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カダフィ政権、崩壊寸前

2011年8月22日17時03分
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北大西洋条約機構(NATO)がリビア衛星を周囲への被害を最小限に抑えて破壊した様子、2011年8月3日(写真提供:NATO)。 +
 21日夜(日本時間22日未明)、リビアの反体制派が同国首都トリポリに侵攻し、市内の大部分を制圧した。CNNは臨時放送として約42年間続いたカダフィ独裁政権が崩壊危機にある現状について伝えた。米クリスチャン・ポスト(CP)が報じた。

 首都トリポリではどの程度政府コントロール下にあるのか今のところ不明である。21日国際刑事裁判所はカダフィ大佐の息子が拘束された映像を確認した。過去6カ月間のリビア内戦で首都トリポリはカダフィ大佐の最大拠点であったが、カダフィ大佐が現在もトリポリに滞在しているかどうかは不明である。カダフィ大佐は数千人の軍部に擁護されていると見られている一方、カダフィ大佐の警護担当部隊は反体制派に降伏しているとの情報も寄せられている。

 中東では民主化の大きな波が押し寄せており、カダフィ政権が崩壊すれば、独裁政権としてはチュニジア、エジプトに次いで3カ国めの中東独裁政権崩壊となる。

 反体制派を支持している北大西洋条約機構(NATO)はは「カダフィ政権は明らかに崩壊しつつある」とし、カダフィ大佐に敗北を認めるように促している。海外メディアによると、21日朝早くに政府関係者らがトリポリのホテルからスーツケースに荷物をまとめて去る姿が現地記者らによって目撃されたという。その後夕方になってからそのホテル近くで銃撃戦が始まったという。BBC現地記者のマシュー・プリンス氏は現地ホテルで生じた銃撃戦について「今すぐこのホテルを出ることができないだけです。できれば早く退去していたかったと思います」と報告している。

 現地反体制派広報担当者がトリポリからCNNに伝えた情報によると、カダフィ大佐の息子2人が反体制派によって拘束されたという。米オバマ大統領、レオン・パネッタ国防長官およびヒラリー・クリントン国務長官はリビアの状況を注視し逐一更新情報を確認しているという。21日、米国務省広報担当者のビクトリア・ヌランド氏は「カダフィ政権の日々は限られています。カダフィ大佐がリビア国民の福祉を配慮するのならば、今政権から撤退する必要があるでしょう」と述べている。

 リビア政府広報官のムサ・イブラヒム氏は21日午後11時過ぎになって、直近の12時間の間に約1,300人が殺害され、約5千人が負傷したと伝えている。イブラヒム氏は「(トリポリは)地獄の炎に包まれています」と述べた。一方でカダフィ大佐は国民らに反体制派に抗戦するように呼びかけているという。

 21日夜のラジオ放送では、反体制派の軍部がトリポリ郊外に侵攻してきたことについて、カダフィ大佐は「敵は弱い」と国民らに呼びかけ、リビアの50万あるいは100万人もの人々に「欧米帝国主義勢力」に対して徹底抗戦するように警告したという。

 反体制派がトリポリを攻撃した2時間後、リビア国営放送はカダフィ大佐の生放送を中継し始めた。カダフィ大佐はテレビ放送で姿を現さず、通信状態の悪い電話によるメッセージによる呼びかけが流されたという。カダフィ大佐は放送中、放送日と時間を2度強調して伝え、自身が生放送で伝えていることを強調しようとしたという。カダフィ大佐は「生放送」において、「私はこの戦いであなたとともにいる。以前約束したように決して我々は降伏しない。私たちは勝利するだろう。不正に苦しんだのだから。神が最終的に勝利に導いて下さるに違いない。全力で立ちあがれ。前へ…アラー・アクバル(神は最も偉大なり)」と伝えたという。

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