Skip to main content
2025年7月4日17時11分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

田中時雄牧師・・・ダビデの「ライラ・トブ(おやすみ)」(詩篇4・1〜9)

2011年2月2日12時23分
  • ツイート
印刷
田中時雄牧師+
+
 暦上の立春の頃ともなり、厳寒と雪から日本列島も幾分脱却してきた様子です。ダビデの時代のエルサレムの王宮は標高800メートルの山頂なので、時としてかなりの積雪に見舞われたようです。イスラエルの雪は北方のヘルモン山だけではありません。「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる」(イザヤ2・18)とエルサレムの王宮等で宮廷預言者として活躍していたイザヤも雪を普通に例証しています。

 ダビデは詩篇3篇では、彼の三男アブシャロムとの家庭問題から発生した壮絶な戦いを経験したことを讃歌で仄(ほの)めかしています。最晩年には四男アドニヤにも野心を抱かれてしまい家庭問題の苦しみを増しました。しかし、どんな中にあっても「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから」(3・5)と彼は非常に睡眠の質が晩年に至っても良かったことを語っています。現代でも睡眠障害はなかなか辛いものです。

 さて詩篇4篇1節から9節には、苦しみの時のダビデの対応についての告白があります。彼は苦しみの時にゆとりが与えられている(新改訳)と言います。人生は、ダビデのように神に信頼し、ともに歩む者でも、仏教の四苦八苦の四苦(生・老・病・死)ではありませんが、当然人間として起こってくる困難は数多く経験したことでしょう。

 私が開拓伝道していた頃、養子にも実子と同じ法的身分と権利を与えるためにただ一人奮闘していた菊田産婦人科医師が石巻にいました。仙台の日本基督教団の伝道所へ奥さんに導かれてイエス様とともに歩み始めたばかりの頃から折々に伺ってお交わりしていました。法務省や旧厚生省を相手にただ一人、法律改正を目指し、県内の同業医師からは蛇蝎(だかつ)の如くの扱いで、地元のやくざ者に嫌がらせを受けていましたが、イエス様を信じてからは辛くても急がず、焦らなくなり、夜は良く眠ることができますと証しされ、私には、とにかく祈っていて下さいと、祈りの応援を願われていました。

 世の中の理解がないことは辛いことですが、ついに養子関連法が国会で改正されて、感謝の内に帰天しました。一民間人が国を相手にして法律改正に至らしめたことはある意味奇跡とも言えることでした。イエス様も「わたしはあなたがたに平安を与えます。あなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません」(ヨハネ14・27)と言われます。心に少しのゆとりがあることは幸いなことです。

 また、ダビデは詩篇4篇3節から8節までは、夜の眠りについて赤裸々に告白しています。現代と違い、3000年前のエルサレムの夜は暗く長く、冬は寒いものだったでしょう。彼は睡眠の質が良い人であったようです。私たちは毎夜、休む環境もおろそかにできないものです。ダビデも若い時は踊りを伴うような激しい祈りもあったようですが、5節のように夜、静かに自身の心に語り掛けるような黙祷のような静思的な祈りもあるのだと記されています。

 日本は世界一の長寿国ですが、睡眠導入剤に頼る人も多いと言うことです。長い人生の三分の一を占める、夜の眠りは大切なものです。心の喜びというものは物質的に潤沢に与えられるよりも勝っているとダビデは告白しています。忙しい目まぐるしい現代にあって、毎晩毎晩、平安のうちに眠りに入る人は幸いだと思います。

◇

 田中時雄(たなか・ときお):1953年、北海道に生まれる。基督聖協団聖書学院卒。現在、基督聖協団理事、宮城聖書教会牧師。過疎地伝道に重荷を負い、南三陸一帯の農村・漁村伝道に励んでいる。イスラエル民族の救いを祈り続け、超教派の働きにも協力している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • ワールドミッションレポート(7月4日):ミャンマーのラフ族のために祈ろう

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア語の世界(27)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳 川口一彦

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.