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NYスラム街の子どもたちを体当たりで伝道 ビル・ウィルソン師のミニストリーに迫る

2007年4月7日08時06分
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関連タグ:ビル・ウィルソン
ビル・ウィルソン師(写真:メトロ・ミニストリーズ・インターナショナル提供)+
ビル・ウィルソン師(写真:メトロ・ミニストリーズ・インターナショナル提供)

スラム化し、貧困と麻薬と殺人が横行する米ニューヨーク市のブルックリンで劣悪な環境下に育つ子どもたちを救おうと27年間命がけで奮闘し、現在2万2000人以上の子どもたちを育成する世界最大級の日曜学校を展開するビル・ウィルソン師(メトロ・ミニストリーズ・インターナショナル代表)が来週来日し、10日と11日の2日間にわたって講演会を開催する。今回の講演会でウィルソン師は「逆境をはね返す大成功の法則」と題し、13歳の時に道端に捨てられた同師が2万2000人の子ども達を育てる大衆伝道師になるまでのサクセス・ストーリーについて語る。ところで、ビル・ウィルソン師が日々行っているミニストリーとは一体どのようなものなのだろうか。なぜ同師はスラム街で2万2000人もの子ども達を伝道し、育てることができたのか。ウィルソン師のミニストリーに迫ってみた。

ビル・ウィルソン師が代表を務める「メトロ・ミニストリーズ・インターナショナル」は、貧困や暴力に苦しむスラム街の子供たちを対象に宣教活動を行う非営利組織のキリスト教団体。1980年に設立され、今に至るまで27年間にわたってスラム街の子ども達とその家族の伝道と奉仕に携わっている。主な活動地域はニューヨーク市の5地域(マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテン島)だが、そのほかに世界の主要都市の中心部でも活動を行っている。

メトロ・ミニストリーズの目的は、貧困、暴力、薬物、犯罪、ホームレスなどの悲惨な環境下に置かれているスラム街の子ども達を救出することだ。子供たちの健全な成長と育成を目指し、毎週週末に行われる教会学校を筆頭にキッズ・チャリティーや個人訪問、教会学校へのバス送迎など、様々な伝道・教育プログラムを実践している。

メトロ・ミニストリーズ・インターナショナルの日曜学校は現在米国で最も大きなサンデー・スクールとして知られており、全米で約2万2000人の参加者がいる。同ミニストリーのホームページによると、米国151箇所、フィリピン54箇所、またその他の多くの地域でも日曜学校が行われているという。神さまのメッセージを通して子ども達に希望を与え、スラム街に蔓延しているギャングたちや暴力的行為から彼らを遠ざけ、学校へ行くように導いている。

そんなウィルソン師の働きを最も端的に表現しているのが同師の著書「この子だれの子」(万代栄嗣訳、いのちのことば社)だ。そこにはこんなエピソードが書かれている。ウィルソン師はあるとき新聞を見ていると、「この子はだれ?」という見出しの記事を見つけたという。記事に書かれていた「この子」とは、ハーレム地区近くのハイウェー沿いで発見された当時推定4歳の女の子の遺体のこと。全裸で手足はコードで縛られ、髪はポニーテールに結んであったその女の子の遺体は無残に腐敗し、ピクニック用のクーラーボックスに詰め込まれていたという。それを見たある警部は、「4年間しか生きていない子どもにしては余りにも悲惨で苦悩に満ちた顔をしていました」とコメントしていた。それを見てウィルソン師はつぶやいた。「この子は一体、だれの子なんだ?」と。メトロ・ミニストリーズの働きはこの問いかけに対し、「これは、私の子どもです」と答えることから始まっているという。

では、メトロ・ミニストリーズでは実際にどのような活動が行われているのだろうか。同団体の本部があるのはニューヨーク市郊外のブルックリン。現場では若いスタッフたちが日々忙しく働いている。同団体を訪問したある体験者の記録によると、建物の中にはいくつかの注意事項が書かれてあったという。具体的には、この地域の子ども達の多くが麻薬中毒やアルコール中毒、極度の貧困にある親の影響下で虐待を受けていたり愛情に飢えている状態であること、だからたとえ言葉がわからなくても話し相手になって親身に耳を傾けてあげること、また特別扱いする子を作ると他の子どもが嫉妬するので特定の子どもを膝の上に抱いたりしないことなどが書かれていたという。また、建物の周辺には日曜学校に来る子ども達を送迎するためのスクール・バスが40台近く止まっていたという。週末に行われる礼拝の時に担当区域ごとのドライバーがエリア内の子ども達を一人ひとりピックアップし、礼拝の場所へ送迎することになっている。

メトロ・ミニストリーズは伝道対象を「12歳以下の子ども」に限定している。そのため卒業後はボランティアとして子ども達を助ける者が多く、団体のお兄さん・お姉さんとしてバスに分乗し、バス・ミニストリーをサポートしている。「子ども達がバスに乗り始めるとそのボランティアのスタッフたちが先導し、皆でワーシップソングを歌い始めるのです。その歌声は叫び声に近いほどの大音響で、皆がこころから楽しそうに歌っていました。歌いながら椅子の上などに立ち上がってジャンプしたり、飛び跳ねたり大騒ぎで神さまを賛美していました」と現場の体験者は語る。

1回の礼拝に集まる人数は約2000人。左半分には女子が、右半分には男子が並ぶ。同団体では「子どもの救い」を目的としているためどの会場も子ども達で溢れ、大人の姿はほとんど見られない。驚くべきことは、メトロ・ミニストリーズのスタッフの多くが白人であることだ。歌われる歌も全て白人のゴスペル・ミュージック。スラム街に住む多くが黒人やヒスパニックであるため、同団体に白人が多いことは興味深い。

ウィルソン師が登場すると会場の盛り上がりは最高潮に達する。ウィルソン師は子ども達が日常の苦しみを忘れ、神さまによる救いの喜びに触れることが出来るように願って考え出したプログラムを自ら先頭に立って実行する。礼拝中は常に子ども達を励まし、優しい言葉をかける。決して上に立とうとせずかえって子ども達に仕える立場を取り、子ども達と共同作業で礼拝を捧げ、神を賛美するのがウィルソン師の教育方法だ。

では、ウィルソン師が2万2000人もの子ども達を救いに導くことができた秘訣は何か。それは、子どもを最優先しようと務める同師の奉仕の姿勢にある。まず子供たちを乗せる送迎バスには「ヨギ・ベア」という熊のぬいぐるみのマスコットがプリントされている。子ども達が親しめるように配慮し、開始当初から同団体の象徴のように使用されているという。また、担当区域内のスタッフ及びボランティアが全ての家庭を1週間に一度の割合で個別訪問することになっている。この家庭訪問の徹底により疎外感を取り除き、1対1の関係を築き上げることで団体と子どもたちの親密な関係を作ることに成功した。さらにこれが地域に良いイメージを浸透させることに繋がり、参加者が次第に増加していったという。家庭訪問の際には簡単なチラシが伝道トラクトとして使用される。チラシには、「行けばキャンディーがもらえるよ」「おもちゃがもらえるよ」と書かれてあり、そのようなものすら手に入らない環境にある子ども達にとって大きな魅力になっているという。

ウィルソン師は、どのような状況の中であってもお父さんとお母さんを愛すること、正しいことと間違っていることを明確に区別すること、学校にきちんと行くこと、薬物を使用しないことを子ども達に何度も強調して教えるという。「このようなできて当たり前のことを実際に行うことが、彼らが生きる現実の中では非常に難しいことなのです」とウィルソン師は語る。

土日に場所を変えながら数十回も行われる教会学校の会場はどこでも子ども達で溢れかえる。「ほとんど絶望的に見える環境の中に生きる子ども達にどうして私が希望を失わずに語り続けることができるのか。どうして子ども達が私の話に耳を傾けるのか。どうしてこの働きを続けることができるのか。その秘訣をぜひあなたにも知っていただきたいのです」とウィルソン師は呼びかける。

「ビル・ウィルソン東京大会2007」は来週10日と11日の2日間にわたって行われる。東京福音センター(電話:03・3561・0174、FAX:03・3561・0178、Eメール:[email protected])まで。

関連タグ:ビル・ウィルソン
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