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私の弱点が強みである 穂森幸一

2024年2月8日10時23分 コラムニスト : 穂森幸一
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ですから、私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。(2コリント12:10)

私は小学生の頃、コミュニケーション障害があり、とても人見知りで、とんでもない運動音痴でしたので、学校になじめず、友達もいませんでした。授業にもついていけず、いつも居残りをさせられていました。

そのことを知った父親は私に家庭教師をつけてくれました。その方は大学院で研究していました。最初に出会ったとき、「無理して他の人についていかなくていいんだよ。なにか興味のあることを一つ見つけたらいいんだよ」と言ってくれました。

小学生の私を大学の研究室に連れていって、実験の様子を見せてくれました。また、本に触れる楽しみを教えてくれて、「無理して、文字を読まなくてもいいんだよ。写真や挿絵を見るだけでも面白いよ」と言ってくれました。気が付いたら、私は本の世界に引き込まれていました。そうして、いつの間にか成績も上がっていました。ただ体育だけは苦手でした。

体育系の教師が担任だったとき、クラスで私だけ鉄棒ができませんでした。鉄棒にぶら下がっている私の周りにクラスメートを集め、「ぶら下がっているだけなら、肉屋の肉だ。皆で笑え」と言ってきました。私に奮起を促すつもりだったかもしれませんが、ますます体育が嫌いになりました。

後に牧師として、この教師のめいっ子さんの結婚式で司式をすることになったとき、めいっ子が代わりに謝ってくれました。またその教師も参列していて、式が終わったら頭を下げてきましたが、何も言うことができませんでした。

小学生の時、自分の担任とはなかなか気持ちが通じませんでしたが、隣のクラスの先生は評価してくれていました。「穂森君は図書館にこもって本を読んでいるが、きっと大人になったら、文章を書くときに助かるだろう」と話していたと、教えてくれた人がいました。

人には得手不得手があります。私の不得手の一つは、きれいな字を書くことです。小学生の頃、姉と書道教室に通いました。姉はどんどん上達するのですが、私は見込みがなく諦めました。後に英語を学ぶようになったら、英文はタイプライターを使うことで何とかカバーできました。しかし、私が若いころ、和文タイプライターは印刷屋にあるくらいでした。

特別研修のため、米国に滞在しているとき、ある企業の方が商品サンプルに日本語の説明を付けたいが、この町で日本語が分かるのはあなたしかいないので、日本語に訳してほしいということでした。喜んで引き受けたのですが、日本語の活字がないので、私の書いた物を写植して印刷したいというのです。それは困ると申し出たのですが、他に手段はないということで、渋々承諾した苦い記憶があります。日本に帰ったら、真っ先にワープロを捜して購入し、手書きから解放され、助かりました。

私は25年間、教会の牧師をしていましたが、フリーの牧師として独立し、チャペル結婚式をしながら家庭集会を続けました。チャペル結婚式のために走り回っていたのですが、キリスト教冠婚葬祭の会社を設立することになりました。そしてせっかく起業したのだからということで、経営革新計画を商工会議所の指導のもと作成しました。

この計画が県知事の認証を受けると、金融機関の融資が受けやすくなるし、行政機関の支援も受けられるということで挑戦しました。私のようなにわか起業家にこのような認証が下りるはずはないと思っていました。実際に何度も提出して訂正を命ぜられ、心が折れた社長さんの話を聞いていました。

県庁の窓口で審査担当者と向かい合ったとき、「訂正箇所が幾つかあるのですが、どこを直したらいいのか分からないでしょう」と言われました。私は正直に「分かりません」と言うしかありませんでした。そうすると担当者が、「自分が直してあげてもいいですか」と言ってきたのです。びっくりして言葉が出ませんでした。「実は私の亡くなった母は熱心なクリスチャンでした。親不孝な自分だったのですが、母親の顔が今、浮かびました」と、一晩かかって訂正してくださり、受理されたのです。私は、キリストが働いてくださったことを実感しました。

私は子どもの頃、コミュニケーション障害だったこともあり、あまり人前に出て話すことは得意ではありませんでした。しかし、出エジプト記で主がモーセに示された言葉で勇気が与えられました。「ああ主よ。私はことばの人ではありません。以前からそうでしたし、あなたがしもべに語られてからもそうです。私は口が重く、舌が重いのです」とモーセは主なる神に訴えています。それに対して主は「あなたの兄、レビ人アロンがいるではないか。わたしは彼がよく話すことを知っている」と応じておられます。私がこの箇所から学んだことは、できないことは周りから助けてもらえばいいのだということです。

教会を見回してみたら、人材の宝庫でした。達筆な人もいるし、音楽の才能がある人、経理に優れた人もいました。全てを自分で抱え込むのではなく、協力をお願いすることで展望が開けることを学びました。周りの人々の協力を得ることで、私の弱点は強みに変えられました。

ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。(ヘブル4:16)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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