Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ヨハネ書簡集を読む

ヨハネ書簡集を読む(9)「互いに愛し合う」―神様の愛を受けて― 臼田宣弘

2025年1月22日13時22分 コラムニスト : 臼田宣弘
  • ツイート
印刷
関連タグ:ヨハネの手紙一ヨハネの手紙二臼田宣弘
神・キリスト・人間の関係の図式

今回から3回にわたって、第1ヨハネ書4~5章を読みます。ここでは、私たちの「愛」と「信仰」と「永遠の命(希望)」が伝えられています。その意味では、上図の下側のラインについて書かれているといえましょう。そして、そこに「霊」の力が働いていることが書き加えられているといってよいでしょう。今回はそのうちの4章1~14節を読みます。

惑わしの霊を持つ者と真理の霊を持つ者

1 愛する人たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て行ったからです。2 イエス・キリストが肉となって来られたことを告白する霊は、すべて神から出たものです。あなたがたは、こうして神の霊を知るのです。3 イエスを告白しない霊はすべて、神から出ていません。これは、反キリストの霊です。あなたがたはその霊が来ると聞いていましたが、今やすでに世に来ています。

4 子たちよ、あなたがたは神から出た者であり、彼らに勝ちました。あなたがたの内におられる方は、世にいる者より大いなる者だからです。5 彼らは世から出た者です。そのため、世のことを語り、世も彼らに耳を傾けます。6 しかし、私たちは神から出た者です。神を知る人は、私たちに耳を傾けますが、神から出ていない人は、私たちに耳を傾けません。これによって、真理の霊と惑わしの霊を見分けることができます。

今までお伝えしてきたように、本コラムは「短い第2ヨハネ書は、少し長めの第1ヨハネ書の要約版とみることができる。つまり、第2ヨハネ書が詳細に展開されているのが第1ヨハネ書である」というスタンスで執筆しています。

第2ヨハネ書の中核が、7~8節の「なぜなら、人を惑わす者が大勢世に出て行ったからです。彼らは、イエス・キリストが肉体をとって来られたことを告白しません。こういう者は人を惑わす者であり、反キリストです。よく気をつけて、私たちが働いて得たものを失うことなく、豊かな報いを受けるようにしなさい」であることは、第2回でお伝えしました。反キリストから教会を守ることが、第2ヨハネ書の執筆目的であったといえるでしょう。

今回の第1ヨハネ書4章1~6節は、反キリストに対する警告がまとめて伝えられており、内容的に第2ヨハネ書7~8節に該当しているといってよいでしょう。先に述べたように、「第2ヨハネ書が詳細に展開されているのが第1ヨハネ書」であるので、第2ヨハネ書の中核部がここで詳述されているとみることができます。

第1ヨハネ書の執筆目的は、今回の箇所において伝えられていると思います。反キリスト(アンティクリストス / ἀντίχριστος)とされている偽預言者への警戒を促すために執筆されているのです。彼らは「真理の霊」ではなく「惑わしの霊」を持った者たちであったのです。

では、真理の霊、すなわち聖霊によって歩まされている者たちとは、どういう人たちなのでしょうか。それが4章7節以下で伝えられているのであり、具体的には「愛」「信仰」「永遠の命(希望)」に生きる人たちです。

神の愛の道であるイエス・キリスト

7 愛する人たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれた者であり、神を知っているからです。8 愛さない者は神を知りません。神は愛だからです。9 神は独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、私たちが生きるようになるためです。ここに、神の愛が私たちの内に現されました。

10 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥(なだ)めの献(ささ)げ物として御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。11 愛する人たち、神がこのように私たちを愛されたのですから、私たちも互いに愛し合うべきです。

7~11節は「愛の賛歌」といわれている箇所です。愛の賛歌は、第1コリント書12章31節~13章13節にも見られます。今回の箇所を第1コリント書の愛の賛歌と比べると、第1コリント書は主に人間同士の愛について語っているのに対し、第1ヨハネ書では、愛は神から出ているものであり、そのことを基にして、人間同士が愛し合うことが説かれているように思えます。

ところで、ヨハネ福音書では、「私は〇〇である」というイエス様の言葉が多く見られました。「私は世の光である」「私は命のパンである」「私は良い羊飼いである」などです。いささか不思議に思うことは、これらの中に「私は愛である」という言葉がないことです。最後の晩餐の席で語った「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ福音書13章34節)という言葉はありますが、「私は愛である」とは語っていないのです。

なぜヨハネ福音書には、「私は愛である」というイエス様の言葉がないのでしょうか。それは、イエス様が「父なる神様の愛」をこの世で具現する存在だったからではないでしょうか。ですから、第6回でお伝えしたように、イエス様が「私は道である」と言われた「道」とは、神様の愛を伝える道なのです。

9節に「神は独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、私たちが生きるようになるためです。ここに、神の愛が私たちの内に現されました」とあるように、イエス様は神様の愛を示す道であったのです。そして、私たちが愛し合うために、十字架にかかって神様の最高の愛を示してくださったのです。だから、私たちも互いに愛し合うように導かれているのです。私たちはイエス様によって神様の愛を知ることができたのです。

見えない神を知る

12 いまだかつて神を見た者はいません。私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちの内にとどまり、神の愛が私たちの内に全うされているのです。13 神は私たちにご自分の霊を分け与えてくださいました。これによって、私たちが神の内にとどまり、神が私たちの内にとどまってくださることが分かります。14 私たちはまた、御父が御子を世の救い主として遣わされたことを見、またそのことを証ししています。

私たちは神様を見ることはできません。しかしここでは、3つの方法において神を知ることができると伝えられています。第1に、私たちが互いに愛し合うことにおいてです。「私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちの内にとどまり、神の愛が私たちの内に全うされている」(12節)とされています。隣人が示してくれる日常の何気ない優しさが、滅入った気持ちを和らげてくれることがあります。優しくしてほしいから私たちも隣人に優しくするようにします。そこに神の平和が実現します。

第2に、神様が私たちに与えてくださる霊においてです。パウロは「聖霊によらなければ、誰も『イエスは主である』と言うことはできません」(1コリント書12章3節)と書いていますが、私たちがイエス様を主と告白するという、考えてみれば不思議な道に導かれたのは、私たちに神様の霊、すなわち聖霊が与えられているからに他なりません。

第3に、イエス様が2千年前にゴルゴダで十字架にかかってくださったことを知ることにおいてです。このイエス様の十字架によって、私たちは信仰に生きています。そして、罪の赦(ゆる)しを受けていることを知っているが故に、私たちもまた他者を赦す道を示されているのです。「神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい」(エフェソ書4章32節)との御言葉に生かされるとき、私たちは神を知ることができます。(続く)

<<前回へ     次回へ>>

◇

臼田宣弘

臼田宣弘

(うすだ・のぶひろ)

1961年栃木県鹿沼市生まれ。80年に日本基督教団小石川白山教会(東京都文京区)で受洗。92年に日本聖書神学校を卒業後、三重、東京、新潟、愛知の各都県で牧会。日本基督教団正教師。2016年より同教団世真留(せまる)教会(愛知県知多市)牧師。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ヨハネの手紙一ヨハネの手紙二臼田宣弘
  • ツイート

関連記事

  • ヨハネ書簡集を読む(8)「神の内にとどまり、神が人の内にとどまる」―心を安らかにされること― 臼田宣弘

  • ヨハネ書簡集を読む(7)「神の永遠の命にとどまる」―3番目の縦軸で示されていること― 臼田宣弘

  • ヨハネ書簡集を読む(6)「愛・道・愛」―私たちの交わりの具体的な展開― 臼田宣弘

  • ヨハネ書簡集を読む(5)「義・真理・信仰」―イエス・キリストを通して― 臼田宣弘

  • ヨハネ書簡集を読む(4)「ヨハネ共同体における『道・真理・命』」―諸文書の関連性の中から見えてくること― 臼田宣弘

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ヨハネの黙示録(3)御言葉と証し 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.