上智大学などを運営する上智学院の元理事長で同大名誉教授、カトリック麹町聖イグナチオ教会主任司祭の髙祖敏明神父(77)が、2024年春の叙勲で旭日重光章を受章した。9日には皇居で勲章の伝達式が行われた。
旭日章は日本の勲章の一つで、瑞宝章と共に、国や公共に対し功労のある個人に授与される。瑞宝章は、公務などに長年従事した個人が対象となるのに対し、旭日章は、文化やスポーツ、科学技術の振興、環境保全など、社会のさまざまな分野で顕著な功績を挙げた個人が対象となる。
両章とも、大綬、重光、中綬、小綬、双光、単光の6等級があり、髙祖氏が受章した旭日重光章は2等級。24年春の叙勲では、髙祖氏を含め、丸紅元社長の朝田照男氏や日本弁護士連絡会元会長の荒中(あら・ただし)氏ら12人が受章した。
髙祖氏は、上智学院理事長のほか、聖心女子大学学長、文部科学省中央教育審議会専門委員などの要職を歴任。私立学校の発展と振興に尽力したことが評価された。