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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(9月7日):バングラデシュ ビハール族ナディムと聖書の出会い

2025年9月7日08時44分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:バングラデシュ

インド・パキスタン分離独立後にダッカにやって来たビハール族は、政治的変化の激流に巻き込まれ、現在バングラデシュの難民キャンプで暮らす少数民族となった。約25万人から30万人のビハール族が66カ所の過密なキャンプで生活しており、彼らの中でキリスト教徒はほんの一握りしか存在しない。

ナディムは、ビハール族が得意とする絹のサリー織りのデザイナーとして働き、サリーの美しいパターンを作っていた。しかし、結婚式用サリーの流行が絹から他の素材に移ったため、家族を養うことがますます困難になってしまった。

運命的な出会いは、ナディムが友人の店番をしていたある日のことだった。店主がやって来て、数冊の本をカウンターに放り投げた。「見ろよ」と店主は言った。「クリスマスのせいで、キリスト教徒たちが街で自分たちの本をタダで配っている。俺はここで売って少しもうけてやろうと思うんだ」。ナディムはその時、まさか自分の人生が根底から変わることになるとは想像もしていなかった。

その日の終わりに、ナディムは余った新約聖書の一冊を家に持ち帰った。好奇心に駆られて読み始めると、そこには今まで聞いたことのないメッセージが書かれていた。それから毎晩、ナディムは新約聖書を読み続けた。読めば読むほど、キリストを知りたいという願いが強くなっていった。

しばらくして、ナディムはその地域に住むクリスチャンと偶然出会った。数カ月かけて友情が築かれると、ナディムは生まれて初めて福音を聞いた。新約聖書を読んで感じていた疑問や渇きに対する答えが、ついに明らかになった瞬間だった。

イエス・キリストを自分の救い主として受け入れた後、ナディムの心は喜びに満たされた。この素晴らしい知らせを伝えたいと思い、妻と義母にイエスについて語り始めた。そして、やがて彼女たちも信仰を持つようになったのだった。

長年をかけて、ナディムは悔い改めとイエスに従う道を真に学んだ。今では、自宅で小さな教会を導いている。かつてサリーのパターンを作り出していた手で、今度は神の愛のパターンを人々の心に織り込んでいるのだ。

バングラデシュでキリスト教への改宗は、厳しい制限と攻撃に直面する。そのため、ナディムを含め、多くの信者たちは家の教会で信仰を守っている。現在、バングラデシュ全体でキリスト教徒は人口の1%未満とされているが、ナディムのような家の教会のネットワークが確実に成長している。

難民キャンプで生活するビハール族が、イエス・キリストを真の希望として発見することができるように祈ろう。また、迫害にさらされる改宗者たちが守られて、家の教会が前進するように祈っていただきたい。

■ バングラデシュの宗教人口
イスラム 89・0%
プロテスタント 0・5%
カトリック 0・2%
ヒンズー 9・1%
仏教 0・6%
土着の宗教 0・5%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:バングラデシュ
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