Skip to main content
2025年9月4日23時03分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

主の憐れみはわれと共にあり 穂森幸一

2024年2月22日10時04分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

主は、あわれみ深く、情け深い。怒るのにおそく、恵み豊かである。・・・父がその子をあわれむように、主は、ご自分を恐れる者をあわれまれる。主は、私たちの成り立ちを知り、私たちがちりにすぎないことを心に留めておられる。(詩篇103:8〜14)

クリスチャンの数は、日本では総人口の1%だとずっといわれ続けてきました。ところが、厳密にカウントすると1%に満たないという説もあります。0・7%か0・6%だという人もいます。ある意味で、日本のキリスト教の世界は小さな世界ということになります。

小さなキリスト教界が、カトリックとプロテスタントに二分されています。さらにそのプロテスタント教会が20か30以上の教派とか教団に分かれているといわれています。その小さな教派は小さな群れの寄せ集めになっている場合もあります。都心部を離れて地方に行くと、礼拝出席が20人か30人はましな方で、10人前後で一つの教会を維持しているというのも珍しくありません。地方で50人か60人の教会といえば、中堅どころです。100人を超える礼拝出席があれば超優良教会ということになります。

私が牧会していた教会は、小さな教派に属している小さな群れだったのですが、全ての群れが経済的に独立を強いられていました。教会の維持がやっとという状態ですから、牧師を支える余裕などなくて、牧師はアルバイトでやっと食いつないでいるありさまでした。

私は自分の過去を振り返るとき、自分の家族に対して大変申し訳ない気持ちになります。子どもたちに服や靴を買ってあげられなくて、恥ずかしい思いをさせたのではないか、十分な食べ物がなくて、ひもじい思いをさせたのではないかと考えると、胸が締め付けられるような気がします。

若い頃の私にとって、日曜日は絶対的な主の日でした。たとえ熱でうなされていても、講壇は死守しなければならないという気持ちでした。子どもの運動会や学校行事があっても教会が優先でしたので、家内が行くことも許さず、子どもが寂しい思いをし、泣いていたということもありました。しかし聖書を開くと、主イエスは安息日に、空腹の弟子が麦の穂を摘んで食べることを許しておられます。また、パリサイ人の非難に負けず、病気の癒やしも行われました(ルカ6:1〜11参照)。私は聖書の話をする牧師でありながら、キリストの精神からかけ離れていました。

やがてチャペル結婚式ブームが訪れると、生活は好転していくようになりますが、結婚式にばかり力を入れている牧師として、教会の内外で陰口と非難の対象になり、教会を離れなければなりませんでした。

私は経済的に苦しかった牧師時代、また老後のことを考えると、教会にも生活を支える共済制度や牧師退職金積立制度みたいなものが必要なのではないかと思い、事あるごとにいろいろな人に相談していました。ある大きな教団の幹部の先生が声をかけてくださいました。金額は大きくはないが、自分たちの教団には牧師年金というのがある、少しでも老後の足しになると言うのです。自分たちの教団に移籍しないかというありがたい申し出でした。しかし、途中で移籍したら、今まで積立ててきた方々に申し訳ないし、経済的理由だけで教派を移るのにも抵抗があり、お断りしました。

なにか手立てがないものかと思って、行政の窓口、国の機関、保険の専門家などに相談しました。零細企業の経営者を救済する国の制度があるということが分かりました。例えば、ある経営者が自分のために退職積み立てをしていたとします。退職するときに500万円になっていたら1千万円支給される、1千万だったら2千万支給されるというのです。これはいい制度だと思って、私も自営業主として登録し、申し込みました。

申し込みが受理され、よかったと安堵しているとき、霞ヶ関の官僚を名乗る人物から電話がかかってきました。「あなたは過去に宗教法人として税制上特別扱いを受けてきたのに、なぜ国の別な優遇措置に預かろうとするのか。あなたの態度は許せないから、文科省の友人とも協力して、あなたが過去に関わった宗教法人や団体を調査する」というのです。もしこのまま進めば、教会に迷惑をかけてしまうことになります。そうかといって申し込みを撤回すれば、受理してくれた機関の担当者を困らせてしまうかもしれませんでした。

ピンチに立たされてしまいましたが、その時に示された解決策が「法人成り」という方法でした。株式会社を設立しますと、法人格が生まれ、私の自営業主という登録は消滅します。そして、自動的に申し込みは抹消されます。神様が知恵を与えてくださり、難局を乗り越えることができました。

では、これらのことからどう言えるでしょう。神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。(ローマ8:31)

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 私の弱点が強みである 穂森幸一

  • わが祖国の誇り 穂森幸一

  • 信仰とは忠義なり 穂森幸一

  • 和解者の役割 穂森幸一

  • 世界の中心からの発信 穂森幸一

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • キリストの道 穂森幸一

  • 私の名を使って(その3) マルコ福音書9章38~41節

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(2)心が人生を決める 加治太郎

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(27)希望のかけらも残らずに

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • DVを受けた人のための礼拝「やすらぎ」 第1回、東京・吉祥寺で9月28日

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • DVを受けた人のための礼拝「やすらぎ」 第1回、東京・吉祥寺で9月28日

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.