は科学を包容し、科学を歓迎する。なぜなら科学者は神の存在からはるかに離れたところにおいて、正確な理解をしようとしている。そして科学はスリル満点に神の存在を証明しようとしている」と述べた。

宇宙創造における「ビッグバン理論」についてドゥソウザ氏とクラウス氏は「初めには何もなかった」というところにおいては合意した。宇宙創造の初めにはエネルギーが無く、いかなる粒子も存在せず、時間と空間も存在しなかったという点で両者は合意した。

ドゥソウザ氏はこの前提について「キリスト者が信じることと、古代ヘブル人が信じたことと同じである。さらに驚くべきことは、イエス・キリストの誕生から二千年が経過し、現代科学者たちが山の頂上まで登り詰めて発見したことは、この数百年間一部の神学者たちだけが知っていた事柄と同じであるということである」と述べた。進化論に関してはドゥソウザ氏は生命の起源を説く理論ではなく、ただ単に生命体が変遷する過程について説いているにすぎないと説明した。

クリスチャンであり、米マサチューセッツ工科大学教授で原子物理学・エンジニアリング学を専門にするイアン・ハチンソン氏は、科学理論では証明できない奇跡が生じることについて「奇跡と科学が両立するのか」という問いについて説明に応じた。

この問いについてクラウス氏は奇跡が起こるためには「物理法則の一時的な休止が必要である」と信じていると述べた。一方ドゥソウザ氏は、「奇跡は物理法則が不完全であることを単純に伝えているにすぎない。物理法則は人類の知識には限界があることを一般化して示している。物理法則は実際の自然の法則ではない。物理法則はニュートンの法則であり、アインシュタインによって修正が必要であった法則でもある」と伝えた。

良き科学者でありクリスチャンであることは両立できるか?

クラウス氏は神を信じる科学者も存在できるが、そのような科学者たちは自らの信ずるものを研究室のドアのところで置き去りにしてしまいがちであるとし、「神を信じながらも、自らの科学研究領域の現場にまで神を持ち出してくる科学者は稀である」と指摘した。

これに対しハチンソン氏は「近代科学の最前線で生じていることは、神を信じる人々の信ずるところと同じことである。創造者が理にかなった創造をされたということである。西欧社会で科学の発展が見られたのは、キリスト教の哲学、神学観が西欧社会において発展していたことが背景にある。神が存在し、生存に適した環境を整えられておられるという前提から科学が発展してきたのである」と反論した。

ドゥソウザ氏はさらに「聖書は科学のマニュアルではなく、神を証明しようとするものではない。聖書はこの世界と人の存在について明確に語るものである。神が宇宙を無から創造されたが、人は無から創造されなかったことが記されてある。聖書では『どのように』創られたかは語られていない。そこに科学の入り口がある。科学は『聖書を実際に論破しない』説明を与える試みなのである」と述べた。

さらにドゥソウザ氏は、「もし科学が神の存在を論破するという見方について、チャールズ・ダーウィンを挙げるなら、彼が信仰を失った本当の原因は『娘の一人を失った悲しみ』にあるのであり、進化論を発見したことにあるのではない。これは『苦しみ』をどうとらえるべきかという問題であり、科学とは関係のない問題でダーウィンは神を離れたのである」と説明した。

ローザンクランツ財団の後援により開催された「知力×知力」討論会ではこれまで麻薬の合法化、金融危機、中東問題および主力メディアの滅亡などさまざまな世界の主要問題について議論を行う場を提供してきた。

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